冬場の観察は、上下に目を光らせよ(境川遊水地公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

境川はテニヌテニスコートのすぐ近くにあるため、

ひと運動した後でも気軽に立ち寄れて良いスポットです。

多分、舞岡公園の次くらいに行ってるんじゃないでしょうかね?

写真はセグロセキレイ。田んぼ沿いの電線に止まっていました。




Q.この中にサギは何羽いるでしょう?

答えはこの記事の最後にて。




 
すっかり冬模様になったビオトープ。

遊歩道に面した場所ですが、バン(右写真)などがよく姿を現します。

季節によってはキジが出てくることもあります(4~5月くらい?)。




同じ場所にて。

地面から突き出た茎の影に、何か茶色いものが隠れています。



何かと思って場所を少し移動すると、正体判明。これはクイナです。

全国的に数が減っている鳥。水元公園などの記事で紹介しましたね。

こんな鳥が姿を見せてくれるとは、境川のビオトープもなかなかの自然度といえるでしょう。




 

先日、氾濫で土砂やら廃材やらが打ち上げられていた多目的グラウンドの辺り。

さすがにもう掃除されていましたが、未だに自動車は乗り入れられないようです。

テニスコートは復活したようですが、普段サッカーをやっている多目的グラウンドはまだ駄目みたい。

まあ、遊水地公園の役割を考えると、こういうトラブルはやむなしか。





カモ類はちゃんと戻ってきていました。写真はマガモさん親子……だと思う。

この他にコガモ、オナガガモも確認しています。

池の広さや周囲の環境の良好さもあり、個体数は結構なものです。


このあと、先日UPしました工事中の部分に行きましたが、その辺は一旦割愛。

サギ類はむしろそちらの新遊水池の方に集まっていたようですね。

水深がまだ浅い分、移動しやすいというのもあったのかもしれません。



最近スズメが減ったとよく聞きますが……実際のところはどうなんでしょうね?

屋外に足を運ぶと、市街地でも公園でも未だに一番よく見かけるんですが……。



電線もそうですが、鉄塔もまた鳥にとっては重要な足場。

以前にもご紹介しましたので覚えている方もいるかと思います。そう、この鉄塔の上には……。




今日もチョウゲンボウが1羽、こちらを見下ろしていました。

なお、上の写真を見ればわかる通り、鉄塔が立っているのは遊水池ではなく近隣の住宅地。

しかし、これだけの高さがあれば遊水地一帯を見下ろすことも十分できることでしょう。

加えて、人間を遥かに凌駕する猛禽の視力をもってすれば、小さな獲物を捕捉することも可能。

良い足場をゲットしたものです。もしかしたら先日ここで撮ったのと同じ個体かも?


そういえば今年もあとわずかですが、昨年大晦日に最後に撮った鳥がチョウゲンボウでした。

今年色々新しい場所に足を運んだこともあり、随分前のことのように感じますね。




【今日のカワセミ君】
 

この2羽は別の個体です。どちらも工事中の遊水地で撮影しました。

草が茂り過ぎていなくて見通しが良いこともあるのでしょうが、ここでは結構よく見かけます。

魚は……果たしているんでしょうかね? いや、いるからここでとまっているんでしょうが……。




【冒頭のクイズの答え】

4羽(アオサギが2羽、ダイサギとコサギが1羽ずついます)




【12/21 境川遊水地公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アオジ、イソシギ、イソヒヨドリ、オオバン、オナガ、オナガガモ、カイツブリ、カワセミ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、キジバト、クイナ、コガモ、コゲラ、コサギ、コチドリ、シジュウカラ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、ダイサギ、チョウゲンボウ、ツグミ、ハクセキレイ、バン、ヒヨドリ、ホオジロ、マガモ、ムクドリ、モズ

その他・・・アカミミガメ


う~ん、新顔はいませんでしたが、種類だけならかなりのものですね……。