ミラクルを信じたい | ココロはかき卵

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良いも悪いも思い切りてんこ盛りの東海岸の街で日々、ホームレスやmental illness、薬物依存症と向き合う日々の徒然。

木曜はあるクライアントのメンタルドクターとの定期検診でした。 


このクライアントは1ヶ月前に、もーお薬は止めます、と爆弾宣言して皆を焦らせたんです。 


本人曰く、 


 "もう、大丈夫と感じる。
ずっと薬と共には生きたくない。スピリチュアルや他のメソッドでマネージ出来るコンディションになったと感じる。"


 "ミラクルは起きるから。" 


 この宣言で一番パニって怒ったのがボーイフレンド。


二人の間には可愛い1才半のベビちゃんがいます。 


妊娠が発覚した時はホンマに心配した。
ボーイフレンドは彼女のメンタルイルネスのことは何にも知らなかったんです。
ちょこちょこ会って時間を過ごすだけだったので、クライアントは上手く隠せてたみたい。


妊娠と共にクライアントのメンタルイルネスの事を知ったボーイフレンドはクライアントを捨てて、ベビちゃんも里子に出すんじゃないかと危惧したけど、驚いた事に出産後は3人一緒に彼の家で落ち着いたんです。 


親に生活に影響するメンタル疾患やメディカルコンディションがあるとか、経済的困難で子育て能力に疑問のあるケースでは州の福利が介入してきて親権を与えられるかどうか、子供の安全優先で裁判を通して決められます。 

アカンかったら州福祉が速攻、ベビちゃんをフォスターケア(里子)に送るんです。 


それもクライアントとボーイフレンドの二人で何とかクリアして、彼が親権を取ったんです。 


 一緒に暮らし始めた当初はクライアントのメンタルがまだ不安定なこともあって、心配が色々とあったです。 


それがお薬を口径薬から注射に変えてから変わり出して、今はベビちゃんのいいお母さんをやってます。


注射の薬は種類によって2週間から4週間毎の接種があります。
それに慣れると、3ヶ月毎でOkのバージョンの薬もあります。 


彼女は3ヶ月毎に変えたところ。 


クライアントが口径薬をあまり取らなくてメンタルが不安定で突っ走ってた頃は強制入院の連続だった。
半裸で歩道に座ってたり、木に抱きついて離れんかったり、放っとけない行動でそれは危なかったので。 


今ではその事をわかってるのでボーイフレンドがクライアントの宣言に噴火したのも無理はない。ベビちゃんの安全を心配しやったからね。 


注射打たんで帰って来たら即、警察呼んでシェルターかCrisis Response Center(メンタルER)に連行してもらうって、それは怒って言うので、落ち着かせるのが大変やった。 


ボーイフレンドに、今はクライシスの兆候は何にも無いから警察は何もせえへんで、って説得してね。


それと、 


 ベビちゃんには母親が必要よ。 


って、言ったんです。 


それで彼は様子を見ることに合意したんです。 


だって、クライアントはメンタルドクターと私とのミーティングの後も頑として考えを変えんかったからね。 


木曜日のフォローアップセッションは注射薬を打つはずだった時から3週間経過した時。

クライアントのメンタルはまだ大丈夫そう。
ボーイフレンドもまだ変化の兆しを見てないそうです。 


ただ、クライアントが最後に打った注射は3ヶ月という長期に効くものなので、まだ薬の効果がクライアントのシステム内に残ってるという事もあるでしょう。 


クライアントはこれで再発したら今度は一生、お薬を続けます、と言いやった。 


自分の産みの母親が重いメンタルイルネスを患ってて、幼い頃から里子に出されていたクライアント。
その彼女が自分の家族ができて今はとても幸せそう。 


このままミラクルが続いて欲しい。




パブ飯の帰りに見つけたローカルのアイスクリーム屋さん。
大人気で次から次へと人が来て、15人くらい並んでたりしてた。

写真では分からんけど、これは小カップ。
でも、日本の標準からするとデカかった。
お味は日本人でもいける程よい甘さのいい質のアイスクリームでした。
辛党のワタシでも美味しいと思ったです。
90%は夫君のビール腹に消えましたが。爆笑