やっぱりアカンかったか、と思った今日。
ドラッグがずっと止められなくて、それどころか最近、更にドラッグに入り浸りになってしまってるクライアント。
金曜に電話して来てね、
"Detox (2週間ほど入院でドラッグやアルコールの影響を心身から抜く) に行く時が来たと思うワ"
って、言うんですよ。
ドラッグはもう要らんっていう気になって来た、ってね。
せやから、よく決断したね、ほんなら今日行こか、って励ましたら、
"月曜日にするワ"
と、返ってきたんで、こりゃアカンな、と直感したんです。
クライアントはDetoxに行く前にアパートをちゃんとしてナンチャラかんたら、って、言い訳してね。。。
案の定、月曜日に電話したら出ませんがな。
ドラッグやアルコールの依存症はDetoxやRehab (30日間、リハビリ施設でセラピー等の依存症治療をする) に行ってサラッと断ち切れるもんじゃないから難しいです。
依存症の根っこになってるもっと深い問題があって、それと対峙出来なくて依存症がぶり返すか酷くなる、というパターンは大抵あります。
虐待を経験してるとか、鬱や不安症等のmental illnessのトリートメント代わりにドラッグでハイになるとか、親も近所もドラッグが当たり前の環境に育って他の世界は何も知らない、周りがしてることを自分もするのがノーマルとか。。。
大麻はドラッグちゃうからって言ってソレから入ってコカインや何やに手を出すようになったり。
大麻もドラッグやでぇー。
何より、人生に目的や希望が無いと薬物等に頼るパターンは破れませんな。
このクライアントもそんなひとり。
不安定な家族に育って、同じくドラッグユーザーだったお兄さんが最近、アパートで孤独死してから酷くなってますのん。
自分がお兄さんの面倒をちゃんと見れんかった、最後は独りで死なせた、っていう罪の意識がドーンとのしかかったのは見た目に明らかでしてん。
ドラッグに手を出すのはそれこそ毎日になって、せっかく手に入れたアパートで最初の家賃も滞る事態になったんは、予想はしてたけど悲しいですわ。
ドラッグはね、手を出しても依存性にならずにそのまま去れる人と、そのまま沼の底に沈んでいってしまう人がいますんです。
ずっと色んな例を見て来て思うけど、
依存性は遺伝的な原因とかもあるけど、その人の生活環境、精神状態やサポートの有る無しの違いに大きなインパクトがあります。
心が弱いからなるのが依存性やないんです。
世間はまだ、その辺の理解が浅いように思います。