来年どうするユナイテッド3_ウィングの大々的な再編成 | Analysis of football data_サッカーデータ・スコア解析ブログ

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ついでに英語の練習中
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どうも、Schusseです。

今回は前回に引き続き、来年のユナイテッドのスカッドをどうしたら良いかを考えていこう。前回はフォワードだったので、今日のトピックはウィングだ。

 

前々回書いた通り、もし自分が強化部門の責任者だったら、ラッシュ、グリーンウッド、ペリストリは放出する(ペリストリには成長の機会を与えるべき)。アントニーは放出してもしなくても戦力にはほとんどカウントしない。

ディアロも殻を破り切れていないので、しっかり一年勝負できるレンタル先を探し、そこでの結果を持って判断する(個人的にはフェリペが抜けるラツィオとか丁度良いのではないかと思う)。

 

ということで、使える駒はサンチョとガルナチョとなる。そうなると、2人は補強の必要が出てくる。絶対的なスタメン1人と、飛び道具的なサブ1人だ。

 

では、こちらが候補になる。まずは左WG。サンチョとガルナチョはどちらも左右両方で使用可能なので、獲得候補の幅が広がるのは嬉しい限り。

 

 

前回同様、上に出るほど偏差値が高く、右に出るほど市場価値が高い(=獲得に資金が必要)。星の大きさは出場時間。

なので、出来れば安いけど偏差値の高い左上の選手で、かつ星がある程度大きくかつ年齢が高すぎない選手が希望になる。

 

 

まず見るとBogaがやたらと飛びぬけていることが分かる。

次の集団はラファエル・レオン、ネイマール、コマン、グリーズマン、そしてドクだ。シティはこういうところの補強が抜け目なくてうまい。

次がムバッペ、フォーデン、ヴィニシウス、ムシアラ、クヴァラツヘリア、マルティネッリ、サカ、ルックマン、サン・マキシマン、デパイ。

そのちょっと下がニャブリ、キエーザ、ブラント、チェルキ、ロリエンテ。もう少し下も見るとロドリゴ、グリーリッシュ、トロサール、マクニール、マレン、デウロフェウ辺りが候補になりえるだろう。サンチョはこの少し下あたりだ。

ちなみに色はリーグを表しており、ブンデスとリーグアンの選手についてはリーグレベルを考慮して偏差値を少し下方修正してある。

 

右も同様に出しておこう。

 

 

 

この辺りの選手について、もう少し詳しく直近3年のデータを見ていってみたい。

見る時のポイントはまず上側、non-PK goalsがゴール数の偏差値、npG-npxGが決定力だ。

次に右~右下。Key pass, assist, ドリブルの値。

この両者が高い選手が最重要選手となる。ついでに左上、守備のスタッツも良ければ言うことない。

 

まずはボガだ。

 

 

昨年の成績はまさに圧倒的だが、実はこれには「アタランタ補正」がかかっている可能性がある。アタランタの攻撃的なポジションの選手は、スタッツにするとブーストがかかりやすい。実際、ボガのスタッツも、一昨年(サッスオーロ時代)はそこまで飛び抜けてはいない。そのため、獲得候補には少し推しづらい。もちろん、悪くはないけどね。

 

 

Neymarは意外と守備をさぼっているわけではない。もし戻ってくる気があるなら、実は獲得はアリだと自分は思っている。まぁこちらもパリ補正がかかってはいるし、年俸バランスが崩れるのは好ましくないが。

 

 

 

ラファエルレオンは去年素晴らしかったが、この決定力は一過的な可能性もある。今年の結果も見てから判断したいところだ。もの凄く守備が硬いわけでもないし。

 

 

コマンはとにかくケガが無ければ、という感じだ。チャンスメイク系ではシーズン毎のブレも小さい。ただ、昨シーズンは決定力(npG-npxG)の偏差値がやたら高いので、多少過大評価している可能性はある。

ただとにかくケガが多いのでレギュラー格としては獲得しづらい。

 

 

共に決定力が持ち味だが、この二人だったらクヴァラツヘリアだろう。マレンはブンデスのデータという点を加味する必要がある。

クヴァラツヘリアも、1シーズンのデータしか無いうえに決定力が高いので若干不安ではあるが、彼のプレーを実際に見れば杞憂であることは明白だ。ここまでシュート(ミート)がうまい選手はそうそうお目にかかれる物ではない。キーパスなどの値はもう少し上げたいところではあるが。

 

ナポリは、オシムヘン、ミンジェなども獲得候補になっており、彼らを取るなら同じクラブからクヴァラツヘリアも取るのは難しいな、と感じていた。

ただ、ミンジェは移籍、CFにはホイルンドを獲得したので、クヴァラツヘリアに対しては動きやすい状況となった。機会があればぜひ狙いたい。

 

 

ルックマンも、やはりちょっとアタランタ補正がかかっている感がある。また、アタランタではFwdとしてプレーしているので、現時点でウィングとしてどうか、は分からない。とは言え、フルハム時代も良かったし守備でも仕事が出来るので、考慮の余地はある。

 

 

キエーザはチャンスメイクと守備は良いのだがいかんせんゴールが少なさすぎる。もう一声欲しいんだよなぁ。

 

 

ブラントは素晴らしい。ブンデスと言う点を差し引いても、チャンスメイクは一級品だしここ二年安定して決定力も高い。十分候補足り得るだろう。

 

 

ニャブリは逆にゴール特化。ただ、バイエルンがそう簡単には放出しないだろう。

 

 

とにかくでたらめなのがチェルキだ。

完全チャンスメイク型なのでゴールにはほとんど期待できないが、キーパス、xA(アシスト期待値)では群を抜いている。そして、リヨンは今夏に彼を放出予定という情報が漏れ出てきている。名乗りを挙げない理由は無い。

 

 

マクニールの良い点はユナイテッド下部出身と言う点だ。守備もそこそこ出来る。ただ、サイドハーフやウィングバック向きではある。

 

 

デウロフェウは悪くない、が、一昨年以外は稼働率が低い。これだとちょっと中心に据えるのは難しい。出れば良い仕事するんだけど。

 

 

ロリエンテもバランス取れていて悪くないが、去年以外は決定力が低い。サッスオーロでの仕事は印象的ではあるので、今年のデータも見たいところだ。

 

 

サン・マキシマンの欠点はとにかく点が無いことだ。リーグを離れてしまったことも候補に挙げづらくしている。出鱈目なので、サブに居たら面白いことは間違いない。

 

 

三苫はデータ不足だし、スタッツで見るとキャリー以外は高くない。決定力も低い。

オリーズはチャンスメイクの貢献が高い一方でゴールが少ない。ホイルンドが真ん中にいることを考えると悪くないが、かなり高額になってしまっているので、コストパフォーマンスを考えると推しづらい。40億くらいだったら良いんだけどね。100億払うならこのゴール数では厳しい。

 

 

エゼはオリーズより特色に乏しい。真ん中での仕事も多くなっているので、どちらかを選ぶならオリーズか。

 

 

ラフィーニャは素晴らしいが、少しバルセロナブーストが付いている気がするのと、全体的に決定力が低い。アントニーもそうだが、シュートを打ってしまうのでシュート辺りの得点数が低下しがちだ。だが、チャンスメイクでは断然アントニーより計算できる。候補としては断然アリだ。バルサが放出する可能性があること、プレミア経験があることもプラス。

 

 

ベラルディは少し去年のゴールは少ないが、全体的な貢献度は高い。ただ、ここまでサッスオーロを離れないのであれば獲得可能性は低いか。

 

 

マーチはちょっと得点が低すぎる。クロスは良いのだが。

 

 

ジェグロバは出鱈目で面白い。試合見ていても、フロックではなくドリブルスキルは本当に高い。だがもう少し得点が欲しいところだ。

ただ、費用対効果考えるとジョーカーとしては面白い。

 

 

久保はソシエダでは良いのだが、その前の2シーズンは特筆すべき点が見当たらない。金額だけ上がってしまっているので、こちらはコスパという点ではあまりお勧め出来ない。

 

 

ブラヒム・ディアスは印象的ではあるがスタッツで見ると突出しない。ただ、先日のクラシコなどを見ても、ここぞの場面では仕事をしてくれるので有難い存在なのは確かだろう。今年のレアルでのスタッツを見てから判断してみたい。

 

 

フェリペ・アンデルソンは常にラツィオでは素晴らしい。守備の貢献も高い。おまけにフリーになる。ただ、ウェストハムでうまく行かなかったのがちょっと心象悪い。まぁ監督が使えば良かったというだけの気もするが。

 

 

ブリジョーは間違いなく良い選手。ただ、レンヌになじみ過ぎてしまっているのでそれ以外のクラブでも同じパフォが出せるのかが未知数。あと去年はちょっと決定力が低いのが気になる。

 

最後に自軍選手。

 

ラッシュは去年ゴール数は良かったが、それ以外ではサンチョに秀でる点は無い。

 

 

ガルナチョはゴールとキャリーで貢献しているが、チャンスメイクについてはこれからの成長に期待。アントニーは大体どれもサンチョに劣っているが、特に決定力がとてつもなく低い。

 

 

では誰を獲得しようか。

以前に書いた通り、ラッシュとグリーンウッドは放出、アントニーも出来れば放出、ディアロは出来れば成長のためにローンに出したいので、自軍戦力はサンチョとガルナチョのみだ。

 

出ている中で、まず取りに行くべきはチェルキだろう。

ポテンシャルは絶大の上にある程度安価、かつクラブも売りたがっている。ここまで条件がそろうことはそうそうない。

ただ、彼だけですべてが解決するわけではない。枚数も足りないし、優勝目指すのであれば世界トップクラスの選手がこのpositionには必要だ。

 

ただ、当然世界トップクラスの選手はすでにトップクラブに所属しているので、獲得するのは簡単ではない。現状で移籍の可能性があるのはレオンとクヴァラツヘリアと思うが、この二人であればクヴァラツヘリアの方がパフォーマンスの一貫性という点で良いだろう。

とは言え、高額必至だ。今年は他にも様々なポジションを補強しないといけないことを考えると、もう一回り安価なターゲット、例えばハフィーニャやブラント、ベラルディ辺りで手を打つのが妥当のように感じる。もちろん彼らも獲得可能かは分からないが。

その他の選択肢としては、

ボガやジェグロバ、ブリジョーのような安価な選手で博打を打ってみる(当たれば強いし、外れてもそこまで大きな痛手にはならない)、

とりあえずアントニーで凌いでWGの本気の補強は再来年に回す、

トップにグリーズマンを補強するなら彼やマウントをサイドで使うことで凌いで再来年本気で補強する、

フリーになるフェリペ・アンデルソンでつなぐ、

といった辺りは考えられる。

 

この辺りは最後の他のpositionも見ながら考えよう。