プレミアリーグ今昔 | Analysis of football data_サッカーデータ・スコア解析ブログ

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ヨーロッパ7大リーグ出場全選手のデータを使って選手やクラブの解析をしています。

ついでに英語の練習中
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皆さんご無沙汰。

全然更新していなくて申し訳ない。

 

ゲームの話をひとしきり書いた後は、ちょっとフットボールのデータの追加をやっていたもので。

具体的には、10年前のプレミアのデータと、昨年のチャンピオンシップ(つまりイングランドの2部相当)のデータを追加してみた。

 

今その解析をしているところなので、申し訳ないがもう少々お待ち頂きたい!

 

ちなみにどんな解析をしているかと言うと、

1つは今年プレミアで活躍している選手が去年2部でどんな成績だったのか、という点。

今年はチェルシーのエイブラハムやユナイテッドのジェームズ等、昨年2部でプレーしていた選手が結構活躍している。

特にチェルシーの選手達は目覚ましい。

では去年どうだったのだろう?というのが着眼点。

 

もう1つは、10年前と比べてプレミアリーグはどう変わったのか、という点。

 

例えばこちらは10年前と昨シーズンのセンターバックの偏差値の比較。

 

左から、18-19シーズンのリーグアン、セリエA、ブンデスリーガ、プレミアリーグ、09-10シーズンのプレミアリーグ、10-11シーズンのプレミアリーグ、18-19シーズンのチャンピオンシップ、リーガエスパニョーラ、でプレーしたセンターバック達のデータになる。

 

縦軸がセンターバックとしての偏差値だ。

 

見て頂くとお分かりのように、09-10シーズンと10-11シーズンは今と比べて圧倒的にセンターバックの平均偏差値が高いことが分かる。

 

ちなみに何人かの選手が特別優れていただけ、という可能性もあるので、平均と分布を見るとこのようになる。

 

 

やはり平均と分布で見ても、10年前の方がスコアが高いことが良く分かる。

 

では何が違うのか?

色々見て行く予定だが、例えばタックルには大きな違いが出ている。

 

 

左が90分当たりのタックル成功回数、右がタックル成功率だ。

 

10年前のプレミアは去年と比べて圧倒的にタックル成功数の多い選手が多い、ことが良く分かる。

一方で、タックルが多い分、雑だったかというとそうでもなく、タックル成功率が低いようには見えない。

 

平均と分布はこちら。

 

 

やはり平均と分布の観点で言っても、10年前の方がタックルをうまく扱えているこ。

成功数だけでなく、成功率という点でも10年前の方が上だ。

 

 

ただ1つ気を付けないといけないのは、10年前のデータには、dispossessedとpass blockのデータが欠けていることだ。

センターバックとしての偏差値の計算にはこの2つの値も含まれているので、計算値がずれている可能性はある。

(とは言えdispossessedの値がないことによる上ぶれより、pass blockが0回とカウントされてしまうことによる偏差値の低下の方が影響は大きいような気がするので、この2点を修正すると10年前との差はより広がるかもしれない。)

 

では、例えばロングパスや空中戦はどうなったのか?

10年間でサッカーがスマートになった分、センターバックのロングパスは改善され、空中戦は減ったのではないか、という勝手な幻想があるがそれは本当だろうか?

 

そう言った点について今後見て行きたい。