従徒にしたハズの死体が勝手に動いちゃう!
そんな駆け出しネクロマンサー・ドヴァキンに送る、ニバス先生の死霊術講座第三弾。
前回教示しましたように、この世界で死霊術師として生きていくために特に大事なこととして次の2つが挙げられます。
1.レベルのマネジメント
2.死体のマネジメント
1回目ではレベルのマネジメントについてお教えしました。
2回目では死体のマネジメントの前半についてでした。
今回は死体のマネジメント方法の第2弾と参りましょうか。
前回までにお伝えしましたように、死体にはさらに細かく分けると次のような方がいらっしゃいます。
1. 何もしなくても勝手に死体が固定化される方々
2. 消臭剤を使えば固定化出来る方々
3. 場所に依る方々
4. 消臭剤では何ともならないけど別の手段で固定化出来る方々
5. 何ともならない方々
今日は4番目と5番目の方々について掘り下げてみるつもりです。
これまで話しました通り、大抵の方については、そもそも死体が消えない、もしくは死体は消えるけど消臭剤を突っ込む、ことによって死体を現世に固定化することは可能なンですよ。
でも極稀に、ここまでこちらが気を使って差し上げても尚旅立ちたがる、厄介な方々がいらっしゃるようなンですよねぇ。
どういう方か分かりますか?
そうなンです。
クエストで強制的に死体があるタイミングで消えることが運命づけられている方々ですね。
この縛りは結構強烈で、時として大事な消臭剤を入れても問答無用で持っていかれます。
例えば良い例がヴィットリア・ヴィキさんですね。
結婚で浮かれている女です。
この方は闇の一党で屠ることになるわけですが、鮮やかな花嫁衣裳、サンダル、冠を付けた状態で手に入るため見た目も鮮やかですし、これらの衣装を剥ぎ取っても体内で無限再生成して下さるので、広いスカイリムの中でも特に非常に価値のある一体となります。
でも残念なことにこの方、該当暗殺クエストを完了(暗殺の報告がトリガー)した瞬間に消えてしまわれるンですよ。
この消えっぷりはかなり強力で、暗殺した瞬間に遺体に消臭剤を入れて置いたとしても問答無用で消えてしまわれます。
重要な消臭剤を入れているのにおかしいと思いませンか?
これでは消臭剤に使ったアイテムのクエストの進行に支障を来します。
そんなことがあって良いンでしょうか?
実はこれにはからくりがあるのです。
彼女の遺体はスカイリムの世界から忽然と消えるわけではありません。
実は彼女は丁重に葬られ、その遺体は死者の間の棺へと運ばれるのです。
そのため死体が消えた後でも、ソリチュードの死者の間に侵入して、棺を一つ一つ丁寧にすべて調べれば、どこかにヴィキさんが収められており、彼女の遺体に入っていたアイテムを回収することが可能なンですね。
良く出来ています。
ただ問題がありまして、棺に入ってしまうと、死体自体はなくなってしまうので、従徒化出来なくなってしまうンですよ。
これでは本末転倒ですね。
ではどうすれば良いか、というと実は簡単で、
この手の死体の方は、死体が本来消えるタイミングを迎える時に従徒として傍にいてもらえば良いンです。
さすがに、自分の隣で従徒として立っている方が、クエスト完了した瞬間に忽然と姿を消して死者の間にテレポートする、なんていう芸当は起きないようです。
一度強制連行のタイミングさえ乗り切ってしまえば、後は永遠の時を楽しむことが可能です。
他にこのようなタイプの死体としてはマルカルスの鼻利きネポス及びその護衛の方々などがいらっしゃいます。
ただ、彼等は護衛入れると4人くらいいて、一方同時に従徒化可能なのは2名までなので、全員残そうと思うと多少骨が折れるでしょう。私はそこまでやる気にはならないので、4名ストックが可能なのかどうかは存じ上げませンが。
印象としては、死者の間がある町に住んでいる方で、それなりにその街に深く根付いている方の場合にこの現象が起きるような気がします。
一方で、1人だけそれ以上に強力な呪いがかかっている方がいらっしゃいます。
誰か分かりますかね?
正解は悪しきスザンナさんです。
氷の上の血クエストの引き金となる死体の方ですね。
この方は最初屋外の墓地で死んでいらっしゃいますが、クエスト進行(執政のヨルレイフさんへの報告)に伴い死者の間の祭壇の上に死体が移動します。
実は最初に墓地で死んでいる段階で従徒化が可能なのですが、その状態でヨルレイフさんに報告をすると、後ろにいたはずの従徒のスザンナさんが一瞬にしてその場から消え去り死者の間に移動するンですよ。
私の従徒を解除しかつテレポートさせるなんて、よほどの魔力の使い手の仕業とお見受けしました。
これを行使した方をいつか従徒化してみたいモノです。
ちなみにテレポートしてしまった後でも、スザンナさんの死体は死者の間に残るのでいつでも従徒化可能です。
私は再度従徒化して、一緒にカリクストさんをボコって楽しみました。
しかしなぜか分からないのですが、彼女、カリクストさんをボコる時に大層ゴツいエルフの戦槌を両手でぶん回して来たンですよね。裸で。
一体どこで拾って来たンですか?それ。それとも体内生成したンでしょうか。とにかく面白い方なのでぜひコレクションに加えることをオススメします。
ここまでやれば、皆さンも大抵の方は固定化することが出来るでしょう。
しかしそれでもなお、コレクションに加えることが困難な方が何名かいらっしゃいます。
まずはスコールさんですね。同胞団の。
彼の場合は、とあるランダムイベントがフィールドで発生すると、勝手に生き返ってしまうという謎設定がありまして、死体保管していてもいつの間にか無くなっていることがあります。
その場合は彼は恐らく生き返ってジョホールバルでムシャムシャとパンを頬張っているでしょう。
彼はまだ良いンですが、問題なのはドラウグルの方々です。
当然彼等には従徒は効かないので、儀式の石碑のチカラを使って家まで連れて来る訳ですが、面倒なことに彼等の大半は、(恐らく)元々の住処だったロケーションのリスポーンに合わせて、元々の配置に戻ってしまうという特性があるンですよ。
懐郷病ですかね。
お墓大好きだから小綺麗な街中の住居はお気に召さないのでしょう。
例えばガスリックの武将さんなんかは、元のおウチの彼専用の玉座で再度我々のことをお待ち申し上げてくれていますので、再度出向いて連れ帰ること自体は可能です。非常に面倒ですがね。
おまけにきちんと、元々持たせていた消臭剤の日記とかは持ったままお墓に戻っているようです。
暇なので読み読みしていたンですかね。
彼はまだ良い方です。
問題なお方その1は隻眼のオラフさんですね。
彼は歴史的にスカイリム全土において超有名なお方で、歴史上の偉人と言った面もちなので是非ともコレクションに加えたいところですが、
残念ながら彼も自分のおウチに帰って仕舞われます。
そして何が残念かと申しますと、帰宅時に、なぜか分かりませんが隻眼のオラフさんじゃなくなっちゃうンですよね。
汎用ドラウグルになってしまうンですよ。ドラウグル・デス・ロードとかの。
しっかり日記は持っているので、オラフさんに間違いはないんですが、
「私、オラフ辞めます!」
みたいな気分なのでしょうか。
これではコレクションしても意味がありません。
非常に非常に残念です。
名称だけの問題ではあるのですが、そこが意外と気分的には重要なのです。
しかし上には上がいます。
もっと厄介なのは、フョリとホルゲール夫妻です。
スカベンさんに使役されていたドラウグルですね。
彼等は元々はお墓で棺に入っていて、スカベンさんが使役することで棺からババーンと登場して襲い掛かってくる訳です。
仕組みが分かりましたでしょうか?
そうなンです。
彼等はコレクションしても、ロケーションのリスポーンに合わせて元の配置に戻ってしまうワケでして、
彼等の場合元の配置は玉座ではなく棺なワケでして、
棺から再度出て来るにはスカベンさんのババーン!が必要なワケでして、
でもスカベンさんは最初の来訪時に殺してしまっているワケでして、
つまりスカベンさんにババーン!してもらえないからフョリさんとホルゲールさんはその後一生棺から出られないワケなンですね。
そうなると当然再従徒化もできませン。
そして恐ろしいことに当然彼等に持たせていた消臭剤も回収できませン。
これは本当に困った。
私がババーン!の魔法を使えれば良いのですが、どうにも特殊な魔法のようで私も現在のところ同じ魔法を開発することは出来ていません。
例えば罠の魔法で無理やり起こそうとしても全然反応して頂けませんし。
なので彼等に消臭剤を突っ込むかどうかは良く考えて頂いた方がよろしいでしょう。
他にも結構この“リスポーンに合わせて(?)生き返っちゃうタイプ”の方はいらっしゃるようで中々面倒です。
さすがに夫妻のように生き返った後回収不可になっちゃう事象は極めてレアではありますが、かと言って何度もお墓まで連れ戻しに戻るのは意外と骨が折れるンですよね。
死体なら死体らしく主人の言うことはきちんと聞いて頂きたいモノですが…。
例えば私のお気に入りの一体としてディムホロウ墓地のロキルさんがいらっしゃいますが、彼もたまに墓地に帰還されてしまうンですよね。
しかもなぜかこの墓地の、彼以外の方々は一切リスポーンしないのに、です。不思議ですね。
彼は一体どのようなチカラで復活しているのでしょうか。ちょっと興味あります。
彼の興味深い点はとにかく良く喋ることです。
普通の方々はあーとかうーとかしか言わないですが、彼には従徒化した後もアンカノさんと同様自我があるようで、お腹がすいて云々とか生きているようなことを言うンですね。
なので私としてはお気に入りです。
他には、サウスフリンジ聖域のバシュナグさんとかも復活しちゃいますね。
ちなみにドラウグルでちょっとユニークなのがゴールドールソン兄弟です。
彼等は当然クエストを完了しなければ固定化出来ますが、この固定化した死体を家に置いておくと、稀に勝手に街中で復活してしまうことがあります。
墓に戻るワケではなく、街中で、という点がポイントです。
これには前触れがあって、家に帰った時にゴールドールソンさんがちょっと床に埋まってプルプル震えていると、復活の合図です。
そして自分が家から街に出た時に、一緒になぜかボボーンと復活して街中に出てきてしまうンですね。
しかもこの状態だと非常に弱いですが不死になるようで、こうなるともうお手上げです。
永遠に街中で市民とゴールさんの殺し合いが続くことになります。
そうなったらリセットですね。
ここまで把握して頂ければ、あなたもある程度一端のネクロマンサーとして活動することが可能でしょう。
あとの問題は、いかに消臭剤を増やすか、です。
ネクロマンサーとしての優秀度=使える消臭剤の数、と言っても過言ではありません。
しかしこれが中々に難しい。
まず最初に試したこととして、固定化を達成できた死体から消臭剤だけ抜き取る、という方法ですね。
というのもWikiのネクロマンサー講座のコメント欄に、
「固定化した後はアイテムを抜き取っても固定化状態を維持できた」
という記載があるためです。
そこで試して見ました。
スカベンさんでやってみたところ、確かに消臭剤を抜いたあと、リフテンからマルカルスまで往復しても、死体はそのまま維持されていました。
これは確かに可能かもしれない、とも思ったンですが、結論から言うとそれが限界でした。
その後スカイリムで何日か過ごしているウチに、いつの間にかいなくなって仕舞われましたね。
消臭剤は抜いても暫くは効果があるようですが、その効果はやはり永遠ではないようです。
次に試したのは何度も手に入るクエストアイテムです。
ソルスセイムで試飲できるサドリ・スジャンマとかリフテンのマーラの広告とかですね。
でも結論から言うとこれらもダメです。
大量に手に入るブッチャーのメモもダメでした。
最後の手段として、本の無限増殖バグはどうでしょうか。
本棚を使って同じ本を増殖させるという荒業です。
これを試しに消えた探検隊で取った日記で実施してみました。
確かに、日記自体の増殖は可能です。
では死体に突っ込んだ結果はどうだったかと言うと…
残念ながらダメでした。
消臭剤としての効果があるのはあくまでオリジナルの日記の方だけで、コピーの方には消臭剤としての効果は付加されていませんでした。
どうやらこの方法ではアイテムの物自体はコピーできるけど、「死体を現世に固定化する」という能力まではコピーできないようです。
それがトラップとかを見破ったりするためかどうかは知りませンが。ただ一応この方法で増やした本は、24時間と言わず永遠と存在はし続けてくれます。
ということで残念ながら、現時点では消臭効果のあるアイテムを増殖させることは達成出来ていませン。
今後の検証事項としては、オグマ・インフィニウムを増殖させた場合はどうか、赤鷲関連の増殖アイテムを使用可能か、落として従者に拾わせる方法で増殖できる消臭剤はないか、と言った辺りになるでしょうかね。
色々と書きましたが、最後に、それでも私が未だストック化が達成できていない点についてもお伝えしておきましょう。
もちろん隻眼のオラフさんとフョリ夫妻はそうなのですが、彼らは一応一時的には我が家にストック出来るンですよね。リスポーンするまでは。
それより、そもそもストック自体出来ない方として、まずジャフェットさんがいらっしゃいます。
ウィンドヘルムの海賊クエスト、東から昇る、で訪れるジャフェット・フォリーの元支配者さんですね。
彼は従徒化出来ないので儀式の石碑で復活させるワケですが、そうすると、船でウィンドヘルムに帰還する時についてきて下さらないンですよ。
理由は明白で、石碑は1時間しか効果がないので、船に乗っている間に1時間過ぎて復活が解けてしまい、そこに置き去りにされてしまうのでしょう。
ジャフェット・フォリーは再訪出来ないので、彼のストック化は不可能、ということに現時点ではさせて頂きました。
ちなみにボスのハルディンさんはきちっと従徒にして持ち帰ること可能です。クエスト自体はクリアしない方が無難でしょう(報告しなければOK)。
もう1人は、個人的には欲しい死体なのですが、
闇の一党のアーンビョルン、ヴィーザラ、ガブリエラさんですね。
アーンビョルンさんはウェアウルフ化していて従徒に出来ないのでまだ仕方ないのですが、他の二人は従徒化は出来るンですよ。
ただ、彼等の死体の消える条件というのが厄介でね。
この「デス・インカーネイト」のクエストを進めて、夜母を抱きしめると死体が消失する設定になっているようです。
今までの事例を鑑みれば、「抱きしめる時に二人を従徒化していれば良いじゃないか」と思われるかもしれませン。
私も最初そう思いました。
しかし実際にはこのクエスト非常にイヤらしく出来ていまして、
抱きしめた瞬間に洞窟が崩れ、自分だけ少し離れた場所で目を覚ますンですね。
そしてこれは私の推測でしかないのですが、恐らく従徒化した死体たちは崩れた洞窟の中に取り残されてしまうようなンですよ。
実際、有効な効果一覧を見ると従徒は続いているので、どこかにはいるようなンですが…。
こうなるともうお手上げです。
解決策として、彼等を従徒化した後、どこか自力では出られないようなところに閉じ込めてしまい、クエスト完了後に回収しに戻ってくる、という方法を考えたのですが、
なぜか鍵付きの牢屋(スイッチで外から開閉するタイプ)とかに彼等を閉じ込めても、スルリと出てきてしまうンですよね。
他にも、灰の魔法で固定化してから制限時間内に一気に夜母を抱きしめるところまで話を進める、という方法も試したのですが、間に合わないのかこれもうまくいきませンでした。
彼等を固定化出来た方がいらっしゃいましたら是非ご一報お願いします。
(ちなみに大虐殺ルートは除いて下さい)。
一方で焼けたアストリッドさんは簡単に従徒化可能です。
いかがでしたでしょうか。
ここまで実践すれば、あなたも大概の方は自宅にストック出来るようになるでしょう。
後は気分に合わせて、色んな方との冒険や墓巡りをお楽しみいただきたい。
ちなみに個人的なオススメは、
ヴィルカスとファルカス兄弟さんをぶっ殺して、アエラさんと同胞団4人パーティを組んだり、
オンマンドさんとブレリナさんをぶっ殺して、ジェイ・ザルゴさんと大学同期4人パーティを組んだりすることですかね。
因みに従者になってくれる方には、クエストアイテムを持たせることが可能です。
命令してクエストアイテム自体やクエストアイテムが入っている宝箱を指名すると、自分の代わりに取ってくれるンですね。
そうすると、クエストのマーカーが従者さん自体に着いて回るようになります。
この状態でぶっ殺せば、従者さんの死体を固定化できますよ。
あと最後に、ここまでしても、稀にストックしている家において死体の大量消失が起こることがあるようです。
私もこの原因は把握できていないのですが、こういう事態に備えて、セーブはこまめに複数作っておくことを強くお勧めします。
クイックは上書きされるので、きちんとしたセーブですね。
それも、自宅に一度戻り、死体が消えていないことを確認した上で、都度新しいデータを作りましょう。
そうすれば消失に気付いても、1時間くらい損にするだけで済みますからね。
消失を防ぐには、消失前に戻って、家のストックを一度儀式の石碑で甦らせればOKです。
そうすれば大量消失までのカウントダウンをリセット出来るようです。私も良く分かりませンが。
なので可能なら定期的に儀式一発やっておくのが一番安全かもしれませン。
次回は蛇足的に、他にちょっと気を付けておくべきことをお伝えして終わりにしましょう。