アンカノさんの死体が固定出来ない!
そんな駆け出しネクロマンサーに送る、ニバス先生の死霊術講座第二弾。
前回教示しましたように、この世界で死霊術師として生きていくために特に大事なこととして次の2つが挙げられます。
1.レベルのマネジメント
2.死体のマネジメント
前回はレベルのマネジメントについてお教えしましたので、今回はより高度な知識が求められる、死体のマネジメントについて私のこれまでの経験を特別に公開して差し上げましょう。
というのも、この世界では死体は二つの種類に分かれるようなンです。
置いておくと消える死体と、置いておいても消えない死体、ですね。
厄介なのは前者で、これについては何か特別な処置をしてあげないと、二度と復活させることができなくなってしまうンですよねぇ。
この死体をいかに現世に留めておくか
死霊術師にとって最も大きな問題です。
魂の方は従徒で固定化できるのに、その器となる死体の方が固定化出来ないなんて、おかしな話なンですがね。
まぁ良いでしょう。
簡潔に言ってしまえば、消えるかどうか、何で決まっているかと言えば、未練です。
簡単ですね。
つまりこの世にまだ未練が残っていれば死体は消えないし、未練が無ければ消えます。
言い換えれば、現世でまだやるべきことがある方は消えないンですね。
カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム
例えば有名な死体としてオーチェンドールさんとかウルフリックさんとかがいらっしゃいます。
彼等は彼等独自のクエストを持っていますが、これらのクエストが終わっても死体は消えません。
これは、「彼等の属するクエストが完了した」というステータスがその後の世界に影響を及ぼすからであるということが分かっています。
つまりクエストが終わっても尚、「そのクエストは完了したよ」というメッセージを伝え続けるという役目が残されており、それ故に消えることが出来ないンですね。
死んでも働くなンて、日本人のようです。
そのため、もしあなたが特定の誰かの死体を消したくないのであれば、話は簡単で、その方の未練を残しておいてあげれば良いンですね。
では未練をどうやって残すか。
大きく分けると二つあります。
1. そのヒト自体の役目を終わらせない
2. 役目の終わっていないアイテムを持たせる
不思議な物で、この世界では、その方自体の現世での役目が終わっていたとしても、そのヒトの持ち物の中に「まだ役目が終わっていない物」があれば、それを持っているヒト自体の消失を防ぐことが出来るンですねぇ。
我々はこのようなアイテムを消臭剤と呼んでいます。
つまり死霊術師の生涯とは言わば、効果的な消臭剤を集めるための人生と言っても過言ではないンですね。
ちなみに私の検証はSwitchの世界で行っておりますので、それ以外の世界でも同様かどうかは保証できませン。
どちらにしろ有効な消臭剤というのは限られていますから、まずは可能な限り
1. そのヒト自体の役目を終わらせない
をまずは考えて頂くべきでしょう。
例えば簡単な物に闇の一党クエストがありますね。
このクエストは優秀で、何せ中身が暗殺ですから、クエストやれば勝手に使える死体が増えていく寸法です。
ただ残念なことに、クエストラインを完了してしまうと、途中で殺した方々はこの世での「闇の一党クエスト」という役目を終えてしまうので、完了した途端に消えてしまわれるンですよね。
ではどうしたら良いか、というと、簡単ですね。
完了しなければ良い訳です。
このクエストラインは、最後の暗殺対象者を殺した後にアジトで報告して完了となるので、殺すだけ殺して報告しなければ良いンですね。
そもそも私欲で殺すのですから報告が必要なこと自体がナンセンスです。
クエストライン完了するとアジトをキレイに出来たりシセロさんを仲間に出来たりするわけですが、死霊術師たる者、そんなことより1つでも多くのサンプルを優先すべきでしょう?
そうでなければ真のネクロマンサーとは言えません。
クエストは他人のためにやるモノではありません、自分のためにやるモノなのです。どこで止めても自分の自由です。
ただし、クエストラインとは言えその中はさらにいくつかの細かいクエストで区切られているため、例えばクエスト9で殺した方はクエスト10を開始するとなくなってしまうことが多いです。
クエストラインを終わらせなければそのクエストラインで殺した全ての方を固定できるかというと、そういうワケではないのでご注意を。
単純に闇の一党はクエストラインの一番最後のクエストが死体的に最も旨みがある、というだけです。
このように何人かの方はクエストを完了しないことで固定化可能です。
しかし上述のようにすべてのクエストを止められるわけではないですし、クエストを止めても問答無用で消える方も大量にいらっしゃいます。
そういう時に考えるのが次の手、消臭剤になるンですね。
ちなみに死体にはさらに細かく分けると次のような方がいらっしゃいます。
1. 何もしなくても勝手に死体が固定化される方々
2. 消臭剤を使えば固定化出来る方々
3. 場所に依る方々
4. 消臭剤では何ともならないけど別の手段で固定化出来る方々
5. 何ともならない方々
少数ですが、残念ながら何ともならない方々もいらっしゃいます。
意外と多いのは1. で、前述のオーチェンドールやウルフリックさんのほかに、ウルフタンドの探検隊の皆様(ウマナなど。ヴァリエだけは消えるかも)やラットウェイの二人組等々。
ただ、私もここはまだ完全に把握し切れていなくて、同じヒトでも新しくプレーし直すと固定出来なくなったりすることもあるンですよねぇ。
上記のように毎回固定出来るヒトもいるンですけど。
例えば私の場合は前はドーンスターの埋葬クエストに出て来るアルバさんは勝手に固定化されたのですが、次にプレーした時は消える死体になってしまわれました。
この辺り、何が決定因子になっているのか、はまだ解明出来ていませン。
勝手に固定出来るならそれに越したことはないンですが。
で、残念ながら消えてしまう方については、2. と3. を試すことになります。
では、有効な消臭剤というのは結局何でしょうか?
Wikiを見ると、
いくつかのクエストアイテムで、クエスト完了後に一度も手元から離さなかったモノ、
等が挙げられています。
但し、私が試した範囲内ではこれらはどれも消臭力という点ではイマイチであることがわかりました。
消えてしまうンですよ。大体の死体が。これらを持ち物に突っ込んでおいても。
また良く使用されるのが賞金首の布告ですね。
首長の命令により巨人や山賊やドラゴン等の討伐を依頼されるミニクエストです。
これについては、同じ巨人や山賊が再度指定されることがあるンですが、その場合、同名の賞金首の布告の中では一番最初に受注した時の物にのみ消臭力がある、という噂が一般的に流れているようです。
ただ、私が試してみた印象では、そもそも賞金首の布告自体の消臭力があまり強くない印象でした。
これまた消えてしまうンですよ。死体が。持ち物に突っ込んでおいても。
ちなみに勝手には固定出来ない死体の代名詞は名有りドラウグルの皆さんですね。
ガスリックの武将とかフョリ&ホルゲール夫妻とかですね。
そのため彼等は、「そのアイテムに消臭力があるかどうか」を試す格好の検体なワケですが、試しているうちに、賞金首の布告の中にも消臭力が強い物と弱い物があることに気が付きました。
良いですか、ここは非常に重要ですよ。
結論から言うと、消臭力が強い布告は、
「まだ対象を倒していない、未達成のクエストの賞金首の布告」でした。
つまり受注だけしたけど面倒だからまだやっていなかったヤツ、ということですね。
考えて見れば単純明快、最初に言ったことと同じなンです。
「この世にまだ未練が残っていれば死体は消えないし、未練が無ければ消えます。」
クエストアイテムも同じ。
まだ未練が残っていればそのアイテムは消えないし、未練が無ければ消えるンです。
要するにまだ仕事が残っているクエストアイテムなら消えないが、仕事が終わると消えるンですね。
例えば上述の未完了賞金首の布告をガスリックの武将に入れると死体は固定化出来ますが、その後対象の賞金首を殺して執政に報告するとガスリックの武将さんは残念ながらそのうち消えてしまいます。
布告の未練が無くなったからですね。
お分かり頂けましたでしょうか。
つまり出来るだけ多くの死体を固定化したいなら、
出来るだけ多くのクエストを未完の状態にして、その上でクエスト上重要なアイテムを死体に突っ込めば良いンです。
簡単ですね。
例えば賞金首の布告の場合、同じタイプの対象は同時に討伐対象にならないようになっています。
そしてターゲットのカテゴリは巨人、ドラゴン、山賊、フォースウォーンの4種類がありますから、同時に持てるアクティブな布告は4枚まで、つまり布告で固定出来る死体は4名まで、ということになります。多分。
一方で難しいのは、大抵の場合重要なクエストアイテムというのはそもそも手から離れない呪いがかかっているという点なンですよねぇ。
これが一体どのような機構なのか、私にもさっぱり分からないのですが、なぜかクエスト上重要なアイテムは一度手に入れると手放せなくなってしまうンですよ。
こうなると厄介で、死体に突っ込めないンですよね。
これが実に悩ましい。
また、クエストによってはクリア報酬が魅力的なので、どうしてもクリアしたいモノもたくさんあるかと思います。
例えばデイドラクエストとか、上記の闇の一党のようなクエストラインの途中段階にあるクエストとかですね。
そうなるとクリアしないで放置できるクエストも限られて来るので、
「クリアしても大して旨みもなく、それでいて手放せる消臭力の高いアイテムが複数手に入るクエスト」を見極めることが非常に重要になって来ます。
結論から言えば私の一番のオススメは「消えた探検隊」です。
カルセルモさんからニムヒ討伐をお願いされて向かうヌチュアンド・ゼルで発生するクエストですね。
道中4名の方から日記を回収するのですが、このクエストでは「日記を入手すること自体」が進行に重要であって、回収した後の日記自体には重要性が無いので手放せるンですよ。
そうすると死体に突っ込めるンですね。
また最初にある兵士さんから回収できる手紙にもクエスト属性があります。
さらに意味不明ですが重要なこととして、これらの日記、なぜか2冊ずつ頂けるンですよね。皆無くなっても良いようにコピーを作っていたのでしょうか。
そしてこれらはどちらがオリジナルとか関係なく同じモノでも2冊とも消臭力があるンです。
まさに死霊術師のためにあるようなクエストですね。
このクエストだけで9~10人分の死体をストック可能、というワケです。
どうせ最後にカルセルモさんに報告してクエストを完了しても大した報酬ありませんし、消臭剤回収クエストと割り切るのがベストなンですよ。
他にオススメなのは「蒼白の淑女」ですね。
フロストミヤ墓地に近付くとイーサさんがゴリゴリに山賊を蹴散らしてゴリゴリな彼女が捨て台詞を吐いて去っていくとゴリゴリ始まるクエストです。
まずこの墓地に裏から近づくとイーサさんが山賊とワイワイしなくなるので、後ろからこっそり殺してあげれば彼女の死体が手に入ります。
その状況で持っている日記を読むことでもクエストが始まりますが、この日記、普通にイーサさんがゴリゴリ山賊を殺すルートだと彼女の手元から消えちゃうンですよね。
なのでこっそり近づいて殺!orスリ、での入手がオススメです。
道中で猫(ラジール)のユニーク死体も入手出来るので、クリアせず猫を固定した方がお得というもの。彼の死体はユニーク武器のペイル・ブレイドまで保有しています。
おまけに途中で手に入る他の日記の中にもクエスト属性残っているモノがある(カイルの日記)ので、このクエストを途中で辞めるだけでユニーク剣とユニーク死体数体と日記2~3個くらいが手に入ります。
それでもあなたはクリアしますか?
私はしませン。
この他には、ラリス・セダリスさんがコルビョルン墓地で黙々と働く「未発掘」クエストでも、彼から定期的に送られて来る手紙にクエスト属性が付随します。
試して見たところ、彼の日記には大した効力はありませンでした(Wikiでは効力有となっているンですがね。)
また手紙についても、手紙1と2には消臭力がありそうなのですが、3と4は微妙という結果が私の世界では出ています。これが汎用的な結果なのかは不明ですので、皆さン是非ご自身で確認して見て頂けるとよいのではないでしょうか。
ちなみに未発掘はクリア報酬が非常に魅力的ですが、コルビョルン墓地で最後に発見する黒の書を読まなければ洞窟自体はクリアしても大丈夫なのではないか、と考えています。
この点も確証はないのでご自身で確認されることをオススメしますがね。
ただ、皆様ここまで読んでも、まだ十分とは思われないでしょう。
何せこの世は死体で溢れています。
彼等すべてを固定化しようと思うとこれくらいではまったく足りないのです。
そこであなたにもし忍耐があるなら、スクリーニングをオススメします。
スクリーニングとは、手持ちのアイテムの中から目的の活性を持つものを探索する作業ですね。
やり方は簡単で、まず消える死体を用意します。マルカルスかリフテンの自宅に置くのがオススメ。ここでセーブ。
そうしましたら、一度リフテンまたはマルカルスまでFTして再度戻ってきます。
これで死体が消えていればOK。
一度FTする前のデータに戻って、手持ちの適当なメモなどを突っ込んで、再度リフテンorマルカルスまでFTして戻ってきます。
ここでもし死体が消えていなければ、そのアイテムには消臭力がある、ということになります。
消臭力のあるアイテムはかなり少ないので、一度に3-5個くらい突っ込むことをお勧めします。
そしてもしその中に消臭力のあるアイテムがあったなら、今度は1つずつ検証していく、ということになります。
当然同時に2体もしくは3体の消える死体を調達できればスクリーニングのスループットは各段に改善します。
フョリ、ホルゲール、アル・スカベンの3人組とか、
ラレッテ、アルバ、モヴァルスの3人組とかですね。
ただこんな事書いても皆さん面倒だからやらないでしょう。
ヒトは本当に怠惰な生き物です。
なので特別に今回は私が使っている有効な消臭剤をお教えしてしまいましょう。
答えはずばり
「宝の地図」
です。
こんなモノに消臭力があるとは驚きですが、そうなのです。
これを死体に入れるだけであら不思議、彼等は一切消えなくなるのです。
こんな便利なことがあって良いのでしょうか。
当然地図は10枚あるのでこれだけで10体も固定可能です。
正直、これが本当の正しい地図の存在価値なのではないかと思ってしまうくらいです。
ただ、当然これは、地図に未練があるからです。
地図の未練とは何でしょうか。
そうですね。
宝を見つけてもらうまでは死んでも死にきれない
ということですね。
なので、その宝の地図に対応する宝箱を見つけてしまうと、消臭力は無くなってしまうかもしれませン。
私はそもそも宝探しなんて面倒なことはする気にならないので、本当に宝を見つけると消臭力が無くなってしまうのかどうかは検証したことはありませンがね。
一応お気を付けを。
他には、例を挙げると、
ダウンロードコンテンツ2で導入する家を建てるクエストがありますね。
これの、各家の権利書と、クエストが開始されるときのファルクリース首長からの手紙、もずっと使える消臭剤です。
他にはどんな未練があるのか不明ですが、
「レイクビュー邸の近くのタロス像の近くで死んでいるサルモールの持っているメモ」
「イヴァルステッドの近くでトロールに殺されているマルカルス兵が持っているメモ」
「ダークフォール洞窟のメモ2」
などにもなぜか消臭力があります。
これらを有効に使って死体を固定化してみて下さい。
ただ、これを使っても尚固定化出来ない方がいるンですよ。
1. 何もしなくても勝手に死体が固定化される方々
2. 消臭剤を使えば固定化出来る方々
3. 場所に依る方々
4. 消臭剤では何ともならないけど別の手段で固定化出来る方々
5. 何ともならない方々
この3,4,5に該当する方々ですね。
一番私も腑に落ちないのが3.の場所に依る方々なンですよ。
例えば私の場合、カリクストさんはレイクビュー邸だと全然固定出来なかったのですが、ヒジェリムだといつまでも居てくれました。やはり彼はヒジェリムだと落ち着くのでしょうか。
レイクビュー邸は固定アイテムや地下のスキーヴァーなどのために若干のリスポーンがあるので、そのせいなのかもしれませんが、それにしても彼はこの家だとどのタイミングで置いてもすぐに消えるンですよねぇ。
なので、リスポーンとは別の何か場所との相性のような物が設定されているのではないか、と疑っています。
そして今日の主題、アンカノさんです。
彼はクエスト中の存在感や亡くなられた時の「嫌だぁぁぁぁ」という断末魔で印象が強く、我々ネクロマンサーの間でも非常に人気の高い死体ですが、結構彼の固定化には苦労させられることが多いンですよ。
最初は簡単だと思ったンですよ。
大学クエストはメインラインが終わった後も、メインラインが終わった後だけ発生するサブクエストがいくつもあるので、アンカノさんにもウルフリックさんと同様に、
「大学クエストラインが完了したことを伝え続ける」役目があるンじゃないかと思ったンですね。
でもそんなのは甘すぎました。
彼はそんなに重要人物じゃないらしく、死体はあっという間に消えてしまうのです。
結論から言うと、私の場合、
「ラリス・セダリスの手紙2」を入れた状態で、スカイリムではなくソルスセイムのセヴェリン邸に置くことでようやく彼の死体を固定化することが出来ました。
この状態は、上記の未発掘はクリアしたけどコルビョルン墓地の黒の書は読んでいない状態、においても固定化出来ています。
このように、大抵の死体は2.の消臭剤を入れることで解決できますし、それが無効でも3.の置き場所を変えることで解決出来る可能性があります。
(ちなみにヒトに依っては消臭剤を入れなくても保管場所を変えるだけで永久保管可能になる場合もありますので、固定出来ない場合は消臭剤より先に場所を検討してみた方が良いかもしれませン)
ちょっと長くなってしまいましたので続きは次回にしましょう。
次回は、それでも固定化出来ない困った方たちの対処法や、固定化は出来るけどその後困ったことになる方々、そして消臭剤の増殖について教示して差し上げようかと思っていますのでお楽しみに。