ザエボスさんとギルダスさんが同時に使役できない!
そんな駆け出しネクロマンサーに送る、ニバス先生の死霊術講座第一弾。
この世界で死霊術師として生きていくためには大事なことが幾つかあるンですが、特に駆け出しの諸君が当たる壁として次の2つが挙げられますかねぇ。
1.レベルのマネジメント
2.死体のマネジメント
ご存じかわかりませんが、私の経験では死霊術の成否は対象のレベルの影響を色濃く受けるようなンですよ。
より詳しく言いますと、死の従徒を使う場合、レベルが40より高いヒトに対しては効果が無くなってしまうようなンですよねぇ。
そのため、あらゆる対象を使役できるようにするには、自分のレベルを上げ過ぎないよう管理する必要があるンですよ。
これが中々厄介でね。
そして二つ目については、この世界では死体は二つの種類に分かれるようなンです。
置いておくと消える死体と、置いておいても消えない死体、ですね。
厄介なのは前者で、これについては何か特別な処置をしてあげないと、二度と復活させることができなくなってしまうンですよねぇ。
なので私から特別に、この2大問題点について、可能な限りコントロールするにはどうしたら良いか、を教示して差し上げましょう。
まずはレベルの問題ですね。
ご存じの通りこの世界では、他人のレベルは自分のレベルに合わせて上がっていきます。
つまり簡単なことで、相手のレベルが41以上にならないようにしたいなら、自分のレベルが40になったところで止めればいいンですね。
この世界では、経験値が溜まってもレベルは勝手に上がったりするわけではなく、スキル画面を開いて初めてレベルが上がります。
つまりレベルが40になったら、スキル画面を一切開かないようにしたらいいンですね。非常に簡単ですね。
ちなみに一部のボスはレベルが1.2倍になっているので、そういう方々も使いたければレベルは34までにする必要があるようです。
さらに言うと、1.5倍の方もいらっしゃるので、そこまで求めるのであれば26が限度です。私はお勧めはしませンがね。
しかし、いざレベルを34で固定しようと思うと、1つだけ問題が生じるンですよ。
レベルを固定しようと思うとスキル画面を開けなくなるので、新しいスキルも取れなくなってしまうンですよね・・・
この世界では自分のレベルの他に、各プレースキル自体にもレベルが設定されていて、それぞれのプレースキルのレベルが一定にならないと特定のスキルは取れないようになっていますよね。
例えば召喚ではレベル100になると初めて死体を同時に2体使役できるスキルが取れるようになりますが、何も考えていないヒトは、召喚のレベルが100になる前に自分のレベルが34になってしまって、スキルが取れずに終わってしまった、という事態に陥りやすいンです。
どちらか一方を果たすと、もう一方に破綻が生ずる…。この束縛から逃れられないンですよ。
なので、ネクロマンシーを志すのであれば、開始前からの綿密な計画が必要不可欠というワケですね。
つまり、最初から絶対に取りたいスキルを決めた上で、レベルが34になるまでは明確にそのスキルのみを限定して育てる、そういう計画と覚悟がなければ理想的なネクロマンサーになることは到底不可能、ということになるンですよ。
ご存じか分かりませんがこの世界では次のレベルになるために必要な経験値というのが明確に決められています。
今のレベルがnだった場合に、次のレベルに必要な経験値は(n+3) x 25です。
例えばあなたがまだレベル1だとすれば、次のレベルに必要な経験値は4x25=100ということですね。
そして経験値の法則も至って単純で、スキルのレベルがそのまま経験値になります。
例えばあなたの召喚のスキルレベルが15から16に上がると、16の経験値を得る、という仕組みですね。
この法則を知っていれば、ある程度簡単に育成計画を立てることが可能となる筈なンです。
ちなみに、スキルレベルがnまで上がった時に得られるトータルの経験値というのは、n(n+1)/2という計算式で求めることが可能です。
なぜこの公式になるのか、は各々ご自身で考えてください。ヒントは面積です。簡単ですね。
例えばレベル1から100まで上がった場合に得られる経験値は、100 x 101 / 2 = 5050、というわけです。実際にはレベル0からレベル1に上がるステップは存在しないので、その分差し引いて5049が本当に得られる経験値ですけどね。
そして基本的にはどのスキルもレベル15から開始するので、レベル15からレベル100になった時に得られるトータルの経験値は
(100 x 101 / 2) – (15 x 16 / 2) = 5050 – 120 = 4930、となります。
実に簡単ですね。
一方で、レベル34に制限した場合に許容できる経験値、というのも重要になります。
レベルが1上がるのに必要な経験値は先程話した通り(n+3) x 25、ですね。
ではレベル1から35まで上がるのに必要なトータルの経験値はというと、
25(n(n+1)/2) + 3x25n、という公式になるので、25 x (34 x 35 /2) + 3 x 25 x34 = 17425、と予想されます。
実際にはこの経験値を得るとレベル35になってしまうので、スキルツリーの画面を開けるのは経験値が17424になるまで、ということになりますがね。
こう考えると非常に簡単なのではないかな、と思いますね。
皆様お気づきかと思いますが、上記を鑑みると、レベル100まで上げられるスキルは多くて3つまで、ということになるンですね。
またスキルポイントも当然33しか得られませンから、それをきちんと頭に叩き込んだ上で、本当に欲しいスキルを取捨選択して計画的に育成を開始して頂ければ良いかと。
例えばですが、2体召喚、2個付呪が欲しければ召喚と付呪をそれぞれ100にする必要がありますから、それだけで残された余地は7565ということになります。
もしさらにパーフェクトタッチも欲しいとか言い始めれば、後は2635しか残らないことになってしまいます。これでは他に何も出来ませんね。
ちなみに余談にはなりますが、上記を鑑みるとブレトンの方が最も理想的なネクロマンサーに近いと言えます。彼等は最初から召喚のレベルが25ありますからね。また他のいくつかの魔法系の初期レベルも20と高めに設定されています。
これによって経験値の遊びを少しですが多くすることができる。これは大きなメリットとなるンですよ。
個人的なオススメは、召喚と付呪100、錬金80(錬金x5)、鍛冶60(魔法鍛冶)、回復70(聖職者)+α、でしょうかねぇ。
聖職者は吸血鬼になる前提です。
『不死』のみなら過去の遺産に頼ればこのとおり実現可能なのです。
ただ、残念なことに『人間』をやめねばなりませんがねぇ。
吸血鬼になると地味においしい効果として、幻惑の効果レベルが25%拡大する、という物があります。
これを最大限生かすのであれば、+αで幻惑を伸ばすのも良いンではないでしょうか。
レベル34に固定するのであれば、他の皆さんのレベルも34で止まるということなので、幻惑の対象レベル限定の効果を活かしやすいプレースタイルとなる、とも言えます。
幻惑の一番の問題は、相手のレベルが上がってしまうと全く効かなくなってしまうこと、ですからねぇ。
相手のレベルが34までしか上がらないのであれば、眠りの眼差しだけ取って鎮静の魔法を使えば大体の相手はおとなしくすることができるンですよ。
これは大きなメリットではないかと。
ただ、幻惑術師になるなら本当はレベル100が必要です。そうしないとドラウグルとかには何の効果も発揮できませンからね。
なのでもう1つのオススメパターンは、召喚レベル100、回復レベル70にして、後は変性と幻惑に振る、と言うタイプですね。より魔術師っぽくて潔いのではないかと。
もちろんその場合2個付呪も出来ないしユニーク武具の鍛冶も出来ないし付呪と錬金を挙げないと自分で付呪や鍛冶をした時の上り幅も小さくなってしまいます。
ただ、例えばヴォクン、アークメイジのローブ、死霊術師のアミュレット、アージダルのアルカナの指輪を装備することを想定すると、二個付呪が必要なのは腕と足だけですし、腕にはどうせマジカアップくらいしか付ける物がない上に足も基本は属性耐性を付けることになるので、そうなると二個付呪は不要になるンですよね。
それにこの場合は魔法鍛冶が必要なのもヴォクンだけなので、眼を瞑っても何とかなりますしねぇ。
それが許容なら、いっそ幻惑と変性に振っても良いのではないかと。そういうことです。
ちなみに召喚100, 幻惑100, 変性100, 回復70は達成可能です。その場合他に取れる経験値は200くらいしか残らないですけどね。
ただ、計算して理想の姿をイメージしたからと言って、その通りになれるかどうかはまた別の話なンですよ。
いいですか。
上記を達成しようと思ったら、計画にない余計な経験値は一切得ることが出来ません。
しかしこの世界は何をしても勝手に経験値が入ってしまうンですよね、お節介なことに。
なのであなたが本当に理想通りになりたいとすれば、
● 防具を付けてはいけません。勝手に軽装または重装のスキルが上がってしまいますからね。着ていいのは服と帽子と手袋とただのブーツや靴だけになります。ただの服で敵の攻撃に耐えてください
● 店での売買は禁止です。話術が上がってしまいますので。
● 当然隠密も禁止となります。常にでくの坊かの如くボーっと突っ立っていて下さい
● 上げたいと思っていないタイプの魔法も使用は禁止です
● スリ禁止。
● 開錠禁止。宝箱を開けたい場合は、従者にロックピックを持たせた上で命令するようにしましょう。
● 武器での攻撃禁止。防御も禁止。
目的のスキルを得るまでは、上記の修行のようなプレイが必要となります。理解出来ましたか?
売買禁止、スリ禁止、隠密禁止(つまりその辺の物を拝借するのも難しい)、ということなのでアイテムの補充にともかく困難が伴います。
特に問題は魂石の補充ですね。
二個付呪が必要ないなら急いで付呪のレベルを上げる必要ないので良いですが、二個付呪欲しい方の場合は売買を行わずに付呪を100まで上がられるくらいの数の魂石を確保する必要が出て来ます。
因みにですが、話術を上げずに売買する方法としては、ドーンスターの隠し宝箱を使うという手もあります。
欲しいアイテムをもらって、その分の金額をそっと宝箱に入れておくという方法ですね。
まぁ私は心が痛まないのでお金は入れずに欲しい物だけもらってしまいますがね。
善良プレイしたい方はお金を入れたら良いンじゃないでしょうか。ネクロマンサーは善良であるべきではないと私は思いますがね。
最後にちょっとだけヒントを差し上げましょう。
ある程度簡単にやりたいなら、ホワイトランに着いたらさっさとウィンターホールド大学に行って、魔法の収束点のクエストを受けましょう。
収束点に触れると暫くの間マジカ回復速度が大幅にアップするので、スキルを上げるのに最適です。
そしたら大学の地下のミッデンへ。入ったところの傍に、1つ下の階にドラウグルがいる場所があるので、そこで魔法の剣の召喚を連発してれば勝手に召喚のレベルだけ上げられます。
変性も上げたかったら同様にフレッシュ系を連発で。
またミッデンの次の階層にはスケルトンが2体いるので、彼等に聖者の光等の死者撃退系の魔法を当て続ければ回復も上げられます。
幻惑を上げたいなら消音連発が良いでしょう。
破壊については効率よく上げる方法はありませン。訓練してもらうだけです。
そのため破壊をLv34までに極めるのは現実的ではないと考えて頂くべきでしょう。
他には、錬金や鍛冶を上げたいならとにかくやりまくるしかありませン。
鍛冶なら指輪を作るのが手っ取り早いでしょう。変性が上がってしまいますが鉱石変化の魔法と組み合わせると効率が良いです。
錬金やるならまずレイクビュー邸でも立てて、スギタケとクリープクラスターとモラ・タピネラを栽培しまくるべきでしょう。
また、禁止にしていてもある程度の売買は発生してしまう(特に呪文書)ので、少しでもスキル上昇を抑えるために、早めにゼニタールのアミュレットは手に入れておきたいところ。
例えばグジュカールの記念碑の左下辺りの祭壇のところにあります。地面に落ちていたりグラフィックが抜けていたりするので根気強く探しましょう。
最後に、どうしても関係ないスキルが上がってしまいそうな時にどうしたら良いか。
非常に簡単な話です。
牢屋に入ってしまえば良いンですよ。
便利な物で、この世界では牢屋に入るといくつかのスキルの経験値をゼロに戻してくれるのです。
犯罪を容認した上にスキル値までリセットしてくれるなんて、なんという素晴らしいサービスでしょうか。間抜け共ばかりでこちらとしては大助かりですよ。
ちなみにこすい犯罪してもランダムにどれか一つのスキルがリセットされるだけで、目的の経験値が溜まってしまったスキルをリセットするには非効率なので、どうせなら大きい犯罪をかまして差し上げましょう。
とは言えこの世界は犯罪に偉く寛容で、大きい犯罪をしようと思ってもこれが中々難しい。
傷害では20程度にしかなりませン。
イチバン手っ取り早いのは殺人です。衛兵に見つかったら納刀して大人しく捕まれば良いだけ。
この方法の大きなメリットは、ついでに死体まで手に入るという点ですねぇ。
おまけに捕まる前に従徒にしておけば、エイドリアンさん等は
「お勤めお疲れ様でした!!」
と言わんばかりに出所するところで出待ちさえして下さいます。とっとと契約解除して逃げてしまう従者とは忠誠度が違って感心ですねぇ。従徒は一度切れてしまいますが。
他には吸血鬼になれるなら吸血鬼化でも一気に全スキルをリセット可能ですよ。
どれも嫌なら兎に角高額な商品を盗みまくることです。
これで上がってしまった売買スキルもゼロに戻すことが可能です。
どうですか?
私の言う通りにして頂ければ、上記のようにレベルのマネジメントはある程度巧くいくンですよ。
2体召喚を取りつつレベルを34に抑えられたンですからね。これでザエボスさんとギルダスさんを同時に使役することだって可能です。
まぁ彼等は失敗作でしたがね。
ただ、残念なことに、これだけでは二つ目の課題である死体のマネジメントまでは実現できなかった…。
あなた方が言う『死体の固定化』です。これが実に難しい。
次回ではこの点についてもう少し掘り下げて教示して差し上げましょう。