最後の直線。チェルヴィニアが好位追走から外に持ち出し、さあエンジン全開!と思ってスマホを構えた瞬間、その外にゼッケン③のドウデュースの姿があるのでビックリ。隊列の後ろのほうを走っていたはずが、いつの間に…。

これで勝負は決してしまった。完歩が大きくてギアチェンジに遅れながら4着に踏ん張ったチェルヴィニアは立派だったが、世界より高い超一流古馬の壁をまざまざと見せつけられたショックに言葉を失くした。
それにしても、ドウデュースのパドックは凄かった。まさに「最高のデキ」。推しのチェルヴィニアがいなければ、馬券は1着固定で買っていただろう。天皇賞の激闘を経て、状態を維持するどころか、さらに上げてきた陣営の努力の結晶があの馬体だった。これまでドウデュースにはアンチな目線を送っていたが、このジャパンCで完全に脱帽である。
そうそう、レース前に豪華さを演出してくれた外国馬のことをすっかり忘れていた。パドックのゴリアットは左後肢を高く上げる独特の歩様で注目を集めたが、レースでは見せ場もなく“普通の”外国馬だった。オーギュストロダンは少しだけ足が長いディープインパクトという印象。瞬発力は確かなので決め手比べなら出番もあっただろうが、今年の特異な馬場とスローな流れに長所を消された感じだった。
レースが終わり、表彰式でプレゼンターのイチローと武豊が並んだシーンを見て、改めて「やっぱり武豊だよなぁ」と実感。毎年こんな感想を言いたくないが、馬券はハズれたけどいいジャパンCだった。
さて、POG。
チェルヴィニアの最後の万振りは不発に終わったが、POG生活ラスト世代にはまだ夢の続きがある。それが今週のチャレンジCに出走するダノンエアズロックだ。これまで能力の高さは示しつつも、使いたい番組と状態面が噛み合わず、重賞未勝利のまま3歳の暮れまで来てしまった。この秋も本来なら天皇賞を使ってほしかったところだが、毎日王冠で切れ負けすると、間隔を空けて京都のGⅢを狙ってきた。成績もイメージも大箱左回りの東京専用機に、初めての西下で右回りの内回り2000と超えるべきハードルは高いが、そこは世界の名手ムーア様なら経験と腕で相殺できるはず。スムーズな競馬ができればこれだけ強いんだ!と、競馬ファンに見せつける走りを期待している。