ＰＯＧにとっては春の総決算となる５月になった。負け組にとっては、来期の巻き返しへの大事な助走の時期らしいが、それもまた競馬の面白いところ。勝ち組のワタシにとっては、激動の４月がようやく終わったので、しばらくは平穏に過ごしたいと思っていたのだが…。
初日から躓いた。仕事で外出していたところに部下の失敗報告が入り、そこからは本日の昼過ぎまでどんよりとした時間を過ごした。メールや電話もたくさんした。部下が作成した書類はすべて添削し、清書した。そういえば、めざましテレビの占いで本日のさそり座は最下位だった。こんな日は目の前のことからしっかり片付けよう。幸運を求めるより、不運を最小限に止めることを優先。そんな頑張りもあって、16時あたりからようやく運気が上向いてきた。
平穏なはずの５月はどん底からのスタートになってしまったが、これ以上は落ちないと思えばこの後の29日間が気楽になる。この週末からダービーまで、ゆっくり上がっていきたい。
さて、ＰＯＧ。
週末の出走馬が決まり、今週は特別登録があった３頭で今期の勝敗の行方を左右する渾身の勝負駆けになった。
ルディックが北村友との新コンビで出走する青竜Ｓは８頭立て。６連続２着の珍記録から前走で７戦目にして念願の初勝利。そこからソエによる放牧をはさんでのオープン挑戦になる。詰めの甘さから惜敗続きの若駒は、能力は高いが発揮の仕方が分からないことが多く、ルディックもそんな一頭。こんなタイプは一度勝ち方を覚えると、連続で好走することが多く、陣営があえて格上挑戦してきたのもそんな期待の表れだろう。ここを勝って重賞戦線へ。もどかしい時間が長く続いたが、ここからは一気に世界的良血らしさが花開いていく。
ＮＨＫマイルＣにも登録があったダノンエアズロックが、モレイラ優先で選択したプリンシパルＳは13頭立て。ここは相手が誰であろうと、絶対に勝たなければならない一戦。もちろん、それだけの高い能力が認められているからこその勝利厳命であり、できれば余力残しで通過して本番のダービーを万全の状態で迎えたいと思っている。敵は自分自身の骨折した患部だけ。天候にも恵まれた東京の緑のターフを、気持ちよく駆け抜けてもらおう。
シュトラウスが復活を期すＮＨＫマイルＣは、フルゲート18頭立て。こちらは頭数よりまずは北村宏とのコンビを継続できたことが朗報で、これでようやくファルコンＳを叩いた意味が出てくる。暴走王の呼び声通り、とにかく気性的に難しさがあるタイプだが、体力に関しては世代屈指のものがあるだけに、安定感は皆無でも単勝の期待値は高い。レース本番は少しでも好走確率が高くなる大雨を希望していたが、天気予報は残酷で、この時期としては異例の気温27度のピーカン真夏日。こうなった以上は開き直って、出たなりの位置から最後の直線だけ、ありったけの体力をフルに使って暴走してもらおう。