先日、地元の店で川口オートの重鎮レーサーを紹介されたので、挨拶し、一緒に写真を撮ってきた。周りが「重鎮」と呼んでいるので、いったい何歳なのだろうとプロフィールを調べたら、ワタシの１つ上だったのでビックリ。その驚きの原因は、貫禄というか重さ。１つ先輩の彼は重鎮と呼ばれるにふさわしい雰囲気を醸し出していたが、傍らで一緒に写真に収まるワタシは“軽鎮”ポーズではしゃいでいた。なんと重みのないこと。
ボート界では、ワタシと生年月日が一緒の松井繁が「王者」として威厳たっぷりに振る舞っているし、ＪＲＡでは、１つ上の天才・武豊がレジェンドの地位を築いている。
そんな彼らに対し、実績とお金で負けるのは仕方がないにしても、何かもっと欠けているものがある気がして考えてみたら、周りの取り巻きの顔がすぐに浮かんだ。社内ではどんなに偉くなろうとも、60超の再雇用者や65超のアルバイトなど、日々一緒に働いているメンバーには年上が多い。ワタシも指示を飛ばして書類に判子を押しているだけなら、もっともっと貫禄が出たのかもしれないが、現状は真逆で、それなりに気を遣いながら働きやすい環境を作ることに懸命になっている状態。同年代の星たちとの距離が、どんどん遠ざかっていきそうだ。
本日は、メリークリスマス！
朝起きたら、冷蔵庫にロールケーキが１切れ入っていた。奥さんのこんな心遣い、素敵です。
さて、ＰＯＧ。
今年の競馬も今週末とホープフル・デーを残すのみ、ということで、馬房の入れ替えが活発になり、年明け組がゾロゾロ入ってくる。我が軍団もオープン馬は次の目標へと鋭気を養い、年内の負け組は放牧に出され、代わって、しばらく間隔が空いた連中が戻ってくる。
先週は２頭、アリスヴィクトリアとスターリングアップが入厩した。
アリスヴィクトリアは９月30日の阪神1800のデビュー戦で10着に敗れ、そこから放牧で立て直しを図っていた。フローラＳを制したウィクトーリアの初子でロードカナロア産駒。育成時代から評判がよく、そこに中内田&川田の黄金タッグという味付けも加わって、デビュー戦では牡馬に混ざって２番人気に支持されたが、戦前のコメントにもあった通り、「非力」な面がレースでも出て大敗を喫した。あれから３か月が経ち、どこまでパワーアップできているか。目標は年明けの小倉と早くから出ているので、おそらく1800であろう復帰戦に向けて、しっかり乗り込んでほしい。
スターリングアップは、９月22日にゲート試験に合格も、“まだ精神的に幼い”、“気性面で難しい面が出ている”、“ハミ受けのバランスが整っていない”等の理由で放牧に出ていた。その裏には超良血なので中途半端には使いたくないという陣営の高すぎる期待もあったのだろう。実際にどこまで成長してきたのかは分からないが、年明けデビューでクラシックを目指すなら時間的に一つの失敗も許されない。ここまで待たされた以上、いきなり強い勝ち方をして大きな夢を見せてもらいたいものだ。
続けて情報が２つ。
デビューから４戦連続２着のルディックは、年明け７日の京都ダ1400で初勝利を狙う。前走で距離短縮したレース内容が良かったので、阪神から京都に替わって、本当に今度こそ！粘り込めるはず。９月から続く連続出走も年をまたいでまた１週伸びることになった。
カトレアＳでオープン入りしたアマンテビアンコは、レース後に次の目標として挙げられていた２月24日のサウジダービーに登録した。個人的には全日本体系に変わるダート３冠を狙ってほしかったが、高額賞金レースでもあり、ここで世界に白毛伝説を広めるのも悪くはない。いずれにしても、リスクを承知で海外に持っていく以上は、それなりの勝算があってのことと前向きに考えたい。