有馬記念は武豊とドウデュースのコンビが制した。馬券は負けたが、一鞍入魂の名手が勝つなら、めでたし、めでたし。イクイノックスが抜けた穴は結局、新星が台頭するのではなく、一緒に戦っていた連中が埋める形になった。その象徴が、引退レースのタイトルホルダーが主導権を握って３着に粘り込んだこと。レースの一番の見せ場は、大外のルメール&スターズオンアースが好発から番手に入り、枠の不利を無にしてみせたシーン。この巧みなリードはさすがルメール。それが２着好走の最大の要因になった。それにしても、動かず、動けずで負けた他の連中に収穫はあったのだろうか。上位３頭を買った人以外は、ワタシ同様、非常に退屈な150秒だったのではないか。
さて、昼間の悪い記憶はどこかに忘れて、夜は夜で住之江ボートで豪華な一戦を楽しもう。
【グランプリ】
⑥茅原がピット離れでどこまで入ってくるかが気になるが、スロー３艇は譲らないだろうと思っている。④磯部がちょっと怪しいし、⑤池田は誰かに乗っかっての展開待ちがベターと見れば、茅原が４角に入っての①②③／⑥⑤④を想像したくなる。
いずれにしても、スロー勢は揺るぎないというのが一つの結論。
対決の構図は①石野VS③峰。峰がこの位置にいるなら当然、逆転を想像したくなる。だが、今回ばかりは石野の上昇ぶりがスゴすぎて、峰の度胸と技を持ってしても付け入る隙はないだろう。それは、石野に対する峰の発言からも見てとれる。となると、峰は石野のミス待ちで捲り差し。石野はスタートを踏み込み、峰の差し場を塞ぐように１マークをしっかり締めて回ることに集中すればいい。今年のグランプリ覇者は石野だ。
相手には、行き場を失くす峰は買いたくない。といっても、磯部や池田に期待するつもりはないので、２着の欄には順走の平本と仕掛ける茅原をマーク。３着はオッズを見ながら総流し。