有馬記念 | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

大学時代の親友♀から誕生日メールをもらったときに、“病院から離れられない”という文面があったので、母親の介護が大変なんだろうなと思っていたら、実は彼女が大ケガをしていた。夏に階段から派手に落ちて、強打したスネの皮膚がとんでもなく悪化して2回も手術が必要になったとのこと。26日の55回目の誕生日は病院のベッドで迎えるそうで、数少ない楽しみである有馬記念は何とか当てたいので、予想を教えてほしいと連絡してきた。

そういえば一昨年は、数日後の元日に亡くなった彼女の父親が、病院で最後の有馬記念を観るので当たる馬券を教えてほしいとプレッシャー満点の頼みごとをされていた。◎エフフォーリア、△ディープボンド、▲クロノジェネシスで印は当たったが、それよりもご家族の願いは10着に敗れた「キセキ」だったとか。たとえ当たらなくても誰かの夢を乗せて走る、それもまた、競馬である。

本日は、これから中山競馬場へ。有馬記念を生観戦するのは20回目くらい。初めて観たのが91年のダイユウサクで、その鞍上にいた熊沢が引退する齢になったのかと思うと、ワタシの競馬ファン歴も長くなるわけだ。最近は強い馬が比較的順当に勝っているが、そろそろダイユウサクを超える衝撃に出合ってみたい。

【有馬記念】

◎①ソールオリエンス

○⑩ジャスティンパレス

▲⑯スターズオンアース

△⑮スルーセブンシーズ

△⑬タスティエーラ

△⑤ドウデュース

3連単◎○2頭軸マルチ▲△へ

3連複◎流し▲△へ

週中に書いた通り、今年の有馬記念にはあまり興味がない。というか、有馬だから無理やり盛り上がっているが、有馬でなければワクワク感に乏しすぎる。

イクイノックスの後塵を拝し続けてきたジャスティンパレス、イクイノックスが完成する前にダービーで倒したドウデュース、イクイノックスに宝塚記念で首差まで迫ったスルーセブンシーズ、イクイノックス引退でルメールを確保できたスターズオンアース…。有力どころの古馬は良くも悪くもイクイノックスの呪縛から逃れられない。本命を託したくないと思った。

狙いは3歳馬ソールオリエンス。キャリア2戦で臨んだ不良馬場の皐月賞を大外からぶっこ抜いたことで、真の力が見えないまま超大物のような扱いを受けたが、ダービーは2着、菊花賞も3着と勝ち切れず、“普通の強い馬”であることは分かった。

ただ、やや晩成型のキタサンブラック産駒はイクイノックス同様、ここから大きく変わっていく。そのきっかけになるのが今年の有馬ではないか。

主戦の横山武から川田へのスイッチは、横山武を降ろしたのか代打なのか定かではないが、どちらにしても朗報。馬の若さゆえの稚拙さを補うなら百戦錬磨の川田は心強い。注目の公開抽選では1枠1番を引き当てた。内枠有利は有馬の常識。タテ長馬群の内めをロスなく回って直線で外へ。迷わずどっしりと自分の競馬をすればいい。そして何より、調教の動きが超抜だ。秋3戦目で究極の仕上げになっている。これだけのV要素があれば、斤量56㌔の恩恵も味方に打倒・強豪古馬も十分可能だ。 

相手筆頭はジャスティンパレス。昨年はマーカンドで臨み7着に敗れたが、いい感じで先行しすぎて勝負どころの反応が遅れ、エンジンの掛かりが遅くなった。この弱みが続く長距離戦の阪神大賞典や天皇賞・春では生きたわけだが、このあたりからディープインパクト産駒らしくない晩成の血が開花していく。やや距離不足と思われた宝塚記念で3着に追い込むと、秋の天皇賞では他力本願ながら2000㍍を1分55秒台で走ってしまったのだから、その進化は驚異的だ。ソールオリエンスには負けたくない、横山武の意地にも期待したい。

以下は▲△4頭を横並びとしたが、ルメールが大外を苦にしないタイプだけに、スターズオンアースは怖い存在。資金に余裕があれば、3連単・3連複の◎⇒○⇒▲は厚めに買いたいし、◎○から3連複の抜け目にも流してみたい。