本日はこれから東京競馬場へ。幸い、天気も馬場も良好で、のんびりパドックでハープスターの馬体をながめてきたい。
【ジャパンC】
◎⑥ハープスター
○⑤ヒットザターゲット
▲⑧デニムアンドルビー
馬連・ワイド・3連単BOX12点
本命はもちろん、応援も含めてハープスター。
POとして出合ったこの1年、昨夏の新潟2歳Sの衝撃的な末脚に始まり、阪神JFで馬群に揉まれ、桜花賞で17頭ごぼう抜きV、オークスでは落鉄と、最強牝馬による不器用な競馬を随分と楽しませてもらった。それは凱旋門賞でも同様で、背負った期待や人気など気にもせず、我が道を行く最後方一気で見事に散ってみせた。
ただ、いきなり末脚が注目されたので見過ごされがちだが、競走馬としてはものスゴいスピードで成長している。それは苦手と思われた小回りの札幌記念。先行した古馬が止まっているかのように見えた3角からのひと捲りで、コース適性の高いゴールドシップの追撃を封じたとき、3歳夏にして早くも父ディープインパクトと同じ超一流の領域に到達したと確信した。
陣営の指示もあって自慢の末脚に頼りがちだが、本来は動こうと思えばいつでも動けるし、コーナリングもグリップを効かせて上手に走れる。要は同世代同士のレースではそんな駆け引きをする必要がなかっただけ。これが決して大げさではないのは、桜花賞が証明してくれている。
凱旋門賞は大事に乗りすぎたのが敗因で、この騎乗を批判するのは簡単だが、クラブ馬の悲劇と言うべきか、末脚のイメージが強すぎて、あの負け方でなければ納得されないのもまた事実。千載一遇のチャンスであっても、迷ったら最も無難な結末を用意しなければならないのだから陣営もつらい。
しかし、凱旋門賞で初めて完敗を喫したことで、ここからは見せる競馬から実を取りに行く競馬に変わる。その第一歩が今回のジャパンCだ。札幌記念のようにコース形態を意識して自在に競馬していけば、国内の中距離戦では敵がいないのではないか。陣営が世界に目を向けるのも、そうした自信からなのだろう。
今週になって松田博師が少し前で競馬することを示唆し、有利な内枠の6番を引き当てた後にはジェンティルドンナをマークすると言い出した。スタートが上手なジェンティルを見ながらということは、中団あたりに位置することもあり得るわけで、これこそがハープの新しい姿、つまり本来あるべき形ではないか。ペースが遅ければ遅いなりに前に行ける自在性が今後は大きな武器になる。
超豪華メンバーといわれる今年の出走馬にあって、もし阪神JFの首の上げ下げを制していたら、もしオークスで落鉄がなかったら、こんな混戦ムードにはならず、実質国内無敗のハープスターが新女王として断然の1番人気になっていたはずだ。常に記録より記憶に残る一番強い競馬をしてきたハープスターは、間違いなく今年の主役である。ここを勝って名実ともに年度代表馬に輝いてもらいたい。
相手は、実績より調子と東京2400適性と内枠を重視してヒットザターゲットとデニムアンドルビー。人気的にもイチかバチかのイン突きが奏功しそうだ。