昔のこと。⑥
ある日の体育の時間。
チームに別れてバスケをすることになった。
女の子達は、どの子も私を自分のチームに入れるのを嫌がり、なかなかチームが出来上がらなかった。
その間、先生はその光景をじっと見ていた。
私は先生のそばに座って、グループができるのを待っていた。
「…先生…」
ふと口をついて出た。
でも私はそう言ったまま、後に続く言葉を飲み込んだ。
先生は、私に何も聞かなかった。
結局グループは決まらず、怒った先生は授業を早く終わらせた。
昔のこと。④
下校の時、下駄箱から靴を取り出そうとしたら、靴に何か入っていた。
紙だった。
開いてみると、歪んだ文字で、一面に悪口が書いてあった。
心臓に、矢が突き刺さったみたいだった。
暫くの間、紙面から目が離せなかった。