前回記事に書いた

3日間連続イベント

1日目レポはこちら

青葉区フィリアホール

 

阪田知樹さんのリサイタルに

昨日も行ってきました。

 

旭区区民センター内サンハートでの演奏

 

 

リストの3つの演奏会用練習曲 悲しみ

ラフマニノフ楽興の時 第1,5,6番

ベートーヴェンのピアノソナタ30番

 

というプログラムでした。

 

100席ほどのこじんまりとしたホールで

贅沢なひと時を堪能しました。

 

今回の席は手元が良く見える左斜め後ろ

演奏している手元が、間近で見ることができました。

 

まず、指が長い!と感動し

それぞれの指の動きを観察

各指が独立していて、それぞれ別の生き物のようでした。

 

阪田さんの魅力は音色の多彩さ

 

この秘密を探るべく

音色とタッチの関係を見てみました

 

指の曲げ具合や

鍵盤を触る指の場所

鍵盤への触れ方、まさにタッチの仕方

和音のとらえ方

腕との連動

体との連動

 

書き出すときりがないくらい

いろいろな要素が複合して

統合され

多彩な音色ができている

 

それを一音一音丁寧に織り上げ

曲になっていく

 

瞬時に変わるタッチは

人間わざとは思えないくらい

正確に物語を作る

 

手が大きく指が長いので

動きがよく分かり

その動きが柔らかくしなやかだったり

力ずよく直線的だったり

絶え間なく変化する

アート作品のようでした。

 

 

 

さてさて、そろそろコンサートレポへ

 

オープニングは

リストの3つの演奏会用練習曲 悲しみ

 

タイトルが、悲しみ、なのですが

受けた印象は

美しい悲しみ、悲しんでいる姿の美しさ

みたいなものを感じました。

嘆き悲しむ、絶望とかの悲しみではなく

なんとなく悲しみの中にいるのではなく

悲しみの美しさを客観的に見て表現しているような印象

 

とても美しい曲でした。

一部リゴレットパラフレーズ→✖️

ノルマの回想→◎でした💦(訂正2019.10.25)

を思わせるような個所もあり

ふとスペイン狂詩曲が思い浮かんだりと

楽しめる曲でした。

 

続いてラフマニノフの楽興の時 第1番、5番、6番

どうしてこの選曲なのか聞きたいところでしたが

特に解説はありませんでした。

 

第3番、第4番は今回のイベントでは弾かないようです。

4番好きなので、聞きたかったな~。

 

なんとなくですが、第1番の独特なメロディがつかみとなり

5番でゆったりとし、6番で完結という感じかな。3部構成。

第1番、好きです。

 

そしてベートーヴェンのピアノソナタ30番

阪田さんの解説によると

この作品はベートーヴェンの心の温かさ

人間的な温かさが感じられる作品とのこと

 

第3楽章は特にそのように感じました。

最後の音が消えた後の余韻までが

作品の一部と、阪田さん。

 

その余韻を会場全体で味わうことができ

ホンワカ暖かい気持ちになりました。

 

アンコールはリストのペトラルカのソネット

ラ・カンパネッラや愛の夢など有名な曲ではないけれど

好きな曲とのこと。

阪田さんのリスト啓蒙活動、これからも楽しみです。

 

初日レポ青葉区フィリアホール

最終レポ前編金沢公会堂レポ①

最終レポ後編金沢公会堂レポ②