ご心配をおかけした足腰の痛みは鎮痛剤で抑えながら、ソロリソロリと動いてます。
ケニアを発つ日が迫って来て、フェルト工房の再開に向けて少しずつ事が動き始め、普段は静かなマトマイニに賑やかな会話や笑い声が 響いています。
今週は、3人のママが大掃除と機材や材料の状態を調べに来ています。キンキンも一緒です。
ママ・ムクブワ(ビッグマム)と背の高い男性が私に呼びかけてきました。先般足を運んだマサイ・マーケットのザンギ君です。
「菊本さ~ん」と元気の良い声は、ママ・カマウこと恵子さん。ザンギ君と恵子さんが会うのは何年振りでしょうか。
2001から7年間実施したILCP貧困層の生活改善プロジェクトで、恵子さんと私はナイロビのスラム住民対象の活動を共にしました。マトマイニのカマンデ氏もザンギ君もマザレスラムの住民で、その当時からの長い付き合いです。話は尽きません。
持ってきた作品をその場に並べ、ミニマーケット。恵子さんにも選んでもらいました。
「夏はトルコ石入りのバングルなんかいいかも」
「ところでザンギ君、何歳になったの?」
「57歳。孫が3人」
今はマザレを出てジュジャという町に住み、週3回マーケットに出店し、あとは自宅で地域の若者達にアクセサリー作りを教えているそうです。ペンチ一本で生きる姿に付いて来る若者も多いのでしょう。