ケニア便り 今日のマトマイニ | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

ご心配をおかけした足腰の痛みは鎮痛剤で抑えながら、ソロリソロリと動いてます。

 

ケニアを発つ日が迫って来て、フェルト工房の再開に向けて少しずつ事が動き始め、普段は静かなマトマイニに賑やかな会話や笑い声が 響いています。

今週は、3人のママが大掃除と機材や材料の状態を調べに来ています。キンキンも一緒です。

ママ・ムクブワ(ビッグマム)と背の高い男性が私に呼びかけてきました。先般足を運んだマサイ・マーケットのザンギ君です。

「菊本さ~ん」と元気の良い声は、ママ・カマウこと恵子さん。ザンギ君と恵子さんが会うのは何年振りでしょうか。

2001から7年間実施したILCP貧困層の生活改善プロジェクトで、恵子さんと私はナイロビのスラム住民対象の活動を共にしました。マトマイニのカマンデ氏もザンギ君もマザレスラムの住民で、その当時からの長い付き合いです。話は尽きません。

持ってきた作品をその場に並べ、ミニマーケット。恵子さんにも選んでもらいました。

「夏はトルコ石入りのバングルなんかいいかも」

 

「ところでザンギ君、何歳になったの?」

「57歳。孫が3人」

 

今はマザレを出てジュジャという町に住み、週3回マーケットに出店し、あとは自宅で地域の若者達にアクセサリー作りを教えているそうです。ペンチ一本で生きる姿に付いて来る若者も多いのでしょう。