ケニア便り ナイロビの静と動 | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

ケニアに着いてマトマイニに入る前に、ナイロビの町の様子を見て回りました。賑やかだったビアシャラ通りは数軒の店が開いて客足もチラホラ。シャーさんの店に寄ってみたら「叔父はロンドンに行ったよ」と代替わりしてました。子ども用品の新しい店が増えてました。この国は赤ん坊が次々と生まれてるんだなあ!

 

写真右が閉鎖されたヒルトンホテル。キマチ通りにはケニアの独立の勇者キマチ氏の銅像が立っていて、台座の下をねぐらにしていた男性が居たのですが、今は中に入れないようになってます。彼はどこで寝てるのかな?

 

インターコンチネンタルホテルなど五つ星ホテルの殆どは閉鎖され、静かなヒルトンホテルの一角に位置するバブさんのお土産物店だけが賑わっており、店内はてんてこ舞の忙しさ。

「やあ、キクモト」「はい、バブ、また別の日に来るわ」と挨拶だけしました。

 

マサイ・マーケットには顔なじみのザンギ君がいて、冷たいスプライトを奢ってくれました。あまり詳しい話はしませんでしたが、並んでいる作品を見ると、コロナ禍でも創意工夫を重ねて生き延びたザンギ君の心意気に感じ入りました。

 

 

ザンギ君は、かつて高級工芸品店で働いてましたが、店が倒産した後、自立したアクセサリー作りの職人です。30年来の友人です。

 

バブさんの店とマサイ・マーケットの喧騒にはホッとしましたが、道を歩くと物乞いが待ち構えてしつこく付きまといます。いつもの風景が戻ったのですね。