ケニア便り ドーハの光と影 | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

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1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

2020年4月カタールのドーハ・ハマド国際空港を経由して帰国しましたが、コロナ禍で閑散としていた空港は、今回は見違えるように豪華絢爛。彼方此方にド派手なモニュメントがありました。

 

フードコートの近くのキラキラの木。

 

エアライン・オブ・ザ・イヤーで6度受賞したこの空港は、拡張工事が進行中で、ケニア行きのC56ゲートは,空港の端っこで遠いため空港内のトレインを使い移動します。

 

トレインは空港の2階を走っており、銀河鉄道みたいです。

 

Cゲート付近は、まだテレビも椅子も包装が解かれてないピカピカの真新しい物でした。

 

このCゲートの地階に、「うつぼかずら」が絡まる木々が生い茂る深い森があるのです。

 

 修三が「見て!」と上を指さしたのは、この森を覆うガラス張りの天井。うつぼかずらも花も木々も、人の手をかけ作られた人工の森だったのです。「もっと驚くよ!」と言われて見上げると、機械を使って3人の男性が天井のガラスを拭く作業が進み、地上には指示する人がいるのです。

 

 

 首が痛くなるほど作業を見上げていたら、若者3人が通りかかりました。スワヒリ語をしゃべっている!「何処から来たの?」と話しかけたら、「ケニアだよ」とニッコリ。「この森の植物に水をやる仕事をしてるんだ」

 

そういえば、税関や手荷物検査場、フードコートの料理人や給仕人等、空港の仕事は、ケニア出身の若者が90%を占めているのではないかと思う程多いのです。

 

有り余るお金があって、世界一の空港作りにケニアの若者を雇用しているカタール。ここは日本ともケニアとも違うアラブの国でした。