ケニア便り 水無しのマトマイニ | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

ケニアは大雨季です。この時期には豪雨で道がグチャグチャになり、悪路で名高いガタカロードが通れるか心配でしたが、何とかタクシーでマトマイニに辿り着きました。

 

3年振りのマトマイニ。留守を頼んでいたカマンデ氏がゲートを開けました。

 

積もり積もった3年分の埃は、まあ、大変なもので、寝るスペースを作るのが精一杯です。

 

問題は山積みですが、目下の最大の課題は「水がない」ことです。大きなタンクに溜まった雨水を使いますが、カマンデ氏や大きい男の子達は「雨水はナチュラルだ」と飲んでいます。修三と私は料理用にはミネラルウォーターを買い、トイレとシャワーは雨水を汲んでます。究極の節水生活です。

 

雨季とはいうものの、ケニアに到着して以来、まともに雨が降ってません。このまま乾季に入るのでしょうか?

 

毎日、卒園生や知人友人が訪ねて来ますが、「英語の試験を受けにナイロビに行くので、マトマイニに立ち寄ります」とメールをくれたのはマーガレット。

電話が来ました。

「今、試験が終わったのでマトマイニに向かいます。お土産は何がいいですか?」

「5リッターの水を買って来て」

「分かりました」

水の他に果物やパン、ケニア製のラーメンなど、手土産を沢山持ってマーガレットが会いに来ました。

彼女はこの試験に合格したら、アメリカに家族で移住する予定です。

           

マーガレットはケニア最大のミッション系の総合病院の看護師長として働いていますが、さらなる高みを目指しています。

カマウは有機農業のコンサルタントとして独立して仕事をしており、マトマイニの近くに住んでいます。草ボーボーの畑を何とかして、と相談しているところです。