先週の日曜日の午後、卒園生のピーター・ジェンガ(37歳)が
ジュースやパンをおみやげに訪れました。
小学生の頃はあまりシャキッとしていなかったジェンガが、
セカンダリーに進学するなりトップの成績を取り、
高等専門学校で設計を学んだのは、なつかしい話です。
今はモンバサの町で小さな設計会社の「社長さん!」
出張の途中でマトマイニに立ち寄ったのです。
ケニアでは過去クーデターやテロなどの事件が起きたため、8月は暗黒の月と呼ばれている。しかし近年は8月どころか7月も9月も大きな事件が起きており、8月のジンクスを口にする人は少ないようだ。
マトマイニは学校が休みなので子どもはホームにいるが、以前書いた「ハイエナ事件」が起きて以来、誰も畑には入らない。お客様を「グアバの実を一緒に採りますか?」と誘ったり、台所用の薪を集めるために畑に入る必要がある時も、必ずカマンデやシナイのような大人が一緒に行くように気を付けている。
先日、用事を済ませてマトマイニに帰り着いたのは午後9時だった。マトマイニのゲートの前から建物の入口までの約50メートルを行くのに、「2人以上にエスコートしてもらうように」とタクシーの運転手さんに言われた。
そうしてホームの建物に入るなり、修三が「母さん、つい15分ほど前までハイエナがフィールドをウロウロしていたんだよ」と言う。
KWS(ケニア野生生物局)に陳情したら。「下見をして罠をしかけます」という話だったが、まだ誰もやって来ない。
業を煮やして緊急会議を開き、シナイに故郷から2名のマサイを呼び寄せてもらい、警備員さんとして仕事をしてもらうことにした。「マサイの村ではハイエナなんて猫みたいなもんで怖がる者はいません」とか。
問題山積の中、マトマイニの当面の大きな問題は「ハイエナ対策」である。マサイの警備員さんを雇って安心して眠れそうだ。