学校の放火相次ぐ | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

ジェームス

今年3月、入学できる学校がみつかり嬉しそうに出かけていったジェームス。

放火事件で戻されて意気消沈。どうなるのか私にも分からない。

 

治安の悪化、経済低迷、異常気象など問題だらけのケニアだが、有り難いことにフェルトアニマルの注文はボチボチ入っている。ママ達への給料の支払いもサバイバルレベルながら、今のところ何とかなっている。

 

この時期は観光立国ケニアのハイシーズンだが、外国からの団体客はほとんど見かけない。でもこれまた有り難いことにマトマイニにはボチボチお客様がおいでになる。まず東京からおいでになったさくらさん。次いで千葉から千晶さん。そして昨日到着されたのはブラジルのサンパウロから知佐子さん。皆さん一週間ほどの滞在である。

 

ハイエナが出没するためグアバ畑に案内できなくなったのは非常に残念!お客様がおいでになると必ずグアバ採りを体験していただいたものだ。そんな風景はもうない。

 

お昼時に畑の様子を伺って、カマンデがグアバの実を箱一杯採って来た。まだ畑には鈴なりだという。

 

畑から部屋に戻ったら、日本の相模原のとんでもない大量殺人のニュースがラジオから聞こえて驚いた。「ジャパンは安全な国だと思ったのに」とアナウンサーが言う。

 

ケニア国内ニュースはセカンダリースクールの放火。「昨日7校今日も8校が燃えた」と告げる。追っかけるようにメールが入って、マトマイニのジェームスの学寮が燃え生徒3人が逮捕されたという。ジェームスは着の身着のままで帰ってきた。今年に入って100校以上が放火で燃えた。

 

ケニアの教育界は危機に瀕している。