夏休みが終わりに近づく中、本当に小中学は再開するのか微妙な状況になってきました。
高校受験がどのような形で実施されるのか、これからの神奈川県の動きに注視していきたいと思います。
今回は、創育さんから「2022年度 神奈川県公立高校合格基準一覧表」が塾に届きましたので、来年の高校受験に向けたデータを考察していきたいと思います。
■上位・難関校の基準内申が下がった
難関校のうち、希望ケ丘と横浜平沼の基準内申が下がっています。
これには以下の理由が考えられます。
まず、神奈川県の入試はS1値で決まります。S1値は以下の式で求められます。
S1値=内申点+学力検査+面接点
難関校の場合、S1値がそうそう上がるものではないので、学力検査の点数が上がった分、内申点が相対的に下がったのではないでしょうか。
去年の記事では2021年度は難化すると予想しましたが、コロナ禍の影響でまさかの大幅易化!
2020年度までは基準内申が120はあった希望ケ丘が今年は市立桜丘と一緒です。
今年は通知表の付け方が3観点評価に変わって厳しくなったと感じているので、上位・難関校を志望する生徒にとって内申点の影響が下がることは良いのではないでしょうか。
2022年度入試も易化するようなら、特色検査実施校は2021年度と同様に特色検査が合否を分けることになるかもしれません。
過去問を解き続けている身としては、あの問題を時間内に解くには特色対策用の勉強が必要だと思います。
市立桜丘は2021年度から引き続き高い基準内申になりました。
そもそも偏差値60以上で特色検査のない上位・難関校は、神奈川総合、新城、市立桜丘、市立金沢の4校しかありません。
特色検査を避けたい中3生は市立金沢や市立桜丘を選択すると思います。
例年、倍率の高い市立桜丘ですので何が何でも合格したいという強い気持ちをもって受験勉強を頑張って欲しいです。
去年のブログでは市立桜丘との間に壁ができるのではと書いた松陽・市立戸塚。
市立戸塚は倍率が隔年現象で推移していたので、2021年度は倍率が下がると予想しましたが、実際は2020年度と同じ1.46倍。
むしろ、市立桜丘の方が過去5年で最も低い1.25倍。
去年はコロナ禍の影響もあり、受験生の安全志向が想像以上に強かったと感じしました。
今年は新学習指導要領の初年度ですから、公立入試も何か変更があるのではと勘繰りたくなります。すると去年同様、安全志向で志望校を選ぶ中3生は多いのではないでしょうか。
■オール3ラインの高校は3つ巴
2021年度入試は4つ巴だった舞岡・横浜南陵・上矢部・横浜緑園。今年は下記のようになりました。
金井(89)
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舞岡(84)
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旭(83)、横浜南陵(82)、上矢部(80)
……………………………………………………………
横浜緑園(78)
上記の高校を2021年度入試の確定倍率順に並べると以下のようになります。
①横浜南陵 1.36倍↑
②上矢部項 1.14倍↓
②舞岡高校 1.14倍↑
④横浜緑園 1.10倍↓
⑤金井高校 1.07倍↓
⑥旭高校項 1.04倍↑
舞岡と旭がまた入れ替わって、横浜緑園が一歩後退といった感じです。
2021年度の戸塚校はKくんとFくんが舞岡に合格しました。私が担当した生徒は割と舞岡を狙う男の子が多いので、何かご縁があるのかもしれません(笑)。
さて、そんな舞岡ですが上記6校の中で最もS1値が上がりました。
2021年度は入試が点数を伸ばしやすかったわけですが、舞岡は基準内申の割に合格者平均が高い得点だったということです。
●TEP生も舞岡を受験していますので、合格点を引き上げているのでしょうか。
まあ、私がKくんとFくんに「●TEP生に負けんな」と煽ったのは言うまでもありません。実際、彼らは全県模試の舞岡を志望していた受験生の中では上位にいました。
横浜南陵は2年連続で倍率を上げて、ついに1.3倍を超えました。これも受験生の安全志向の影響でしょうか。
コロナ禍の影響もあって、去年は上り方面の高校は倍率が下がる傾向にありました。その辺りも、横浜南陵が例年以上に倍率が上がった要因かもしれませんね。
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