漢字検定について調べていたら、興味深い学習方法を見かけましたので、ご紹介したいと思います。
★参考HP→小学4年生が3ヶ月で漢検3級に合格した学習法
この「Uプロセス学習理論」という学習法の最大の特徴は「ストレスをかけて頑張らなくても、無理なく学習が進んでいく」ことにあるそうです。
・ がんばって思い出す作業も、がんばって書く作業もありません。
・ そういう作業は自己満足以上の意味がないと考えているからです。
小学校3年生以上の学習は「思い出す作業をどれだけ多く繰り返せるか」が勝負、という発想で、この学習法は作られています。
学習プロセスは以下のようになっています。
【1】下見 〜概観・腑分け〜
概観というのは「ざっと眺める」ということ。腑分けというのは「手術する」ということですが、ここでは「知っていることと、知らないことを分ける」という意味で使われています。
このステージのポイントは次の通り。
- どんな内容なのか興味を持って確認する。
- 明らかに知らない用語・用法、公式があったらチェックを入れる。
- 一切、書かない。あくまで眺めるだけ。
【2】徹底入力 〜補強・穴埋め〜
このステージでは「とりあえず、すべて分かった状態、見れば分かる状態にする」ことを目指します。
具体的にやることは次の通り。
- 先頭から赤色のシートをかぶせながら1問ずつ丁寧に解く。
- 問題を見て1秒以内に答えが思い浮かばない問題は「チェック」を入れる。
- 択一問題は選択肢を見ない。その後の処理は上と同じ。
問題集での学習ではありますが、基本的に「テキストを読むのと同じ感覚で取り組む」ことが重要です。書けない・読めない・解けない問題も「へー、そうなんだ」と興味を持って丁寧に書いてみる(読んでみる)ことで、「丁寧な入力」につないでいます。
【3】反復出力 〜無心の反復〜
今回は問題集での学習なので【2】徹底入力と【3】反復出力が連続した取り組みになっています。【2】の段階で「一度、丁寧に意識を通した」状態にしてからの取り組みです。大事なことは「解く時間を、最大限ゼロに近づける」ようにして、繰り返す回数を重視するということです。
ここでのポイントは以下の通り。
- テキストを2巡、3巡以上繰り返す。
- やはり1秒以内に答えが浮かばないもの、答えが曖昧かなと思うものには「チェック」を入れて、丁寧に答えを確認する。
- 3巡以上やって、チェックがまったく入らなくなったら終了。
【4】実践演習 〜弱点発見〜
ようやくここで「実力チェック」に入ります。問題集などにおまけとしてついている模擬試験を解きます。そこで、自分の現段階の実力を知り、弱点があればそこを補強する学習をします。
ここでやらなければいけないことは、
- 時間を計って丁寧に取り組み、採点も丁寧におこなう。
- 解けなかった問題は、答え合わせの時に丁寧に書くようにする。
- 間違った問題だけをやり直し、考える間もなくすらすら解ける状態にする。
ここまででひとまず終わりです。
PDCAサイクルみたいな勉強法だと思いましたが、よく出来ていると思います。【2】徹底入力や【3】反復出力はよくやりますが、【1】下見の「一切、書かない。あくまで眺めるだけ。」という箇所は苦手科目を勉強しなければいけない生徒にとっては、敷居が下がって「やってみようかな」と感じてもらえると思いました。
学年末テストまで残り34日となりました。そろそろ暗記科目も本腰を入れて勉強して欲しいので、科目ごとにいろいろ準備をしていこうと思います。
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