ありちゃんの星組大劇場デビューという事で、久しぶりに宝塚大劇場まで行ってきました~!
早速ですが、感想を書いてまいりますねっ!
お付き合いいただけますと幸いです。
※以下、盛大にネタバレいたします。
今後のお楽しみにされたい方は華麗なターンでお戻り下さい。
宝塚歌劇団星組
宝塚大劇場公演
『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』感想。
並木陽先生の『斜陽の国のルスダン』を原作とした本作。
原作の儚くも美しい世界観に感動しましたが、
宝塚版も素晴らしくて大号泣でした。
はー、
泣いた・・・
※余韻
ここから先は、
キャストの皆さまごとの感想を。
◆ディミトリ(礼真琴さん)
ルーム・セルジュークの第4王子。
幼少よりジョージア王国に預けられる。
原作のイメージ通りの、
美しく儚いディミトリ。
宝塚版ではディミトリが主人公なので、彼のルスダンへの気持ちやジョージア王国への想いがビシバシ伝わって来ました。
※原作では主人公はルスダン
ディミトリは、小さい頃からルスダンの事が好きで。
ギオルギ王亡き後は、女王ルスダンの“王配”となり彼女を支えます。
でも異国出身の彼を疎ましく思う人も居て、王配なのに議会に出席できなかったりと、苦労が続きます。
そんな中で彼はあらぬ疑いをかけられ、敵であるジャラルッディーンのもとへ行くことになります。
でもディミトリの心の中には、
常にルスダンへの愛があるんですよね。
クライマックスでルスダンへ言う、
「君が生きてさえいてくれればいい」
という言葉。
これが彼の全てなんだと思います。
見ていて涙が止まらなかったです・・・
◆ルスダン(舞空瞳さん)
ジョージア王国の王女様。
のちに女王となる。
なこちゃんもまた、
原作のイメージ通りの美しさと愛らしさでした!
序盤の「足跡でディミトリだと分かる」という発言は原作でもあって、重要な場面で何度も出てくるエピソードなんですよ。
なので、この後2人を待ち受ける運命を考えてしまい・・・ウルッと(早。
物語が進み、女王となるルスダン。
ルスダンもまた、
ディミトリを心から愛しているんですよね。
「貴方が敵だろうと味方だろうとどうだっていい。
一緒にいられなくたっていい。
この地上のどこかで生きてくれさえいればそれで良い」
という言葉。
ディミトリがルスダンに言う言葉と全く同じです(涙。
お互いに同じ想いで愛し合っているのに・・・と、泣きました。
でもルスダンは女王として、
国を守る決断をするんですよ。
もうね、
本当に苦しかったです・・・。
はぁ、
愛し合うことなこ辛い・・・
尊い・・・
美しい・・・
◆ジャラルッディーン(瀬央ゆりあさん)
亡国ホラズムの帝王。
ジョージア王国に攻め入ってくる。
原作を読んで大好きになった、
ジャラルッディーンさん!
せおっちジャラルッディーンがジャラルッディーン過ぎて最高でした!
※ジャラルッディーンって言いたい芸人w
ジョージア王国の敵でありながら、どこか憎めない人。
それは、ただ強いだけじゃなくて、器の大きさを随所に感じるからなんですよね。
またせおっちの持つ“陽”の雰囲気と相まって、更に魅力的になってました!
私が原作で大好きな場面、
ディミトリを見て「神よ!」の下りもあって!
※ナサウィーぴーすけ(天華えまさん)のツッコミ最高
全俺が歓喜しました・・・!
そして、
ディミトリ最期の場面。
彼はずっとディミトリの事を「ルーム・セルジュークの王子」って呼んでいたのに、「ジョージアの“王配”」と呼んでくれるんですよね・・・。
敵であれど、
立派な最期に敬意を払ってくれる感じ。
ジャラルッディーンさん、
まじでそういうトコやで(滝涙。
◆アヴァク副宰相(暁千星さん)
ジョージア王国の副宰相。
父親は宰相イヴァネ(ひろ香祐さん)。
あーりーちゃーーーん!っていうテンションで観劇に行ったんですけど、ディミトリの世界に入り込んでしまったため、気づいたらありちゃん出てきてました(汗!
原作ではちょろっとしか出てこないアヴァク。
生田先生がとってもとっても魅力的に膨らませてくださって・・・
私は生田先生に一生足向けて眠られない・・・
“ジョージア王国に仕える”という意識高いパパンと違って、アヴァクさんは「仕える王は私が選ぶ」と言ってしまうような子なんですよ。
で、
その、
歌う歌が・・・
ユーロビートっていう(衝撃。
ユーrrrロビート副宰相!!!
※巻き舌
壁ドン・ユーロビート=副宰相!!!
※フザけてません!贔屓です。
めちゃくちゃカッコイイんだけど、なんか面白くて。
黒いお役なんですけど、彼はギオルギ王が大好きだったんですよね。
だからこそ、ディミトリに対して不信感を抱いてしまうんだろうなと。
ですが、物語終盤。
ディミトリの命がけの働きによって、ジョージア王国はトビリシを奪い返すことに成功するんですよ。
その時にアヴァクは、ディミトリのジョージアとルスダンへの深い愛を感じるんですよね。
そしてルスダンに跪いて言う、
「これから、ジョージア王国のためにお仕えいたします」
みたいな台詞。
(うろ覚えすいません汗)
これは原作にない場面なんですよ。
これから星組で頑張っていくありちゃんと重なって泣きましたよね(涙。
生田先生のおセンス・・・
感服いたします。
◆ギオルギ王(綺城ひか理さん)
ジョージア王国の国王。
ルスダンの兄。
国民から慕われている、ジョージア国王。
もうね、めちゃくちゃカッコ良かった・・・(放心状態。
序盤の戦闘シーンは、ジョージアンダンスが取り入れられていて。
ソレがものっすごいカッコイイんですよ!!!
衣装もめちゃくちゃ素敵で。
そして王様なのでセンターにあかさんが来るんですけど、本当にカッコ良くて・・・
これが光輝王かと。
ギオルギも最愛の妻(バテシバ)と離縁するという、辛い決断をします。
こうして書くと、兄妹揃って辛い選択を迫られているんですね・・・
ギオルギは、妹ルスダンには自分のような辛い思いはさせたくなかっただろうに・・・
◆バテシバ(有沙瞳さん)
ギオルギの妻。
元は地方の村の人妻であった。
“ギオルギ王をたぶらかした”という話を真に受けて、
お兄様大好きっ子ルスダンからも嫌われているバテシバ。
あと描かれてないけど、ユーロビート副宰相もきっと良く思ってないよねwなんならルスダンに“兄をたぶらかした悪女”って言ったのユーロビートさんじゃない?え、なんかウチのユーロビートさんが申し訳ございません(土下座。
でもバテシバはいつも美しくて穏やかで。
「愛してるから別れるのよ」とルスダンに伝える場面が印象的でした。
くらっちの持つ、美しさと母性。
お衣装も綺麗で見惚れました・・・
出会い方が違ったら、ルスダンにとってお姉さんみたいな存在になれたのではと考えてしまうような。
魅力的な人でした。
◆ガンベダオバ(小桜ほのかさん)
リラの精。
原作にも多々出てくるリラの花。
それを“ディミトリの、ジョージアの物語を見てきたリラの精”にするという、生田先生のおセンス・・・!
このリラの精たちが、
めちゃくちゃ良かったです!!!
幕が開いた瞬間から、とっても綺麗で。
ほのかちゃん、瑠璃花夏さん、詩ちづるさんたちを筆頭に歌ウマ娘役さんで構成されていて。
本当に妖精さんたちだった!
※唐突になくなる語彙力w
このリラの精と物乞いのおじいさん(美稀千種さん)の掛け合いが、この美しくも哀しい物語を伝えてくれている感じ・・・(伝われ。素敵でした。
舞台セットの、絵本みたいに開くリラの木も素敵でした。
◆ミヘイル(極美慎さん)
王宮に仕える美しい奴隷。
原作を読んだ誰もが、
「ミヘイルは極美慎さんしかいない」
と思ったミヘイルよッ!!!
タマラ(ディミトリとルスダンの娘)を助けた事で
ルスダンと出会い、ルスダンに恋心を抱いてしまうミヘイル。
そこを副宰相に気付かれてしまったのがマズかったというか・・・
蒔かれた種に華麗に引っかかってしまうんですよね。
本当に可哀想でした・・・
でも一時でも、
奴隷の身分でありながら大好きな女王と・・・
そう思うと、
もしかしたら彼は幸せだったのかもしれない・・・
ベッドシーン綺麗だったな~・・・
※余韻
ふう。
安定の長さですね(汗。
とにかくセットもお衣装も美しくて、すごく素敵なお芝居でした。
観劇後の余韻が
凄かったです(感涙。
そして、
この後はショーが来るんですけど。
ジャガーが来るんですけど。
HPが0になるというか・・・
超楽しかったんですけど!
五条先生に無量空処されるようなショーだったので。
※呪術廻戦のヲタクw
また感想をUPいたしますねッ!