大阪の大和川の南側に松原市があります
その大和川の南にある阿麻美許曽神社
(あまみこそじんじゃ)は松原市やろ！と思う
のに
松原市に囲まている大阪市だという
ことで潜入調査しました
鳥居
鳥居があり奥には社門があります
社門は明治以前はお寺と神社が仲良く共存
していた神仏習合の名残です
証拠です
開運 松原六社参りの石碑
開運の『開』の字の門構えの下が神社の鳥居
の形になっています
松原六社参りは松原市にある神社限定です
からね！大阪市のはずがないのだが？
御神木
入ると直ぐに樹齢500年ぐらいの立派な楠の
巨木御神木があります
かなりデカいですね〜！
手水舎
手水鉢はチョー厳重な鳥除けが付いています
カラスやハトが来るのですかね？
手水鉢
柄杓が置いてあるので心身を清めて拝殿へ
拝殿本殿
御祭神
素盞嗚尊(すさのうのみこと)
天児屋根命(あまのこやねのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
平安時代の延喜式にこの神社が残っている
式内社ですから平安時代にはもうあった
由緒正しい神社のようです 
御祭神は元は神宮寺もあった神仏習合だった
ので有名どころの神様が並んでいます
明治時代に神仏分離令で仏様を有名な神様の
名前に変えたのかも知れません
橿原神宮(神武天皇)遥拝所
橿原神宮(神武天皇)遥拝所の鳥居の扁額が
緑色の岩を使っているところが中々オシャレ
です
神馬(しんめ)
神馬もとっても立派な青銅製です
神社は松原市の天美地区で阿麻美許曽神社
があるので「天美（あまみ）」という地名が
付きました
古代から東側に西除川があり西側に依網池
(よさみのいけ)があり水田にはうってつけの場所
で豊かな土地だったのですかね
依網池を作った豪族依羅（よさみ）氏がこの
辺りを開墾したのかもしれません
稲荷神社鳥居
商売繁盛の立派な稲荷神社もあります
参道も覆堂もピッカピカです
稲荷神社
樹齢500年の楠の神木がゴロゴロあり
三宝荒神社の隣にもデカイ楠の御神木があり
寄付の玉垣がびっしりです
素釜三宝荒神と楠の巨木
火災除けの神様で三宝荒神の眷属がカエル
なのが変わっています
眷属カエル
「～をかえる」
「～にかえる」
「～がかえる」
と願いが叶う願望成就の言葉になるから
でしょうか
東の鳥居
東側の鳥居にも神門があり楠の巨木が
あります
東神門の巨木
行基さんが住んでいたという石碑があります
行基菩薩安住之地
行基菩薩とは奈良時代の仏教僧行基のこと
で土木工事を菩薩行としてやっていたので
行基さん銅像
この河内の土木工事をしていた時にここに
住んでいたのかも知れません
行基が住んでいた伝説があるのでこの神社の
北にある大和川の橋は行基大橋と名付けられ
ました
令和の世に伝説の名前が残ったようです
付近図
＊青丸が行基大橋、黄丸が大依羅神社でその横に
大和川を跨いで依網池(よさみのいけ)がありました
大和川の北側は大阪市で南側は松原市です
この地図で赤く南側に象の鼻のように伸びて
いる所が大阪市が入り込んでいる所です
ちょうど江戸時代の阿麻美許曽神社とその
参道に当たります
今から300年前の江戸時代に大和川の付け
替え工事が行われて大阪の矢田村の氏神
が阿麻美許曽神社で大和川で村が分断され
てしまいました
この工事によって北側の中河内は農地が増え
ましたが大和川周辺は雨の度に悪水に苦労
したようです
付け替え前の大和川
赤丸が阿麻美許曽神社です
大和川の北側に残った矢田村がどうしても
この神社を大阪市に残して欲しかったようで
すね
神社も楠の巨木もちゃんと残ったのは松原市
の天美地区と大阪市の矢田地区の皆さんの
努力のおかげです
歯をちゃんと残したい人はこちら
↓
たかぼん
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阿麻美許曽神社 マップ