ものすごく小さな出口から出ると
細い路地のような道を抜ける
岡本南公園があります別名桜守公園
ここが桜愛好家笹部新太郎氏の
居宅だった所です
でかい家です
桜愛好家？？？
神戸市の看板
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笹部新太郎氏の邸宅だったと書いてある
笹部新太郎 略歴
明治20年(1887年)大阪堂島に生まれ
東京帝国大学法学部に入学
超エリートコースでそのまま行くと
次官になるか知事は確定というほど
ところが親が変わっていた！
公園の滝
笹部新太郎の親父はチョー大地主で
東大法学部に入った子供に諭す
「入学は許すが、人に使われ理由もなく頭を
下げる仕事にだけは就くな、自分が信じる道
を進め、それだけの財産は残してある」
それで選んだ道が『桜』です
東京帝大理学部には桜博士の三好学博士が
いて桜の保存を天然記念物法を作ってやる
という植物学の権威です
ところが
笹部さん
桜を調べ全国を回ると愕然とする
ほったらかしにされた桜
と
天然記念物になって玉垣囲まれ
新しい根が出ずに衰退していく桜
このままでは全然あかん！
当時人気作家水上勉が笹部新太郎さんの
桜移植物語を「櫻守」という小説にしました
水上勉の言葉
↑
「笹部新太郎氏の…
最大の業績は…荘川桜を移植した事」と
小説家は偉そうに言っている
1976年に櫻守はNHKの銀河テレビ小説の
テレビドラマにもなっています
晩年
自宅にタネが落ちての芽を吹き
新種の桜が咲いた
新種の桜
成長の早い美しい桜です
桜が大きくなったら家を潰せと言っていた
そのくらいにこの新種桜に入れ込み
1978年笹部新太郎は91才で老衰で亡くなった
もっと凄いのが
武田尾の演習林は宝塚市に寄付されて
桜の園に地元の櫻守の会が守っている
京都向日市の桜の園は名神高速道路の
建設の時に壊されたが
残ったところの
竹や木を切り笹部さんゆかりの桜を
植え始めた、鎮守の森会がやっています
自宅は地元の人達が奔走して神戸市が買取り
桜守公園になったのです
生涯をかけた桜は元の木阿弥にはならなかった
笹部新太郎のやった最大の業績は
「桜をみんなで守らなあかん！」とい
タネを蒔いていった事だと思う
