先日、NHK BSで、映画「白い巨塔」が放送されていたので、録画して観ました。
主演は田宮二郎さん。(1966年)
わたしは、田宮二郎さんと言えば、クイズタイムショックと衝撃的な自〇のニュースぐらいしか記憶になくて。
彼の『白い巨塔』は、見たことがありませんでした。
わたしが見たのは、唐沢版だけ。
唐沢版は、財前が亡くなるところで終わりですよね。
財前五郎が里見医師に宛てた遺書の
『自ら癌治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能の癌で死すことを、心より恥じる。』
という言葉が、印象的。
ところが、この田宮二郎さん主演の映画は、財前五郎が、裁判に勝ち、里見が病院を去るところで終わりです。
『え?ここでおわり?』と、びっくりしたんだけど、
原作小説は、元々ここで終わっていたのですね。
後に、続編が書かれたけれど。
Wikipediaによると…
山崎(作者)は反響に応じた続編の執筆について本意ではなかったようで、「小説的生命を全うしようとすれば、既に完結した小説の続編は書くべきではなく、小説家としての社会的責任を考えれば、小説の成果の危険をおかしてでも書くべきであると考えた」
作者は、元々続編を書くつもりではなかった。
あの…なんとも言えない…スッキリしない結末が、読者に色んなことを考えさせたのは確かですよね。
映画『白い巨塔』、見応えがあって、あっという間に観終わりました。