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天氣後報

東京の隅っこにある小さなカフェ周辺の人・事・モノ

蛍光鉱物ワークショップの蛍光鉱物は、まだまだあります。

今回はウェルネル石。ヴェルネル石と表記される場合もあります。


【ウェルネル石/Wernerite】

Grenvile, Quebec,
Canada


ウェルネル石は柱石グループの一種です。

長波で鮮やかな黄色に蛍光します。

アクチベータは硫黄です。マイナス2価の形のイオンです。



天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/ウェルネル石



天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/ウェルネル石




天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/ウェルネル石

蛍光鉱物の代表格で、まぶしいほどの蛍光を呈します。



天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/ウェルネル石

短波では黄色の部分の蛍光はやや暗く、代わりに長波で紫色になっていた部分が美しい青色に蛍光しました。



天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/ウェルネル石

2~3cm角のものをSサイズ、3~4cm角のものをMサイズ、4~6m角のものをLサイズとします。

簡易袋にラベルをつけてお届けします。



天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/ウェルネル石

哺乳類の小さな骨の化石です。


第三紀(Oligocene)
Dawers Co., Nebraska,U.S.A.


40×56mmの小さな標本箱仕立てにしました。


標本箱は活版印刷で使われていた古いインテルで拵えたので、インクがしみこんでいます。



天氣後報-ミニチュア化石標本箱/きらら舎


天氣後報-ミニチュア化石標本箱/きらら舎


ドールセットの壁に、ミニチュア地図と並べて貼ったり、

豆本本棚に豆本や鉱物、ミニチュア理化学用品と一緒に飾ると、楽しいです。



ミュンヘンショー仕入の小さな化石が入荷しました。



天氣後報-ウミユリの化石/きらら舎


まずはウミユリの茎の化石から。



天氣後報-ウミユリの化石/きらら舎

一番大きくて黒いものからパッケージしました。

黒っぽいものは、今回パッケージしたものよりやや小さいもの(写真では右下の集団)と小さなものはカフェにて販売後、年末に化石セットとしてラッキーバッグ販売となります。


右下の集団はミニチュア試験管入になります。



本日販売(きらら舎アップ)分は以下。


【Crinoid Stem / Pentacriuns sp.】
Pliensbachian(約1億9000万年前)


Blockley Brickworks,
Glouestershire, England

ウミユリ・・・・・なんてロマンチックな名前ですが、実際は海星や海栗と同じ棘皮動物の仲間で、現在でも、化石でみつかるものとほぼ同じ姿で、深海に棲息しているようです。


ウミユリの体の部分として、わかりやすいように「茎」と書きましたが、正確には「支持体」と呼ばれる部分です。
断面が星型をしていて、海星や海栗の仲間なんだなあとわかります。

この茎ならぬ支持体の先に、花弁のような腕がたくさんついていて、海中のプランクトンを捕食しています。

ラベルの下地に今回の化石となった支持体の上部分とその上に付いた腕の絵を印刷しています。



天氣後報-ウミユリの化石/きらら舎


天氣後報-ウミユリの化石/きらら舎

個体差はあるのですが基本的には選べません。

選んで購入されたい場合は、店頭受取にてご購入いただき、明日のカフェでお選びください。

発送は12月2日(月)から行うので、店頭で選べるのは明日のみです。


透明度の高い、キラキラした角砂糖ほどの岩塩の結晶です。


岩塩は蛍光するものも稀にありますが、今回の標本は驚くほど強い蛍光です。


天氣後報-岩塩/きらら舎

箱はオリジナル4cm角の紙箱です。

これに入れてラベルをつけてお届けします。




天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/岩塩

天氣後報-岩塩/きらら舎


天氣後報-岩塩/きらら舎


青い岩塩にしても紫外線でカラーセンサーができて青く見える・・・・・という不思議な現象が起こっているわけで、水に溶かせば無色透明になります。
岩塩は奥深いです。


これはポーランド産の岩塩で、もともと、こんなに透明なのに、ブラックライト長波でやや淡い紫色に。

短波で妖しいほどのオレンジ色に蛍光します。

アクチベータは微量に(それもちょうど蛍光を引き起こす量の)マンガンが含まれているからと思われます。


天氣後報-岩塩/きらら舎

Wieliczka, Poland

長波で顕著な蛍光を確認できないのは、少し残念ですが、この赤オレンジ色と、もとの透明な色とのギャップは

かなり衝撃です。



天氣後報-岩塩/きらら舎


ミニチュア試験管もセットしました。

ミニチュア試験管入では長波はそのまま蛍光観察できますが、短波での観察の場合は試験管から出してブラックライトをあててください。



天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/岩塩


天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/岩塩


天氣後報-蛍光鉱物ワークショップ/岩塩


ハックマン石については以前にも書いたので、説明は省略。

http://ameblo.jp/sayanet/entry-10920982269.html


上記の記事のハックマン石は母岩に混ざっている鉱物が有色だったのですが、今回の標本は母岩も白っぽいので、ハックマン石の結晶部分がわかりやすく、観察も楽しいかと思います。


まずはハイランクな大きな標本。

結晶も大きく、たくさんついています。



天氣後報-ハックマン石/きらら舎

左の丸いグレーの部分が一番大きな結晶です。



天氣後報-ハックマン石/きらら舎


天氣後報-ハックマン石/きらら舎


天氣後報-ハックマン石/きらら舎


天氣後報-ハックマン石/きらら舎

ブラックライト(長波)で優しいピンク色に蛍光します。

すべての面で結晶が確認できます。



天氣後報-ハックマン石/きらら舎

母岩も部分的に青色に蛍光します。



ハックマン石は先日アップした直閃石の蛍光よりオレンジがかっています。

また、ハックマン石には面白い特徴があり、自然光や蛍光灯の光にあてるとその色が消えてしまいます。

本来はライラック色をしているのですが、一番上の写真ではグレーでした。

普通に保管していると、あんな色になってしまいます。


その後、蛍光写真を撮するために、ブラックライトをあてていたわけですが、

ブラックライトをあてると、なんと、ライラック色が戻ってきます。

これをテネブレッセンスといいます。



天氣後報-ハックマン石/きらら舎


この標本はちょっと価格が高いので、小さな標本もご用意しました。


サイズはまあまあ同じなのですが、その中で2つのサイズにわけてみました。

最初は大き目のほう。

箱は4cm角です。



天氣後報-ハックマン石/きらら舎


個別指定では左上から上の段がABC。下の段、左からDEFとなります。


A


天氣後報-ハックマン石/きらら舎


天氣後報-ハックマン石/きらら舎



B


天氣後報-ハックマン石/きらら舎



C


天氣後報-ハックマン石/きらら舎



D


天氣後報-ハックマン石/きらら舎



E


天氣後報-ハックマン石/きらら舎




F


天氣後報-ハックマン石/きらら舎


天氣後報-ハックマン石/きらら舎



次はやや小さ目。


天氣後報-ハックマン石/きらら舎

左がG、右がH。




G
天氣後報-ハックマン石/きらら舎


H


天氣後報-ハックマン石/きらら舎