我が家の娘たちはお裁縫をほとんどしません。


私は手芸が大好きで、暇さえあれば編み物をしたり、洋裁をしたり、ビーズで小物を作ったりしているのに…です。


長女は若干手作りが好きで、たまーーーにレジンでアクセサリー作りをするくらいですかね…


私も、「母として何か教えられたらなあ…」と思ったりしたことがないわけではありませんが、二人とも全く興味を示さなかったので、教える機会がありませんでした。

レジンも私の守備範囲外です。


そんな中…

次女が珍しく、「お母さんに教えてほしいんだけど…」と言ってきたのです。

「教えてほしい」などとかわいい事を言ってくることはこれまでほとんどありませんでした。


次女は、はっきり言って「不器用」なのです。


これは、彼女が憎くて言っているディスりではありません。

客観的に見て少し不器用なのです。


小さい時から、手先を細かく使うようなことに興味を示さなかった、ということがあります。


私は小さい時から細かいことが好きで、幼稚園前から折り紙をしていたものです。

次女も、一応折り紙には興味を示したので教えたこともありましたが、すぐに分からなくなって嫌になってしまい、やめてしまうのでした。

長女は比較的折り紙好きで、たまにやっていたのですが…


面白かったのは、次女が幼稚園くらいの時、折り紙の本を見て『チューリップ型の名札』を折ろうとしていたのですが、折り図が理解できなくて諦めたのか、結局ハサミを持ってきてチューリップの名札型に折り紙を切り取ったことがありました。


次女にとって、「折り紙」は折るための紙ではなく、色付きの工作用紙でした。

絵を描くことが好きだったので、よく折り紙の裏に絵を描いていましたねえ…

そんな次女が私に教えてほしいこととは?


「ズボンの裾上げをしたいんだけど…」


なるほど。

でも、「裾上げをしてほしい」ではなく、「裾上げをしたい」なのが素晴らしい!…と思いました。


そんなわけで、裾上げの仕方をイチから教えることになったのです。

そこで、できるだけ手間の少ない簡単な方法で、不器用な次女にもキレイにストレスなくできるように…と私も考えました。


「裾上げなんて、裾を切って縫うだけでしょ?」と言われるかもしれませんが…


…まあ、確かにそうです。

しかし、これまで一度も洋裁をやったことがない人には、何から始めてどのような手順でやればよいのか皆目見当がつかないでしょうね。


今回は良い機会なので、そのような方向けに『How to 裾上げ』を書いてみることにしました(^_^)


ちょっと前置きが長くなりましたが、裾上げを自分でやろうと考えている方は以下を参考にしてみてくださいね!


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1.裾の長さを決める


まず、ズボンの裾の長さを決めましょう。実際にズボンを履いてみて、鏡に写してBESTな長さを探しましょう。

手持ちのベスト丈のズボンと長さを合わせる方法もありますが、ズボンの作りによってベストな丈感が変わることがあるので、必ず履いてみて鏡に写して確認するようにしましょう。


丈の長さがおかしいと、せっかく苦労して丈を直しても履く気がしなくなります!(経験者)

なので、丁度良い長さをしっかりと決めることはかなり重要です。


長さが決まったら、履いたまま安全ピンなどでズレないように裾を折り返して固定しましょう。

固定するのは、とりあえず一箇所で大丈夫です。



2.丁度良い長さに折り目をつける


丁度良い丈の長さが決まったところで、ズボンを脱いで折り返した裾の長さを測ります。

言葉で説明すると分かりにくいかもですが…


丁度良いと思うズボン丈の長さ(裾上げした後の出来上がりの長さ)と、現在のズボンの丈の長さの差を測ります。

簡単に言うと、「ズボンの長さをどれだけ短くしたいか」ということですね。

「3cm短くしたい」なら、「3cm」です。


ここでは、縫い代(裾を縫うための余白)は一切考えません!

どれだけ短くしたいのか、です。



この画像だと、7cmですね。


 

3.アイロンで裾線を折り付ける


ここで一旦、ズボンを裏返しましょう。

裏返して、先ほど測った「短くしたい分」の長さを外側に折り返します。

先程の例だと7cm測って…



こうですね。
ここにぐるりとアイロンをかけてしまいましょう。
これが出来上がり線になります。


4.縫い代を測って線を引き、切り取る

出来上がり線(アイロンで折り目をつけた線)から縫い代分を測ります。
裾は「三つ折り」(二度折る。…二度折ると布が3枚重なるから三つ折りと言うのかな?多分…)にするので、縫い代は2倍必要になります。


ちょっと複雑ですが…


裾を一回折っただけでは、布の切り端が裏に行っただけで隠れませんよね?



下側からクルクルと2回折ると、切り端が完全に内側に隠れますね。

これが三つ折りです。



縫い代幅の2倍の長さが必要になるので、その分の長さを測りますよ。

今回、次女は裾の折り幅を「2cm」にすることにしました。
なので、三つ折りにするには、裾の折り幅の「2cm✕2」の縫い代が必要になります。
つまり、合計で4cmですね。
裾の折り線から4cmのところに印を付けて、グルっと切り取り線を引きましょう。


写真では定規が裏返しになってしまいましたが…

そして、線に沿って上の一枚だけ布を切り取ります。
間違ってズボン側の方の布まで切らないように注意しましょう。

 

 

実際に次女が切り取った縫い代がこちら。



少し切った線がガタガタしていますが、隠れてしまうので大丈夫です。



5.縫い代を三つ折りにしてアイロンをかける

洋裁に馴染みのない人には、「三つ折り」の意味が分かりにくいかもしれません。
既に裾の線を折ってあるので、縫い代を半分に内側に一回折り入れると、それでもう三つ折りの完成です。
この折り線をアイロンでしっかりと押さえます。
6.裾を縫う

この工程を終えれば完成ですよ!
もうひと頑張りです。

縫うのは、ミシンでも手縫いでも何でもいいですが、ミシンでまっすぐに縫うのは慣れないと難しいものです…意外に…
ズボンの色とミシン糸の色が合っていないと目立つので、手持ちがなければ買う必要がありますし。

なので、初心者の方には、断然手縫いがおすすめです。
大変ですけどね。

まつり縫いにすれば、表側にも縫い目がそれほどひびきません。
この動画が分かりやすいでしょうか…





本当に不器用な次女も、何とか自分ひとりで完成させたので、やる気になればきっと誰でもできるはず!
必要なのは根気です!
頑張りましょう!

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完成です!


丁度いい長さになって大満足の次女です(*^_^*)
自分でお直しできればお金の節約にもなりますよね。
ぜひ自分でやってみてくださいね(^_-)-☆

最後まで読んでいただきありがとうございました✨