医療従事者と言えば代表的なのはお医者さんと看護師さんということになりますがそのどちらも寿命が短い職業であることが報告されています。
夜勤一回で約2.8日寿命が縮むなんて言われています。
私がコロナ肺炎で入院していた時はフロア―に約40人ほど入院患者がいましたが夜勤の看護師さんは3人。
一応仮眠時間が決められているものの、夜勤の時は全く眠られないと言っていました。
そういう条件から言えばお医者さんも同じで、病院の勤務医の場合は夜勤があり、大学病院の医師などは臨床と研究を一緒にこなしている医師も多く短命な一方、開業医は規則的な生活を送ることができて救急医療や夜勤もないし、定年が無いので高齢になっても働くことができ長命のようです。
二極分化しているということなのでしょう。
年齢別死亡数の「医師(左)と一般の人」の分布の比較
医療従事者が短命なのは他にも、普段病人と接するので感染症などになりやすいことや、感染を少しでも防ぐためにワクチンを打ちまくるという事情もあるようです。
又、最近注目されている慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の発症要因は「漂白剤と消毒剤」であることが判明しています。
COPDは慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称ですが、日本だけでも500万人以上の患者がいます。
喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病とされており、以前から最大の要因は喫煙と言われていましたが全く喫煙経験のない人も罹患していることが謎でした。
又、最近タバコを吸う人は急速に減っているにもかかわらずCOPDによる死亡者が急増している現象も説明が付きませんでした。
米ハーバード大学とフランス国立衛生医学研究所によって「 30年間にわたって続けられた調査の精査の結果」によれば「第四級アンモニウム塩」という成分を含む除菌剤、殺菌剤、漂白剤などが最大の COPD の発症要因であるとのことです。
|英国のニュース |ガーディアン紙 (theguardian.com)
この記事によれば、週に 1度、漂白剤や消毒剤製品を使用した人たちは、COPD を発症する可能性が 32%も高いそうです。
医療従事者に限らず、清掃や食器の洗浄などに従事している人たちも要注意ということのようです。
特にコロナ禍でやたらと手や手に触れるものの消毒が至る所で異常なほど実施されましたが、これもCOPDに限らず何らかの健康に対する影響が無いとは言い切れませんね。
どれくらい感染防止の効果があったのかよくわかりませんが。
ひょっとして害の方が大きかったなんてことはないのでしょうか?
これが発表されたのは2017年のことですが、日本では何故か殆ど伝えられていず、いまだにCOPDの要因は喫煙であると喧伝されています。
日本ではどうやら呼吸器関係の病気の全ては喫煙によるものであると定義付けたいようです。
何れにしても医者や看護師は日々数多くのリスクに晒されているわけで高収入なのも当然ですね。
因みに、最も短命な職業は力士、最も長命な職業は僧侶と言うのが昔から一般的な話になっている様ですが、どの職業が短命か長命かは様々な切り口があって簡単には論じられないようです。