狭山与太郎のどですかでん

狭山与太郎のどですかでん

真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

現在インフルエンザが流行っているそうです。

インフルエンザ患者数 過去最多に 現行の統計開始以降で 1医療機関あたり64.39人 脳症や肺炎も | NHK | インフルエンザ

 

NHKのニュースを見ていたら盛んに「インフルエンザ脳症」のことを報道して恐怖感を煽っていました。

とかくNHKがこのように報道するときは何となく胡散臭いことは過去にも何回か紹介したことがあります。

「インフルエンザ脳症」の原因について以前からネットでは解熱剤の影響が云々されています。

勿論,NHKはこの点に関し全く報道していません。

インフルエンザ脳炎・脳症における解熱剤の影響について|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

この記事には

「1999年のデータに比して2000年のデータではインフルエンザ脳炎・脳症が発症した場合の致命率についてはジクロフェナクナトリウム(薬品名ポルタレン、フェイタスなど)は有意差を持って高くなっている。一方、メフェナム酸に関しては2000年の調査でははっきりした傾向は認められなかった」

と書かれていますが、発熱は体を守るための防御反応ですからむやみに熱だけを下げることは避けた方がいいかもしれません。

アセトアミノフェンがいいなんてここには書かれていますが・・・・

 

別なサイトには

どんな種類の解熱剤でも、インフルエンザ脳症の発症や悪化と関連する可能性があります。

まだ脳症の原因メカニズムは十分に解明されていません。

解熱剤が特定の免疫反応を抑制しつつも、炎症を増悪させるケースもあり、注意深い使用が求められます。

特に、サリチル酸系解熱剤(アスピリン)がReye症候群(急性脳症と多臓器不全を伴う)のリスクを高めることが知られています。これは特に、インフルエンザや他のウイルス感染症を罹患した際に起こりやすいとされています (Mizuguchi et al., 2007)

なので、38.5度以上でぐったりしている時だけで、38.5度という数字だけで使う事は控えましょう!なんて書かれています。

【注意!】インフルの時、解熱剤は使って大丈夫?インフルエンザ脳症の関係について - クローバーこどもクリニッククローバーこどもクリニック

特に幼児の場合は要注意ですね。

 

コロナ騒動以前からですが最近は何かと「パンデミック」だと言って騒ぎ過ぎのような気がします。

2009年にA/H1N1インフルエンザの時も大騒ぎしてワクチンを大量に購入しましたが結局大して流行もせずワクチンは合計 30,845,395回分廃棄処分となっています。【政府情報】 有効期限切れの国内産新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの廃棄について(平成23年3月31日)2011/03/31 – H・CRISIS

因みに、新型コロナワクチンは2億4000万回分。6600億円が廃棄となっています。

それ以外にも大騒ぎしたものは豚コレラやらサル痘やらジカ熱やデング熱。まだまだあるぞ。

つい最近もアフリカで「謎の感染症」が流行し多数の死者が出ていると大騒ぎしましたが実は「マラリア」だったというオチ。

麻疹が世界的に大流行と言って一時大騒ぎになりましたがその後どうなったのでしょうか?

大騒ぎすることで儲ける奴らがいる限りパンデミックは常に発生します。

 

慌てて怪しげなワクチンは打たないという心構えが必要ですね。

特に日本人はこの手の詐欺にかかりやすいので要注意です。

 

「サイエンス」誌に先週掲載された新しい研究論文によれば、NIH とビル・ゲイツが資金提供したカリフォルニア州のBSL-3級バイオラボはH5N1鳥インフルエンザ・ウィルスを変異させ人間にとってより危険にするための機能獲得実験を行っていることを明らかにしています。

: yocchan_no_blog3

人命を救う研究をしている一方で、世界の人口を減らす研究も盛んに行っているということなのでしょうか。

 

久しぶりにコロナの話題

今までのコロナ禍のまとめのような記事がありましたのでご紹介いたします。

どこまでが真実なのか確認しようもありませんが、「火の無いところに煙は立たず」ですから、「君子危うきに近寄らず」がいいのかもしれません。

コロナ騒動とは何だったのか|中村 篤史/ナカムラクリニック

私は既に後期高齢者。その先は末期高齢者ということになるのだろうか。

高齢になると若い頃には想像だにしなかった症状や病気に次々と見舞われ、最近は如何にそれを回避し、克服するかというのがもっぱらの課題となっている。

心筋梗塞、脳梗塞、癌、筋力の衰え、臓器の衰え、心疾患、認知症、誤嚥肺炎、白内障、関節炎、まだまだあるぞ。

いまのところこれらをなんとかすり抜けてはいるが、それでもここ数年の日記を振り返って読んでみるとまるで闘病記のようになってしまっている。

今日元気でも来年どうなっているかは自分にもわからない。

まさに「長生きは病気との闘い」なのである。

 

私は近所の入間川の河原を1時間15分ほどかけて毎日散歩するのが日課となっている。

同じコースを何分かかるかが言わば健康状態のバロメーターなのだ。

因みに10年ほど前は同じコースを歩いても1時間かからなかった。

ニ三年ほど前いつものように歩いていると同じくらいの年頃の夫婦が向こうからやってきてすれ違いざまに奥さんが旦那に向かって「だから尿漏れパンツ履いて来いって言ったでしょ!」と怒鳴ったのである。

近くに公衆トイレはなく、その旦那さんがその後どうしたのかは想像にお任せする。

 

老人になると大体の人は「頻尿」になるらしい。

友人や同僚でもよっぽど親しい間柄でなければいくら頻尿で悩んでいても話題にすることは少ない。

親子や兄弟であってもそうだ。

痔や鼠経ヘルニアや前立腺肥大と同じく下半身の悩みは話題にしづらいので殆どの人は自分だけがそうだと思っているが実はこれらは年寄り共通の病気?であり悩みなのである。

最近の家はトイレが2個ある家が多いが昔は一個しかなかった。

高齢の父親はトイレを自由に使えなくなる不安から親戚の訪問を拒否していたことを思い出す。今頃になってようやくその気持ちが理解できるようになったのである。

頻尿の厄介な点は、気にすると急に尿意を催して我慢できなくなるということだ。

精神的なものが多分に作用しているということなのだろう。

何かに熱中しているときはトイレに行くことを忘れてしまい尿意は治まる。

要するに気にしなければいいのだがそんなにうまく頭の中をコントロールすることはできない。

一度気にしたら最後 脳裏から消し去ることは難しいのである。

以前、泌尿器科で薬を処方してもらったことがあるが脳に直接作用する薬なのでどうせろくなことにはならないだろうと思って飲んでいない。

ネットで調べると案の定。

副作用で頭がおかしくなるくらいならお漏らししたほうがまだマシなのである。

勿論水分を取らなければ頻尿は抑えられるが接種する水分が少なければ少ないで今度は血液中の水分が不足し脳梗塞や心筋梗塞の心配が出てくる。

そんなわけで、もうパックツアーなどを利用して旅行することは躊躇せざるを得ない。

高速道路はSAやPAがあるので安心だが渋滞したらどうなるかとか、一般道路ではどうだろうかと考えると限りなく不安になるのである。

自家用車なら途中のコンビニという手もあるが観光バスではそうもいかないだろう。

最近の観光バスにはトイレ付が多いとのことだがツアーの説明には記載されていないし、トイレ休憩の事なんかの説明も勿論記載はない。

昔、パックツアーを利用して何回も旅行したが、とにかくほぼ1時間おきにトイレ休憩があるのには閉口したものだけど、今となっては絶対必要な条件となってしまった。

当たり前だが水分を取りさえしなければトイレには行かずに済む。

しかし、そんなわけにはいかない。

水分が不足していると就寝前や就寝中に足がつってしまうこともある。

夜中に1回でもトイレに起きれば「頻尿」とのことだが、基本的にちょっと汗をかくくらいに暖かければ就寝中に起きることはない。

夏場はトイレで起きることは今のところないのであるが、この先のことはわからない。

特に水分を多くとったわけでもないのにその日の体調によって同じ寝具でも何となく寒くて何回もトイレに起きることがある。

その日の夕飯の食材や塩分量にも摂水量とも関係なさそうだ。

尿意を催して目が覚める時は必ず夢を見ている。

トイレに行きたいのだがトイレがなかなか見つからなかったり、先客がいてトイレに入れないという夢で目覚めるのである。

これがあと数年先には幼児の時のように夢の中で放尿し、オネショウとなってしまうのだろうか。

 

今から約20年ほど前、電車で往復約5時間かけて通勤したことがある。

早朝 朝食を食べてすぐに家を出るのでゆっくりトイレに行く間もないのであるが、原因不明の腸炎にも悩まされていた。

会社まで途中3回乗り換えるのであるが、時間の経過とともに便意が襲って来て途中の乗換駅でトイレに駆け込むのである。

ちょっとでも出遅れると並ばなくてはいけない。順番が来るまで我慢するのはまさに地獄である。

だからどんなに車両が空いていても座らずすぐにトイレに駆け込めるように車両の昇降口で待ち構え扉が開くや否やトイレに直行する。

駅の階段を駆け上る連中は大体がトイレ直行なのである。

そうして毎日通っていると同じ顔ぶれなのに気が付く。

みんな同じ悩みを抱えているのだ。

 

電車を3本も乗り換えて通勤するといずれかの路線が事故で不通になり遅刻することが多かった。

所謂「飛び込み」である。

なにも通勤時間に…と思うのだが飛び込みたくなる気持ちが分からぬでもないので責める気持ちにもならない。

他人の迷惑など考えていたらそんなことはできないから通勤通学途中の発作的な行動なのだろうと思っていた。

ある日半日で仕事を切り上げ昼間に帰宅しようとしたらやはり飛び込みで電車が止まってしまったのである。

しかも乗客が少ない日中だと復旧までやたら時間がかかる。

学校や仕事に行き詰まって発作的に と思っていたが要するに時間とは関係なく一日中このような事故は発生していたのである。

私鉄とJRを乗り継いで利用していたが、私鉄の場合はすぐに復旧するがJRの場合はなかなか復旧しないことも分かった。

今年も正月を迎えましたが、年を取ったせいなのか周りの社会が変化しているからなのかわかりませんが、年々「正月らしさ」を感じなくなっていることだけは確かなのであります。

辛うじて正月を感じさせてくれるものは毎年末になると夜なべをして作ってくれるカミさんのお節料理くらい。

これとていつまで続けられるのかわかりません。

外食産業やスーパーや通販など至る所で「御節料理」の広告が見受けられますが、購入する御節ほど味気ないものはありません。(買ったことないから知らんけど…)

「御節料理」は各家庭で作るから意味があるのであって、購入するお節料理は単なる総菜屋さんで売られているものを少量ずつ折り詰めにしたようなものにしか見えません。

基本ご飯のおかずというよりは酒のつまみ。

昔はこれを作れば正月は主婦が料理を作らなくて済むという意味合いだったらしいのですが、正月は御節だけ食べていれば済むというものでもないので却って主婦は手間が増えるだけ。

しかも昔のように大家族ならともかく少数家族のために少量多品種揃えるのは大変な作業。

ましてや今や老夫婦二人だけ又は一人なんて家族が大半なのだから家庭で作る「御節料理」はもはや日本における絶滅危惧文化遺産のようなものです。

従ってカミさんが「御節料理」作りを辞めた時は即ち私にとっての正月は終焉を迎えることになります。

 

年末恒例と言われている「紅白歌合戦」とやらも私にとっては全く何の興味も沸かないのは今に始まったことではなく、既に30年前から他に特に見る番組もないから単にテレビをつけっぱなしにしてあるだけ。

今年は最後の30分ほど見ましたがそもそもトリを務めた福山雅治はあまり好きではないし・・・・「ゆず」よりはマシって程度。まあどちらにせよどうでもいいことなんだけど。昔は美空ひばりと三橋美智也でしたからねえ。

いつの間にかテレビがない時代の「紅白」を懐かしむ完全なるノスタルジーサンの領域に達してしまったというわけなのであります。

元旦にガキどもが集まっときの話題と言えば「昨日の紅白はどっちが勝ったの?」でした。その頃のガキは大体が紅白が終わる前には寝てましたから。

 

今年は値上げの影響もあって大幅に年賀状の売り上げがダウンしたそうだけどこれもいずれは絶滅危惧文化遺産の仲間入りでしょう。

とにかくハガキだってほとんど書く人はいないんだから。

何のコメントもない印刷年賀状もらっても単なる生存証明以外の何でもありませんものね。

結局友人や同僚は淘汰され、親戚はどんどん減り、年賀状も値上がりし余裕もないという我が国民の実体を象徴するような現象でもあります。

それでも14億4千万枚も売り上げているのですからしばらくは続きそうです。

 

 

今年は初めて「年越しそば」を食べるのを忘れてしまったし、初詣も事情により省略してしまったし、こうして徐々に新年の感慨も意識の切り替えも、心意気も失われ、正月と言っても単なる365分の一日に過ぎなくなってしまうのでしょう。

考えようによってはエントロピーの法則にしたがい正月と言っても単なる他の日と同じ一日に過ぎないという至極正常で当たり前の時代へと変わっているのかもしれません。

アメリカは現在中国やロシアやベネズエラなど数多くの反米国に対し経済制裁を科していますが、見境の無い制裁はまさに天に向かって唾を吐くようにアメリカ自体を苦境に追い込んでいます。

その一方で、世界中から非難を浴びているイスラエルに対しては相変わらず支援を続け、批判も制裁もしていません。

このようなアメリカのダブルスタンダードな手前勝手で覇権主義的な制裁に関してJerry Greyという人物の記事を毎度おなじみの「耕助のブログ」が引用掲載しています。

大変参考になる記事ですのでそのままコピペさせていただきました。

No. 2371 跳ね返る制裁 | 耕助のブログ

そもそも大平洋戦争のきっかけはアメリカの日本に対する厳しい経済制裁でした。

結果的にアメリカは東アジアでの覇権を得ることができ、日本を属領国家として未だに占領を続けているわけですが、これはアメリカの思惑通りに推移した数少ない成功例の一つでもあります。

制裁は日本のような資源を持たない小国に対しては有効ですがロシアや中国のような大国に対しては却って自分の首を絞めるだけということのようです。

 

 

以下引用

 

もともと、制裁(または禁輸)は戦争を止めるために作られたものだったが、次第に戦争の武器として第一選択肢となり、政府を弱体化させたり、衝撃と畏怖を与えるために、あるいは内戦の条件を作り出すために国民を激昂させるために使われるようになった。

制裁は単なる強制的な経済手段ではなく、将来起こる出来事の前兆や警告であり、それは意図的に一般市民に最大限のダメージを与えるために課される。

もしあなたが、不幸にもキューバ、イラン、ベネズエラ、北朝鮮、あるいは1950年代、1960年代、1970年代の中国で生まれた一般市民であれば、制裁はあなたがたをできるだけ多く殺すための手段だった。

リビアは制裁措置を受け、さらに侵攻された。

イラクは制裁措置を受け、それでも侵攻された。

シリアも制裁措置を受け、侵攻された。

キューバは制裁措置を受け、侵攻され、侵攻がうまくいかなかったためにさらに制裁された。

アフガニスタンは、侵攻がまたも失敗したために制裁措置を受けているが、その理由は誰も覚えていない!

当初の目的はビンラディンを見つけることだったが、結局はパキスタンで発見され、殺害された。

パキスタン自体も制裁措置を受けている。

2つの「主要な敵」、ロシアと中国は、大きく制裁を受けている。

これらは、その結果が気に入らなくても、時には自分たちが作りたいと願う民主主義の結果を受け入れたくない場合でさえも、米国が仕掛ける致命的なゲームなのだ。

 

アフガニスタンからジンバブエの間の26カ国が現在、米国の制裁を受けている。

制裁対象となる個人を意味する特別指定国民(SDN)の人数と組織体の数を合わせると、ロシアと中国がトップで、その数は数万人に達している。

国務省は制裁対象の88ページにわたるマスターリストを公開しており、次の更新時にはさらに増えるだろう。

我々はトランプ大統領を制裁の王様だと思っているが、バイデン政権はそれよりもはるかに多くのことを行った。

2023年には、バイデン政権は前年度よりも10%多い企業とSDNを制裁対象とし、その年も前年度よりも10%多かった。

 

制裁は小規模な国家の経済では、一般市民の生活を破壊するのに効果的であるが、制裁を乗り越える方法を見つけられる大規模な経済では、米国および/またはその同盟国に多くの害をもたらす。

中国とロシアはまさにそのような大規模な経済である。彼らは、必要な製品やサービスを他国と合法的に取引するか、あるいは自国内で製品やサービスを自ら作り出すことで、制裁を乗り越えるだろう。

これは、制裁を課された国と課した国の双方で物価上昇を招くという負の影響がある。

最後に考慮すべき点は、特にロシアのような国の場合、制裁にもかかわらず、米国に大量のガスやウランを輸出していること、また、強力な軍隊を維持するために必要な資源の多くを中国に依存していることである。

ロシアの対米貿易は止まっていない。

ただ、価格上昇につながる方法を見つけているだけだ。

例えば、インドのジャムナガル製油所は3年前にはロシア産の石油を一切購入していなかったが、今では石油供給量の30%をロシアから輸入している。

石油は精製され、混合され、米国を含む多くの国々に販売されている。わずか1か月前、ロシアは濃縮ウランの米国への販売も停止した。

これは米国の必要量の27%にあたり、米国は新たな供給元を必要としている。

同様に中国は、ガリウム、ゲルマニウム、アンチモン、そして米国の工業生産に不可欠な超硬材料を事実上独占しているが、それらの供給を止めた。

AP通信は誤解を招くような報道で、この動きはトランプ大統領が関税に関する暴言をエスカレートさせてきた結果であり、その理由であると報じているが、中国の動きはそうではない。

これは暴言への対応ではなく、バイデン政権が中国に対して課している違法かつ一方的に増えた制裁措置への対応である。

その証拠に、商務省産業安全保障局が発表した暫定最終報告書では、今年12月2日時点で、中国への高帯域幅メモリおよびチップ製造ツールの販売に、海外の米国企業が製造したツールを含む、多数の新たな制裁措置および制限が課されると記されている。

 

中国の鉱物製品は1年前から制限され、特別なライセンスが必要となったが、ライセンスがあれば中国から米国への輸出は可能であった。

ただし軍事転用はできない。そして今、それらの輸出は禁止された。

禁止された品目は、実に多くの製造製品にとって絶対に欠かせない部品である。

これはもちろん、軍需産業に打撃を与えるだろう。

しかし、今やドミノ倒しのように、スクリーンを必要とする米国製のあらゆる製品に影響が及ぶことになるだろう。

自動車にも使用されているし、何よりも、依然として大量の鉄鋼やその他の金属を生産している国にとって、それらは製錬にも使われる。

 

米国は中国を弱体化させようとしているようだが、その影響は自国に跳ね返っており、おそらくは自国の経済を弱体化させることになるだろう。

もし中国と中国企業が一方的な違法制裁への報復として、米国がコントロールする半導体の購入を止め、日用品の製造に必要な材料の供給を止めれば、米国はインフレの増加だけでなく、それよりもはるかに深刻な事態に直面することになるだろう。

バイデン政権はトランプに時限爆弾を残し、トランプはその爆弾に向かって無謀にも自ら進んで歩いているようである。

 

以上引用終了

来年はトランプが大統領になってアメリカはどのようになるのでしょうか?

私は覇権国としてのアメリカの寿命を縮めるだけではないかと期待しています。

 

それでは皆様良いお年をお迎えください

スズキ自動車のカリスマ的な元会長鈴木修氏が25日94歳で亡くなりました。

スズキ 元会長 鈴木修氏死去 94歳 悪性リンパ腫のため 

スズキ自動車と言えばインドや東南アジアで圧倒的なシェアを誇っていました。

一方、23日には業界2位のホンダと3位の日産とが経営統合することが発表されました。

戦後日本の産業を支え続けてきた自動車業界が一つの節目を迎えたということでしょう。

シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシアなどの東南アジアでは圧倒的な強さを見せた日本の自動車も最近は中国BYDなどのEVカーに次第に市場を侵食され、日本のマスゴミではあまり大きくは伝えられていませんが工場の撤退などが相次いでいます。

日本ではEVカーはネガティブな情報ばかりが誇張して伝えられこれからはむしろトヨタが推進するハイブリッド車の時代であることが盛んに喧伝されていますが実際はどうでしょうか。

ハイブリッドカーはエンジンを2個積んでいるわけですからどうしても値段が高くなるのは当たり前。部品点数もEVカーに比べれば多く、コストダウンも既に限界で利益を上げるためには高付加価値の高級車に頼ざるを得ません。

日本のメーカーの撤退や縮小が相次ぐ一方で、多くの中国自動車メーカーが、東南アジアやオーストラリア、ニュージーランドの自動車市場、さらにはヨーロッパの市場も視野に入れて現在タイに最新鋭の工場を建設しています。

中国車は今年7月にインドネシアで自動車販売を開始したばかりですが、すでに同国で6番目に売れている自動車ブランドとなっています。

トヨタ、日産、三菱などの日本企業は東南アジアの工場で生産しているにもかかわらず2019年以降、マレーシアでは日本車の販売が5%減少、インドネシアでは6%減少、タイでは12%減少、シンガポールでは18%減少しています。

中国では日産の工場が閉鎖され、日本車の販売台数は9%減少しました。

タイとシンガポールでは、日本車のシェアは、ほんの数年前には55%を超えていましたが、現在は35%となっています。

その最大の要因は性能や機能の割に値段が安い中国車が次第にシェアを伸ばしているからです。

タイやシンガポールなどでは以前から排ガスによる大気汚染が深刻な問題となっており、その対策としてEV車の人気が高まり化石燃料車の売り上げにブレーキがかかっています。

2023年12月、ホンダはタイでEV車の生産を開始しましたが高価なうえ、仕様が中国の自動車会社に大きく遅れをとっており殆ど売れていません。

その結果2024年7月、ホンダはタイの2つの工場のうちの1つの工場での生産を停止すると発表しました。

 

ガソリン車に比べEV車の近年の進歩改良は目覚ましく、特に電池はここ数年で飛躍的に進歩し価格も安くなっています。

しかもBYDなど中国メーカーは電池も自社生産しています。

アジアで中国のEV車が市場を席巻すればいずれはこの波は欧州やアメリカに押し寄せることは必至です。

既にトランプはこの事態を予測し中国製品に100%の関税をかけると宣言しています。

しかし、このような懲罰的な関税は却って国内の産業を時代遅れにさせ衰退させるだけで差はますます広がる一方となるでしょう。

農産品と違い工業製品の保護は企業の国際競争力を著しく低下させるからです。

しかも数量を多く作った方があらゆる面で有利になるのは自動車に限らず工業製品の特長でもあります。

日本は20年前には世界の自動車生産の20%以上を占めていましたが現在その割合は11%にまで落ち込んでいます。

自動車は生産量が2倍になるごとに価格は約20%下がると言われています。

逆に生産が半分になると車両の価格は20%上昇するとも言われています。

現在、日本の自動車メーカーの工場のほとんどはフル生産能力を大幅に下回る稼働率となっています。

その一方で中国の自動車生産量は倍々ゲームで増え続けています。

 

一時日本のテレビは世界中の市場をほぼ独占していました。

しかしテレビがハイビジョン化し薄型テレビが主流になると日本の企業の寡占化は崩れ今や日本国内で販売されているテレビの殆どは韓国や中国企業が生産したものとなり、辛うじてブランドだけが生き残っているという有様です。

自動車業界もいずれ遅かれ早かれこの二の舞になるのでしょうか。

その時自動車産業に代わる新しい産業が日本で生まれているでしょうか?

もうすっかり熱も冷め多くの人たちの脳裏から消え去ろうとしている斎藤兵庫県知事の件ですが、まだ百条委員会は続いています。

今日のTBS「報道特集」では新たな証言が得られたことが報道されました。

「こんな奴が書いた告発文書なんて…」元県民局長のプライベートな情報、なぜ漏えい?県関係者が新証言【報道特集】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

 

先日の知事選挙では様々な問題が浮き彫りにされました。

その一つは選挙期間中に告発者である元県民局長のプライベートな情報が拡散されたことです。

しかもその情報を漏らし誹謗中傷が広がる発端となった元局長のプライベートな情報は、斎藤知事が命じた告発者探しの過程で出てきたものですが、井ノ本という元総務部長がプリントアウトしたファイルを詰めて女性職員や県議員に見せて回ったというのです。

立花の元にも渡ったのでしょう。

情報管理を徹底させるべき立場の総務部長がこれですから。

そうして彼は『気持ち悪いでしょう。こんな奴が書いた告発文書なんて信用できませんよ』と勝ち誇ったように言っていたというのです。

しかもこの時県民局長はまだ存命していました。

そうしてこのプライベートな情報に尾ひれを付けスキャンダルな下ネタ話として拡散したのが立花孝志という選挙ゴロ。

しかも証拠や確証は何もなく単なるウケ狙いのデマであったことを平然と言ってのけるのです。

そうして奪い合うようにしてこの立花の創作したデマ満載のスキャンダルビラを手に入れあちこちに張って歩いた「斉藤ファン」たち。

告発した県民局長を徹底した悪者に仕立て上げ、正義の味方斉藤対悪の権化 県民局長という構図を作り上げそれにまんまと乗せられた県民たち。

すっかり騙されて斎藤のファンになって斉藤に投票した兵庫県民達はこの事実をどのように受け止めているのでしょうか。

 

昨年は関東大震災から100年目の祈念すべき年。

地震による被害よりもむしろその後に発生した朝鮮人虐殺の方が大きな話題になり各地で慰霊祭などが行われました。

朝鮮人が暴動を起こしただの井戸に毒を入れただのという流言飛語によって数千人の朝鮮人や中国人、巻き添えを食らった多くの日本人が「自警団」によって虐殺されたのです。

当時、東京の大手新聞社は壊滅しラジオも普及していない時代にも拘らず、あっという間にこの流言飛語は全国各地に広まり多くの犠牲者を出しました。

先日の兵庫県知事選挙に至る経緯や選挙の様子を見るにつけ、日本人、けだし人類は何も変わっていないということに思い至らざるを得ません。

現在SNSやインターネットが普及し、情報のスピードや量は関東大震災の頃とは比較にならないほどです。

しかし、巷に溢れるその情報の内容はどうでしょうか?

受け取る側の情報リテラシーは進歩成長しているのでしょうか?

100年前と何も変わっていないということをこの選挙結果は裏付けていませんか?

シリアのアサド政権が崩壊するのと前後してイスラエルはどさくさに紛れてシリアに宣戦布告し、政権崩壊後には約350機の戦闘機を投入してシリア全土の基地や弾薬庫、兵器庫など320か所を標的にして空爆し、シリアを軍事的更地にしてしまいました。

今後シリアにどのような政権が誕生しようとも二度とイスラエルに対峙できないようにすることが目的と言われています。

更に、シリアから奪ったゴラン高原の緩衝地帯にも侵略しここを新たな入植地にしようとしており、国連のグテーレス事務総長はイスラエルに緩衝地帯から撤退するよう求めています。

イスラエル シリアアサド政権崩壊後 “戦略的要衝”のゴラン高原で実効支配の強化図る | NHK | シリア

トルコの支援を受けてアサド政権を倒したシリア解放機構HTSのジャウラニ指導者はBBCとのインタビューで、「ヒズボラとイランの民兵はシリアから追い出すことに成功したので、もはやイスラエル軍はシリア領内への侵攻を正当化することはできない」と述べましたが、イスラエルに対し反撃する様子は見えません。

12月14日、ジャウラニはイスラエルとの紛争に巻き込まれたくないと語っており、これはイスラム圏諸国を荒らしまわったイスラム国やアル・カイダヌスラ戦線などがパレスチナ人と同じイスラム教徒でありながらイスラエルを一度も攻撃しなかった姿勢と相通じるものがあります。

 

一方アメリカに支援されたクルド人は北部にクルドの自治国家を作ろうとしていますがトルコと激しく対立しています。

アメリカは東部の油田地帯をクルドと共同で支配し、アサド政権時代から石油を盗掘し続けています。

今までアサド政権を支えていたアラウィ派やシーア派イスラム教徒、キリスト教徒は少数派で今後虐待追放の恐怖に晒されています。

 

一方、イスラエルのこの機に乗じた徹底的な空爆に対しバイデンアメリカ政府は激怒していると伝えられています。

何故ならアメリカはシリア軍が保有する兵器や弾薬をウクライナに送るつもりでいたからです。

アサド政権を倒したシリア解放機構(HTS)にウクライナの情報機関GURがアメリカの衛星ナビゲーション、電子戦システムやドローンを提供して支援していたのもそれが目的だったことを裏付けています。

アメリカやウクライナにしてみれば大きく当てが外れたということなのでしょう。

かと言ってアメリカはイスラエにガザへの攻撃をやめさせるわけではありません。

いずれにしてもアサド政権が崩壊した後のシリアはイスラエルやトルコやアメリカやサラフィ主義者たちの草刈り場と化しリビアのように分裂内紛に明け暮れることは確実で、イスラエルにとってはほぼ満額回答と言えそうです。

ドイツはロシアからの天然ガスパイプライン ノルドストリームを何者かによって破壊され、3倍もの価格でアメリカから天然ガスを購入せざるを得ない状況となり経済は疲弊。

又ウクライナやイスラエルへの軍事支援やメルケル時代の難民受け入れが国内で批判を浴び政局も不安定化。今やかつてのEUの盟主は見る影もありません。

国内の工場は次々と海外にシフトし、フォルクスワーゲンの国内工場も1937年の創業以来初めて閉鎖が発表されましたが今月はおよそ10万人の従業員が参加した大規模なストライキが2度にわたって行われ取り敢えず国内工場の閉鎖は回避されました。

フォルクスワーゲン 労使交渉が合意 ドイツ国内の工場閉鎖は回避 | NHK | 自動車

工場は残るものの労働者の賃金の一部は減額されることで妥結しましたが2030年までに3万5000人以上の従業員を削減するという方針が示されました。

ドイツ経済はこのまま衰退を続け、後戻りできなくなる危険性が指摘されています。

ドイツ「緩慢な衰退」の衝撃シナリオ、東西再統一以来で最大の危機か - Bloomberg

いわゆる緩やかな衰退のため国民の危機意識も薄く、いわば茹でガエル状態になっており、ドイツは東西再統一以来最大の危機に直面しています。

ウクライナ戦争はロシア経済を破綻させ国際的地位を下げロシアを弱小国にしようというアメリカの目論見が発端で始まったものですが、結果的にはロシアは中国やインドと結びつくことにより逆に経済的に発展し、ドイツはじめEUはウクライナ戦争の影響をまともに受け経済的低迷に歯止めがかかりません。

 

一方日本は現在ロシアに対する経済制裁国の仲間入りをしていますがエネルギーに関してはロシアのLNGに大きく依存しており、シベリアと北極圏の多数のロシアのエネルギー分野にも直接投資しています。

ロシアは、アジアのエネルギー市場にとって原油と天然ガスの主要な供給国となっています。

各国はロシアのエネルギーへのアクセスを国家安全保障上の問題と見なしているのです。

 

12月、中国はロシアから5000kmの天然ガスパイプラインを完成させ、1億3000万世帯に電力を供給し、中国のエネルギー態勢を強化しました。

中国のエネルギーコストはすでに世界で最も低く、工場部門に大きな競争優位性を提供しており、完全に米国をしのぐ勢いとなっています。

米国のエネルギー戦略はロシアと中国を深く結び付けるだけの結果となり全く裏目に出てしまったというわけです。

ところが米国はさらに米国の同盟国にまで追い打ちをかけるようなロシアの液化天然ガス(LNG)に対する新たな制裁を発表しました

ロシアはアジアへのLNGの最大の供給国であり、供給の大部分はサハリンとガスプロムというロシアの会社が担っています。

新たな経済制裁は、ガスプロムのエネルギー取引の大半を扱っているガスプロム銀行とのSWIFTを通じての取引を禁止するというものです。

以前の制裁は、銀行役員の資産を凍結する程度のことで直接的な影響は殆どありませんでしたが、新たな制裁は日本及び韓国に大きな影響を与えることが予想されています。

現在日本はLNGの9%をロシアから輸入しています。

三井物産は、ノバテックとともに北極圏の大規模なLNG田に投資しています。アメリカは、そのプロジェクトに対しても制裁を科しています。

その一方でアメリカは自国の天然ガスの新規輸出を一時停止しています。

理由は化石燃料が気候変動に影響を及ぼすからというものですが、現在16の州が禁止を解除するよう訴訟を起こしています。

明らかに次期トランプ政権に対するいやがらせだという人もいるようです。

日本政府は米国の制裁にもかかわらず、ロシアからのLNG供給確保の混乱を防ぐためにあらゆる措置を講じると発表しました。

日本はサハリンプロジェクトからのLNGの最大輸入国であり、その輸出の57.5%が日本向けです。

中国は4分の1以上、26%、韓国は16%を獲得しています。三井物産と三菱自動車は合わせてサハリン油田の22.5%を保有しています。

 

日本と韓国にとって、ロシアのエネルギーに代わるものはなく、米国政府は自国のLNGの新規輸出さえも停止しており、日本や韓国はドイツよりも苦しい立場に追い込まれることになります。

米国は日本と韓国に、安価なエネルギーを買いたいのであれば、SWIFT銀行システムの外で買いなさいと暗に伝えているかのようです。

つまり、アメリカは日本と韓国に、中国とロシアが築き上げた新しい金融システムの仲間入りをしなさいと言っているのでしょうか。

これをきっかけにロシアや中国が主体となったBRICS経済圏に日本が加入する日が近いのかもしれません。妄想だけど…

それともドイツのように日本は更なる経済停滞で息の根が止まるのか?

(こちらの方が現実性がありそう)

米国によりエネルギー資源の輸入が止められたことが発端となって太平洋戦争が始まったことをふと思い出すこの年末なのでした。

 

緊縮財政下の不況の上、米価が高騰していた1950年12月7日、参議院予算委員会で池田勇人蔵相は「所得の少ない方は麦、所得の多い方はコメを食うというような経済原則に沿ったほうへ持っていきたい」と答弁しました。

「貧乏人は麦を食え」 池田勇人蔵相

分かり易いたとえ話として答弁したわけですが、これをあるマスコミが誇張報道した影響で国中から反発を食らい翌日池田勇人は大蔵大臣を辞任させられました。

 

最近のコメの値段を見ると、まさにその時が来たかと思われんばかりのコメの高騰ぶりです。

2日ほど前近くのイオンに行ったら夏までは5キロ2270円で売られていた北海道産「ゆめぴりか」が3670円。なんと1.6倍にもなっているのです。

2020年から比べると食料品は約20%上昇していますが米は突出して高騰し約60%も上昇しています。

我が家のように老夫婦二人ならともかく育ち盛りの子供がたくさんいるような家庭では深刻な問題です。

まさに米飯を減らし、パンや麺類にシフトしなければ家計が成り立たなくなりつつあります。

 

 

米が店頭から消えたのはつい4か月ほど前の8月。

やっと店頭に並び始めた時にはその値上がりぶりが話題になりましたが「新米が出回れば価格が落ち着く」という農林水産省の見通しは結果的に間違っていた又は嘘をついていたということになります。

勿論これを是正しようという動きは政府にはなくこのまま高値安定を既成事実として肯定しているかのようです。

総務省が20日に公表した11月の消費者物価指数(2020年=100)で、米類は前年同月より64%高い162.9となり、比較できる1970年以降で最高だった10月をさらに上回りました。

農水省が同日公表した11月の業者間における各銘柄の平均取引価格(玄米60キログラム)も、前年同月より57%高い2万3961円でした。

ということはこのままコメの値段は来年も高値安定となり昨年の値段にはもう戻らないということです。

 

コメの価格はコロナの影響で低迷が続いてきましたが、今年の夏、南海トラフ地震臨時情報による買いだめで店頭からコメが消える事態が全国各地で発生しました。 

品不足になれば一時期価格が上昇するのはやむを得ないとしても、現在米不足は解消しているのに高値に張り付いたままというのは需要と供給以外の別な力学が働いていることになります。

業者間の取引が上昇していても生産農家からの買い上げ価格は殆ど上がっていません。

因みに、私が加入している生活クラブ生協で購入している山形県産「遊佐米」は全く値段は変わっていません。

これは農協を通さない全く独自の流通ルートで販売されているためです。

旧暦で1702年12月14日は大石内蔵助ら赤穂浪士が吉良邸に討ち入り、主君の敵・吉良上野介を討ち取った記念すべき日なのです。

新暦では1703年1月30日となりますが彼らは年を越す前に討ち入りを果たすというのが本意なのでクリスマスと同じで実際の日付を云々することはナンセンスでしょう。

 

私が小学生の頃は年末になると必ず「オールスター総出演!」という触れ込みで赤穂浪士の討ち入り映画が封切られたものでした。

NHKの大河ドラマでも何回も取り上げられたテーマでもあります。

最近は映画どころかトピックにすらならず、若い人たちも「忠臣蔵」ってなにそれ?みたいな感じじゃないでしょうか。

我々の世代が「ハロウイン」って何?というのと同じようなもんですね。


忠臣蔵と言えば赤穂事件を元に近松門左衛門が討ち入りから40年後に創作した人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」があまりにも有名で、また非常によくできた素晴らしい物語であるためこれが全くの史実であるがごときに誤解されている向きが多々あるようです。
またこの赤穂事件については公式の資料が少なく謎も多いようです。
その最も大きな謎は何故浅野匠頭長矩が江戸城中で吉良上野介義央に切り付けたのかその理由が全く不明なのです。
そもそも事の発端が曖昧なのですから物語を作る上では格好の題材というべきでしょう。
忠臣蔵では、浅野が吉良に賄賂を渡さなかったので吉良が嫌がらせをし、浅野がブチ切れたという説が一般的になっていますがこれも作り話で本当のことはわからないようです。
ただ、いろいろな文献によれば浅野は幼少の頃から遺伝的に精神的な疾患があったとも言われています。
吉良上野介は石高は少ないものの高家の家柄で姻戚に名家が多く、それを笠に着た傲慢な振る舞いが多くそれが災いしたのではないかという説が多いようです。
近松門左衛門の「仮名手本忠臣蔵」が大変素晴らしい作品で、当時から大人気作品であったためこれが真実と誤解されその後の浅野家と吉良家の親類縁者に至るまで多大な影響を与えたことはあまり知られていません。
要するに忠臣蔵で描かれた吉良は大衆の憎悪を掻き立て、徹底的に悪人として描かれているために殺されて当然みたいな世論が形成され、その影響で吉良側の人間が以降末代に亘って理不尽な扱いを受けていました。
吉良上野介にしてみれば殿中で一方的に切り付けられただけで被害者の筈なのに、呉服橋から下町の本所へ屋敷替えを命じられ挙句の果てその世継ぎ吉良義周は討ち入り後領地没収の上、高島城の南丸に幽閉され21歳の若さでこの世を去りました。

一方浅野家や赤穂浪士の縁者たちはその後「義士」の血を継ぐ者として競って召し抱えられたり嫁として迎えられました。
幕府は浅野切腹後、浪士による仇討があるということを察知していたふしがあり、敢て仇討し易い郊外への屋敷替えを命じたのではないかとも言われています。

江戸の中心で討ち入りがあったなんてことになれば示しがつきませんからね。
刃傷沙汰のあった江戸城松の廊下は現在は石碑が立っているだけで当時を偲ばせるものは何も残っていません

 

物語や映画では浅野内匠頭が吉良を切りつけた時に梶川与惣兵衛が、 浅野を後ろから羽交い締めに抑えますが、その時浅野内匠頭は「武士の情けを!」と叫びます。

しかし現場にいた梶川与惣兵衛の日記によりますと、実は「服が乱れたので直させてくれ」と言ったと江戸城案内ボランティアが説明していました。
案外、事実はこんなところかもしれませんがこれでは物語にはなりませんね。

でも、見方を変えればこの発言を基に全く違った「赤穂浪士」の物語が書けるかもしれません。