愛煙家に朗報? | 狭山与太郎のどですかでん

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真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

NHK Eテレで毎週月曜~木曜 午後8時30分から「今日の健康

同じくEテレで毎週日曜 午後7時から「チョイス」という健康番組を放映しています。

大体似たような内容だったり、再放送が多いのですが、実に様々な病気が紹介され、よくぞ今までこれらの病気をかいくぐって生きて来られたものだと我ながら感心してしまいます。

中には心筋炎やら尿管結石や肩腱板断裂など当たったものもいくつかありましたが…

これを見ていると現在どのような病気で悩んでいる人が多いかということがよくわかります。

この番組を見ている人の殆どは高齢者でしょうから、高齢者に多い例えば変形性膝関節症や腰痛、白内障などについては頻繁に何度もテーマとして取り上げられています。

心臓疾患や呼吸器系、消化器系、皮膚病、精神疾患、四肢脊柱、眼の病気、果てはドライマウスや多汗症から頻尿まで奇病難病含めてありとあらゆる病気について情報を提供してくれるわけですが大体内容はありきたりで結局病院で診てもらいなさいということになります。

今のところ取り上げられていないのはコロナワクチンによる副作用障害とハンセン氏病くらいなものでしょうか。

そうして必ずこれらの病気の要因となるものについて説明がされるわけですが、まずどのような病気でも必ず第一に挙げられるのは喫煙即ちたばこです。

呼吸器系の病気は勿論の事、心臓疾患についても膀胱がんや前立腺がん消化器系のガン脳梗塞なども必ず喫煙が第一の原因として挙げられています。

関係なさそうなのは精神疾患と皮膚病くらいなものでしょうか。

喫煙によって毛細血管が収縮し慢性的に酸欠状態になるのだから病気にならない方がむしろ不思議と言えるでしょう。

ところが近年喫煙者は減っているのに肺がん患者や肺がんによる死亡者は激増しています。

ということは喫煙は肺がんの因子ではない?
しかし、喫煙者の肺がんリスクは男性で4.5倍で男性患者の二人に一人は喫煙者。

ということは逆に考えると非喫煙者と喫煙者であまり変わらないという矛盾した話になります。

肺がん患者数の年次推移、生存率、死亡率の統計データ|おしえて 肺がんのコト【中外製薬】 (oshiete-gan.jp)

肺がん死亡者の増加は何か別の要因があるってことになりますがまだよくわかっていません。

 

 

2010年を境に増加率が変化しているのは免疫チェックポイント阻害薬(CTLA-4抗体)など治療薬が色々出てきた成果なのでしょう。

高止まりはしてますけどね。

 

 

因みに、今から50年ほど前即ち団塊の世代が社会人になった頃は成人男性の約9割は喫煙していました。(現在この世代の喫煙率は約20%)

タバコを吸う人は年々減り続けて現在男性では27.1%となっています。

ところが男性のがんによる死亡のトップは肺がんです。

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2019年)男性65.5%(3人に2人)

がんで死亡する確率は(2022年)男性25.1%(4人に1人)とのことですが実感としてはもっと多いような気がします。

罹患率に比べて死亡率が低いということはガンは治る病気になったということでしょう。

癌の罹患率トップは前立せん癌で人口10万人に対し154.3人。

これは近年血液検査による前立腺がんの早期発見が可能となったからでしょう。

 

ということで、喫煙率と肺がん死亡者数は逆相関になっていますので、喫煙者はたばこを続ける言い訳にしたいところですがタバコは肺がんだけではなく心筋梗塞やその他のガンの大きな要因となっていることは否定できず、さらに受動喫煙の問題もあり、わざわざ金を払ってまでリスクを背負う必然性は全くありません。

何しろいいことは一つもないのですから。

昔は男性で煙草を吸わないと仲間外れにされたような時期もありましたが現在は全く事情が変わって却って知性や人格を疑われるような時代になってしまいました。

吸わないことによるハンディーはないし、人の目を気にしながら吸っていてもかえってストレスがたまるだけ、そもそもタバコを吸える環境も殆ど無くなってしまいました。

それでも吸い続ける人は単なる依存症だというだけの話なのでしょう。

とは言え、先日92歳で亡くなったピアニストのフジコ・ヘミングはヘビースモーカーで有名でしたが長寿を全うしました。

しかし最後はすい臓がんで亡くなったわけですが、タバコを吸っていなかったら150歳まで生きていたかもしれません。

 

宮崎駿もかなりのヘビースモーカーですが、スタジオ字ぶりのスタッフが気の毒ですね。

 

更に昔から酒を飲むと肝臓を悪くするとよく言われていましたが近年の統計データを見るとこれまた飲酒とはあまり相関がないようです。

 

 

この20年間で酒類の消費量が20%も減ったのにアルコール性肝臓疾患による死亡者が約2倍に増えたというのも意外です。

これはお酒を飲む人が二極分化即ち徹底的に飲む人と適当にたしなむ人の二手に分かれたということなのかもしれません。

昔は適度にアルコールをたしなむのはストレス解消にもなり健康によいなんて言われていましたが最近の研究ではアルコールを摂取することは人体に一つもいいことはなく脳を退化させ認知症になる確率が増すなんてことも言われるようになってきました。

総じて言える事は何々が健康にいいとか何々が健康に悪いとか言う話は当てにならないってことです。

メタボだのコレステロールだの血圧だのって昔と今とでは全く評価も違っていて、健康診断そのものも精神科医で多数の本を執筆している和田秀樹氏は70過ぎたらそんなものは受けるなと言ってます。

70まで生きてこられたんだから余生は余計な心配はせず、好きなように過ごしなさいということらしい。

この年になってじたばたしても結果はそう大して変わらないということなのでしょう。