最近、若い人たちのテレビ離れが進んでいて、中にはテレビを全く見ない人やそもそもテレビを持っていないなんて人も多くなってきたようです。
確かに彼らが求めていそうな番組は今のテレビでは殆ど放送されていませんからね。
私は若者ではありませんから一日4時間ほど毎日テレビを見て過ごしています。
単に情報源として見ているわけでドラマやエンタメ、スポーツ、バラエティー、料理グルメ 山登り 一軒家 タレントの旅行案内などは一切見ません。
NHK BSの「国際報道」とBS TBSの「報道1930」は平日毎日ビデオで見ていますがこれを見るだけで約2時間ほどかかります。
大体は録画しておいて食事中には1.5倍速で見て、後片付けするときには音声だけ聞きながらといった具合です。
対談などは声だけで十分。
その他に見ているものと言えば「BS世界のドキュメンタリー」「ヒューマニエンス」[NHKスペシャル」「グレートネイチャー」「ワイルドライフ」「映像の世紀」[ETV特集」「こころの時代」「日曜美術館」「今日の健康」「チョイス」「クラシック倶楽部」「ブラタモリ」「ネコメンタリー」時々「100分で名著」などなど実にたくさんあります。
大体は録画してあったものを見ておりリアルタイムで見ることは殆どありません。
何か大事件があった時はニュースもたまに見ます。
民放の番組では「報道特集」「サンデーモーニング」[NNNドキュメント」「テレメンタリー」「寺島実郎の世界を知る力」それに毎日放送している「じゅん散歩」くらいでしょうか。
毎週欠かさず見ていた「タモリ倶楽部」は既に終了してしまいました。
民放は基本的に全て録画しておいて後からCMをスキップして見てます。
てなわけで、まあ一日中テレビを見てるってことになりそうですが大体は「ながら」なので他に何もしていないというわけではありません。
女房からは時々「テレビバエ」なんて言われています。
総じて言えば殆どがドキュメンタリーか報道番組で、ドキュメンタリーで印象的なものはブルーレイのディスクにダビングしています。
今まで約15年の間にドキュメンタリーだけで優に1000タイトルは超えています。
何となく消去するのは勿体ないと思って録画してるうちに溜ってしまったというのが正直なところで他の人にとっては単なるゴミの山です。
たまに見返すこともありますが殆ど何も覚えていないのが哀しい。
それにしても最近はドキュメンタリー番組がどんどん減っています。
特にNHKのBSが一つになってからBS1のドキュメンタリー番組は「海外のドキュメンタリー」以外殆ど無くなってしまいました。
私のライブラリ―には[BS1スペシャル」が数多く残っていますがどれも秀作揃いだったのに非常に残念です。
この番組は放送文化基金賞やギャラクシー賞、文化庁芸術祭賞など数多くのテレビ関連の顕彰を受賞していましたが、2021年12月26日に放送した「河瀬直美が見つめた東京五輪」の中で捏造字幕が発覚し問題となって総務省からも厳重注意を受けたことをきっかけに今年1月の「欲望の資本主義」を最後に姿を消してしまいました。
ドキュメンタリーは取材により真実を追求して問題の本質をえぐるという性格上どうしても体制批判的になることが多く、必然的にその筋からの圧力や干渉も強く、制作に時間や金がかかる割には視聴率が稼げないという事情があります。
欧米ではドキュメンタリー番組はニュース、スポーツ、エンタメに続く人気番組なのですが日本ではそもそもドキュメンタリーというカテゴリーすらないというのが実態です。
是枝監督や森達也監督などテレビドキュメントのディレクターたちは次々とテレビ制作の現場から離れています。
民放では日本テレビ系の「NNNドキュメント」という優れた長寿番組が日曜日の深夜に放送されており、様々な社会問題を取り上げていましたが、15年ほど前からは全く社会的なテーマは取り扱わなくなってしまいドキュメンタリー番組としての価値をほぼ失ってしまいました。
NHK総合では辛うじて「NHKスペシャル」という番組がありますが、最近は全くの娯楽番組へと堕し、ドキュメンタリーとしての価値はほとんどありません。
歴史や政治、外交など機微なテーマについては局内外に余計な口出しをする輩がたくさんいて、どうでもいいようなもの又は議論を呼ばない報道的なものしか作れなくなってしまったのでしょう。
統一協会やワクチン問題に関して全く報道しない姿勢は単なる大本営直属放送局であることを証明しています。
特にアベ・シンゾーその後のスカスガ政権以来その傾向が顕著になっています。
結果としてどこのチャンネルも当たり障りのない料理番組やグルメ紹介やバラエティーとインチキプロバガンダ洗脳番組ばかりになっています。
これでは見る人がいなくなるのは当たり前です。
最近印象に残ったドキュメンタリーはETV特集「二風谷に生まれて」でしょうか。
ETV特集 二風谷に生まれて ~アイヌ 家族100年の物語~ - #NHKスペシャル・ETV特集 - NHKプラス
というわけで、最近ますます堕落するNHKの中で僅かに頑張っているのはETVのみとなってしまいました。
「ETV特集」のスタッフには「がんばれ!」とエールを送りたいです。