セレブファミリーは蜜の味 | 狭山与太郎のどですかでん

狭山与太郎のどですかでん

真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

NHK総合で「ファミリーヒストリー」という番組が放映されています。

伊藤蘭〜“蘭の花”親子3代の秘話〜 - ファミリーヒストリー - NHK

芸能人やミュージシャンなど著名人の家族やルーツを探り紹介するという番組なのですが私はほとんど見たことはありません。

カミさんとテレビの番組紹介欄から得た情報によれば、タレントの祖先のルーツをたどると有名な歴史上の偉人の子孫だったり、沖縄の王族の末裔だったり、概ね由緒ある血筋や家柄や家庭が紹介される場合が多いようです。

親は犯罪人で祖先が石川五右衛門だったとか戦犯で処刑された子供や孫なんてのは登場しません。

そしてもう一つ特徴的なのは日本で差別の対象となるようなルーツの人は決して登場しないということです。

芸能人と言えばほんの半世紀前までは森進一のように集団就職や家出をして上京し、芸能界で下積み生活をしながらスターになったなんて人が多かったのですが、最近は上品で育ちもよく高学歴のタレントが多いのも特徴です。

我々の世代は芸能人と言えば藤圭子に代表されるように大体は貧しい家に生まれ育ち、教育も満足に受けられず、ドサ周りをしているうちにやっとスターになるというイメージが強いのです。

その昔、江戸時代に芸人は「河原乞食」なんて言われて最下層の人間として差別されていましたが現在は全く違い、今や庶民憧れの的となっています。

藤圭子の娘 宇多田ヒカルは勿論実力もありますがそのセレブの代表格みたいなものです。

NHKの朝ドラのブギウギにしても主演の福来スズ子の親は伊藤蘭と水谷豊と言った具合で、最近は全く身内に芸能人がいないタレントはむしろ稀と言った状況で、芸能界やスポーツ界でも政界と同じように世襲化が進んでいます。

 

最近は各界の有名人の子供や孫がテレビで活躍している姿がやたら目立つようになりました。

DNAと環境の影響が大きいのかもしれませんが、テレビ局などへのコネや口利も多分にあるのではないでしょうか。

売り出す側にしても誰それの子供だとか孫だとか言えば認知度も上がり注目されやすいという事情もありそうです。。

例えば元首相や高名な指揮者の息子が俳優をやっていたり、元東京都知事の息子や有名なプロ野球選手の息子や作家の娘がタレントになっていたり。

時には親を超える才能を発揮するタレントも少なからずおりますが、社会階層や職業の固定化がこんなところでも進んでいるということです。

結局その分野で才能を発揮できなくてもそれなりになにかしらうまくやっていけるのは所詮テレビなんてその程度のものだってことの証しです。

 

親の七光りで、努力せずともある程度の地位を確保できるような階層化固定化が進んだ先にあるものは何かと言えばそれは衰退ということなのではないでしょうか。

若者のテレビ離れに歯止めがかからないようですが当り前です。

見るに値するような番組が殆どないからです。

どこを見ても同じような料理番組やグルメ紹介や吉本の仲間内だけで盛り上がってるバラエティー番組を一体誰が見たいですか?

自分だってできそうなことは敢えて見たくもありません。

カラオケが流行ることによって演歌は廃れてしまいました。

自分で歌う方がよっぽど楽しいし、演歌歌手よりも上手な人は身の周りに一杯いることが分かったからです。

日本の衰退は政治の世界だけではなく芸能の世界にも蔓延しています。

水は低いところに流れるのと同じで、一部にでもレベルの低下があり、それがちょっとでも許容される世界は即座にレベル低下は全般に及ぶのです。

年末から正月にかけてのテレビ放送を日本国民はどのように受け取ったのでしょうか。

能登の地震災害報道よりも収録済みの馬鹿馬鹿しい正月番組の方を優先する現在のテレビ放送局に、存在する価値は一体どれだけあるのでしょうか。