崩れつつある日本の品質神話 | 狭山与太郎のどですかでん

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今の車を買って現在6年目になります。

その間、後部座席に人を乗せて走行するなんてことは全くと言っていいほどなく、当然後ろのシートベルトも殆ど使用したことはありません。

記憶をたどっても今まで10回あるかないかくらいでしょう。

 

先日たまたま後部座席を見ると左右のシートベルトが伸びきったままになっていました。

通常であれば少し引けば後はバネの力で巻き取るようになっているのですがどうやっても伸びきったままで収納されません。

何故 何時からそういう状態になったのか全く見当もつかないのです。

ということで取り敢えず近くのディーラーに持ち込んで見てもらったら

シートベルト収納部の故障とのことでした。

5年の補償期間は過ぎているので修理代が左右合わせて3万円かかりますと言われました。

殆ど使ってもいないのに故障し、しかもシートベルトは安全部品ではないか。絶対に納得できない。たとえ修理代が1000円でも払うつもりはないと主張したところ本社と相談しますということで回答は年明けということになりました。

 

ネットで調べるとどうやら集中不良らしくて多くの口コミ情報で溢れていました。

請求されるままに修理代を支払った人の苦情が多いようです。

それにしても、安全部品であるシートベルトが集中不良ならばリコールになって然るべきでしょう。

もし請求されたら運輸省なり消費者庁に報告するつもりですと言い残して帰ってきました。これって脅迫?。カスハラ?

 

それにしてもほとんど使いもしないシートベルトが両方とも伸びきっていたことが不思議でなりません。

後部座席はスーパーで買い物をした時など荷物を置くために頻繁に使用していますがこんな状態になっていればすぐに気が付く筈です。

これはうがった推測になりますが、つい先だってタイヤ交換に出した時にディーラーのサービス担当者がチェックしたんじゃないかなと疑っています。

つまり経時変化で不良が多発してるけどこの車はどうか調べたんじゃないか。

で、やっぱり駄目かってことになったんじゃないのか。

結論から言うと意図的に壊されたんじゃないだろうか?

 

つい先日ダイハツ工業が不正なデータで国の認証を取得していたことが発覚し、国内の工場を稼働停止したニュースが流れていました。

エアバッグが作動するとドアロックがかかてしまうというのだから恐ろしい。

3年前にはタカタ製エアバッグの異常破裂が問題になりました。

今から20年ほど前には三菱ふそうの大規模なリコール隠し事件なんてのもありました。

昨年は日野自動車で日本国内向けエンジンの排出ガスや燃費の試験の不正問題が起きました。

日野自動車もダイハツ工業もトヨタの子会社。

本陣のトヨタ車はあまり大きな問題は発生していないということは子会社に対しての締め付けが厳しいということなのでしょうか。

要するにコスト削減のためにバレそうもないところで手抜きするということ。

そう言えばドイツのフォルクスワーゲンも同じような不祥事がありましたっけ。

テスラ車でもつい先日自動運転誤作動で200万台がリコールになりました。

日本だけじゃなくてこういった不正不良は世界標準になりつつあるってことなんでしょう。

ということは死者が出るとか事故多発とかよっぽどのことがない限りユーザーにはわからないってことです。

燃費や排ガスなんておかしいと思っても自分では調べられないし、知床の遊覧船事故のごとくお役所の審査なんて所詮はいい加減でお座なり。

事故が起きて初めて杜撰さが明らかになるといった具合です。

 

ましてや生命に関わらない電気製品その他の工業製品の品質劣化は推して知るべしでしょう。

約30年前円高を機に国内のメーカーが一斉に海外生産に切り替えた頃から日本の工業製品の品質劣化が進みました。

私は実際に現場でそれを体験してきましたのでよくわかります。

韓国から台湾シンガポール マレーシア タイそして中国へと生産拠点が拡大したわけですが、そもそも最初は「品質」という概念すらなく、壊れるのは当たり前という意識が蔓延していました。

現在はどうなんでしょうか?

そもそも工業製品の殆どは中国製ですからね。

3か月ほど前にamazonで売れ筋ナンバーワンという中国製パルスオキシメーターを購入しましたが不良でした。

日本製に買い直しましたが、生産地は「中国」と印字されていました。

 

先日久しぶりにLPレコードでも聞こうと思って真空管の中国製イコライザーアンプなるものを購入しましたが、7500円という値段にしてはびっくりするほどよくできていて、多分日本製であれば5万円くらいはしそうな感じです。

 

我が家の滅多に使っていなかったPanasonic液晶テレビは5年ほどでダメになったし、NIKON社製高級デジタル一眼レフカメラも不良の連続でした。まずはHDMIの出力端子が初期不良。

数年後メンテナンスに出したら撮像素子が不良とのことで修理代が13万円とのこと。

買った時から不良でそれまで気が付かずに使っていただけなのかもしれません。

何故なら購入時の写真と数年後の写真を見比べて見ても全く違いがわからないからです。

その後購入した25万もする標準ズームレンズはゴミが付着していて新品交換。

マクロレンズはオートフォーカスの初期不良で交換しましたがやはり時々おかしい。多分設計的な問題があるのでしょう。

動画撮影用として購入した同じN社の普及型一眼レフはオートフォーカスの初期不良で新品交換といった具合です。

NIKON製とは言っても生産地は日本国内ではありませんが標準ズームレンズだけはmade in Japanと印字されていましたから生産場所は関係なさそうです。

一昔前まで、日本の工業製品は安くて品質が良く故障もしないと言われ世界の中で確固たる地位を築いてきたわけですが、最近はそのような神話はすでに崩壊し、企業倫理もコンプライアンスも底が抜けたような状態となってしまいました。

 

日本の政治家や官僚たちの近年の腐敗と堕落ぶりは目を覆うばかりですが、それと歩調を合わせるかのように経団連や連合までもが堕落劣化が進み、底が抜けたような状態となっています。