F-16戦闘機は救世主になるか? | 狭山与太郎のどですかでん

狭山与太郎のどですかでん

真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

先日、バイデン政権はウクライナへのF-16戦闘機供与と、アメリカ製兵器を使用したクリミア攻撃の両方を承認しました。

 

 

一年前にバイデンはウクライナが米国製兵器でロシアを直接攻撃することは許可しない。F-16戦闘機の供与は第三次世界大戦に繋がるのであり得ないと言っていました。

しかし、先日バイデン政権は圧倒的多数の住民がロシアになることを希望しロシアが併合したクリミアはロシアではなくウクライナだからと方針を変えました。

2014年の併合以来、モスクワはクリミアをロシア連邦の一部と見なしていますので、米国製兵器によるクリミアへの攻撃は、ロシアにとっては本土を攻撃されたことと同じ意味になります。

先日のG7でバイデン大統領はF-16戦闘機を飛ばすためウクライナ人パイロットを訓練する共同の取り組みを支援するとG7首脳連中に語りました。

これはロシアにとっては明らかにレッドラインを超えた即ちウクライナとの代理戦争がアメリカとロシアとの直接戦争に変化したことに他なりません。

既にノルドストリームの爆破やケルチ橋の爆破でロシアとアメリカとの戦争は始まっています。

クレムリンがドローンで攻撃されたりロシア国境沿いで不穏な動きが出ていたり、アメリカやNATOが紛争を日々エスカレートさせている状況下でロシアとしてはこのようなことをしても無駄だということをどこかで示さない限り歯止めが利かないということになり非常に危険な状態となっています。

対戦車ミサイルジャベリン 125ミリりゅう弾砲から始まり、ハイマース、エイブラハム戦車、ドイツのレオパルドⅡ戦車、パトリオット、果てはF-16戦闘機へと次第にエスカレートする最新兵器の供与。

 

日本のマスゴミではF-16戦闘機の供与はあたかもウクライナの救世主になるがごとき報道の仕方ですが、「Moon of Alabama」というサイトを見るとどうやらかなり悲観的なようです。

MoA - F-16からウクライナへ (moonofalabama.org)

 

この記事はF-16戦闘機はMIG-29のようなエンジンが異物を吸い込まないための自動異物デブリ(FOD)カバーが装備されていないので整備されていない滑走路で離着陸することは非常に危険であると説明しています。

MIG-29のように高速道路や荒れた滑走路 草原からも飛ばせるような戦闘機ではありません。

実際F-16を飛ばすために米空軍は1日に数回数百人のメンテナーが滑走路を清掃しているという話がでています。ホンマかいな!

このため滑走路を急に整備したりするとここでF-16を運用することが即座にロシア側に知れてしまい攻撃を受けると書かれています。

MIG-29が双発なのに対しF-16のエンジンが単発なのも致命的です。

メンテナンスについても問題が色々あり、整備経験者がいないことも大きな問題となるでしょう。

実際パイロットよりもメンテナンス要員の訓練の方が時間がかかると説明しています。

 

何れにしてもF-16は単に武器供与の最終品の象徴として捉えられているだけでマスゴミが騒いでいるほど戦況に影響しないだろうと米国の空軍長官ですら述べています。

米空軍長官「F16戦闘機はウクライナ戦争のゲームチェンジャーにならない」(高橋浩祐) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

アメリカがパイロットを訓練しているというのもウクライナをロシア製戦闘機から米国製戦闘機へ切り替えさせるためで先のことを考えて準備しているだけでしょう。

ソ連邦崩壊後旧ソ連諸国からオセロゲームのように次々と米国製兵器に切り替えさせた流れの一環です。

オランダはすでにF-16の供与を宣言していますが他のNATO諸国もこの動きに追随する予定です。

そもそもこのF-16はNATOでも旧式化し次世代戦闘機F-35との入れ替えが進んでおり引き取り手もないのが実態です。

いわゆる在庫処分なのです。

ゼレンスキーはF-16を同盟国に200機要求し、これさえあれば なんて盛んに言っていますが、おそらく言わされているだけなのではないでしょうか。

何故なら最新鋭のF-35を寄越せとは決して言わない。

 

アメリカももったいぶって切り札のように供与すると今頃言い出したのも所詮は使い物にならないことはわかっていたからではないでしょうか。

そもそも現代の戦闘機は単独では殆ど使い物にならず防空攻撃システムの一部分所謂端末機みたいなものでこのシステムが構築されていないのに戦闘機だけ揃えても意味がありません。

要するにどこの国も廃棄するくらいならウクライナにくれてやるというのが本音でしょう。

(13) ウクライナにF-16戦闘機を供与する国はどこ?何機提供される? - YouTube

 

ミサイルがミサイルで撃ち落とされるこのご時世で、せっかくF-16が飛ばせるようになっても即座にミサイルで撃ち落とされるのは火を見るより明らかです。

実際には決定打どころか使い物にはならず、いつの間にか存在すら忘れられてしまうのではないでしょうか。

空中戦の性能は素晴らしいという評価ですが、この時代そのような戦闘機同士のバトルなんてありえません。

F-16を大量に供与されてもカミカゼじゃあるまいしウクライナのパイロットを無駄死にさせるだけです。

 

どこの国も自国が大事。何事もウクライナのためと思ってやっている国は一つもないと断言できます。

自国を大事にしない政府は日本くらいなものでしょう。