昨日までテレビを付ければG7の様子がしつこく報道されていました。
空しく空虚で欺瞞に満ちた茶番会談もやっと終わったという感じです。
そもそもG7はアメリカの権威と意向を手下どもに再確認させて世界中にアピールするのが目的ですから最初から何か有意義な議題があって協議したり討議するわけでもなく、単なるアメリカ同盟首脳の顔見世ショーにすぎません。
皆さん並んで記念写真を撮るというのが一番の目的です。
敢えて言えばアメリカの言うことを聞かない国どもに対しては皆さん一致協力して排除しましょうということを確認し宣言するために集まっているようなもので、宣言に拘束力もなく、よくもまあこんな馬鹿馬鹿しいことを飽きもせず毎年続けているもんだと呆れているのは私だけではないでしょう。
わざわざゼレンスキーまでやってきて演説したとのことですが、丁度そのタイミングで要衝バフムトが制圧されたというニュースが飛び込んできたそうですがすでに決着はついていたのですからこの機会に合わせたロシアの嫌がらせなんでしょう。
せっかく広島で開催したのに、という意見が多々ありましたが、所詮はヘタレ岸田が自分の選挙区広島を利用しただけですから核廃絶にむけてなんらかの新たなる提案や決意みたいなものを最初から期待する方が無理というものです。
因みに、今まで数多くのG7会議が日本で開催されましたが、首相が自分の選挙区で開催したのは今回初めてです。
明らかに政治利用で公職選挙法に違反しないんでしょうか?(笑)
それにしてもニュースでちらっと見ただけですが国力の衰退を反映してか岸田総理の威厳や存在感の無さ、他国との違和感には情けなさを通り越して哀しくなってきました。
岸田首相自身がまるで御用聞きの丁稚のように見えてよけい惨めさが感じられてしまうのです。
それもこれも日本は未だにアメリカに占領されていて独立国ではないという引け目があるからでしょうか。
アジアで唯一の国というわけですが今となっては経済大国でも先進民主国家でもなく唯一アピールできるのは骨抜きされた平和憲法と世界唯一の被爆国だということくらいしかないということなのでしょう。
日本にとってはこの事実を思い知らされる場がG7というわけです。
それにつけても思い出されるのは世界的に「平和学の父」と知られるノルウエーの社会学者ヨハン・ガルトゥング博士が2016年5月に来日した際の講演です。
日本は独立国ではない「平和学の父」ガルトゥング博士が真の独立を提言する | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)
彼は「日本は今後どう世界の平和に貢献していくべきなのか?」というタイトルで講演しました。
以下引用
「日本は今後、世界の平和のためにどういう貢献ができるか、についてお答えしたいと思います。
答えは非常に簡単です。
失礼ですけど、今の段階では、皆さんは貢献できないと思います。
貢献できる事はないと。
残念ながらこの段階では、日本はアメリカの指示に従って行動している訳ですから、アメリカが平和に貢献することを望まなければ、貢献できないという事です。
今アメリカが望んでいることは、勝利であって平和的に問題を解決することではない。
ですから端的に申し上げて、今日本は平和に貢献することはできないと思います。」
以上引用終了
今から7年前の講演ですが当時から何も変わっていないどころか状況はさらに悪くなっています。
ウクライナ戦争についてもそのまま当てはまり、実に的確に現在の日本の立場を指摘しています。
一番の問題はたとえアメリカが気前よく独立させてくれたとしても、独立した日本が尖閣や竹島や北方領土、北朝鮮問題、戦後処理など日本が抱える外交的な諸問題を何一つ解決できそうにないということに尽きます。
結局今の日本政府にとってはアメリカの属国であることに甘んじてアメリカの言うとおりにしていることの方がよっぽど楽で安泰、アメリカが覇権を握っている限りはいざ何かがあれば星条旗即ち葵の御紋を見せれば一見落着というわけです。
国民もそれを知ってか知らずか自民党を支持しているということは自ら進んでそれを受け入れているということなのでしょう。
但し、いつまでもそれを続けていられる保証は全くありません。
国民に独立しようという気概がなければ所詮独立できるわけがないのです。
アメリカが覇権を失った時には新たな宗主国に従えばいいだけです。