湘南の陰陽占い心理カウンセラー 富岡紗和子

 

 

私の父は、昔から
病院の検査等で名前を確認されるとき
だいぶ長きに渡り
『石原裕次郎です真顔

と答え、看護師さんたちから

笑いをとっていた。
(失笑を含む)


しかし、あまりにも
石原裕次郎の名前を長いこと使っていて、
若い看護師さんや受付のお姉さんは、
もはや意味がわからないのではないか?

と心配した私は、


私がハタチくらいの時


『もう石原裕次郎は
若い人に伝わらないないよはてなマーク
今度から

木村拓哉ですって

言いなよ。
とアドバイスした。


そのアドバイスに従った父は
キムタク全盛期の間、
どこへ行っても永遠に
『木村拓哉です』

と名乗り続け、
以前より笑いを取れるようになり、
大変喜んでいた。


しかし、一度覚えると永遠に同じネタを
使い続けてしまうのが年寄りの悪い癖だ。


それから5年以上の月日が流れたある日、
いまだに父が外で『木村拓哉です』
名乗っていることを知り、
私はなにかちょっと
可哀想になってしまった。


そこで、

 

 

『明日から

 速水もこみちです

 って言いな』と、教え込んだ。
当時、もこみちがとても流行り出したからだ。


その後、病院の受付で

お名前は?
と聞かれた父は、嬉々として


『速水もこみちです真顔キラキラと名乗り、
爆笑を取れたことを、たいそう喜んでいた。
(ギャグを披露できるのが
 病院だけという悲しさ笑い泣きアセアセアセアセ


こうして、私はなんだかんだと言いながら
父が若い子たちからウザがられないように
影から見守り、
気配りをしてあげていたつもりだ。


そんなある日のこと、
普段一緒に出かけることのない私たちは
何かの用事で本当にたまたま一緒に出かけた。


その出先で私は
毎度恒例の急な腹痛に襲われたのだった。


『くぅ〜あたたた‥‥不安アセアセアセアセ
ちょっとアセアセトイレどこだろう悲しい



と私が呟くと、父は
『ちょっと待ってろ物申す
キリッとした顔で言い、


颯爽と歩き出すと、
近くにいた若い男性店員さんを呼び止めた。


そして、


すいませんパーキラキラ

娘がウ◯コしたいので
トイレ貸してください

 

滑舌良く言い切った。


て、てめぇ‥‥滝汗アセアセアセアセびっくりマークびっくりマーク

 

ウ◯コしたいとか

言ってんじゃねぇゲッソリ

 

普通にトイレどこですか?

でいいだろうが・・・

 

このクソ野郎!!ムキーアセアセ
‥‥あ、クソ野郎は私か(葛藤)アセアセ


『あ、ト、トイレですか驚き


そう言いながら、
チラリと私の顔を確認した
若い男性店員さんの視線に


今より1000000倍、
気取ってカッコつけていた
若かりし私は

父へのはっきりした『殺意』

という感情を抑え込むのが

精一杯であった。


私はアンタが若い女の子から
失笑される年寄りにならないように
今までこんなに

気を遣ってあげてたのに滝汗


アンタはこの
若い男性店員さんに向かって


『娘がウ◯コしたいので』の
10文字をオブラートに包むことすら
できないのかゲッソリアセアセアセアセ


恩を仇で返すとは
こういうことである。

(こういうことか笑い泣きはてなマークはてなマーク笑


私はそれ以来、
父が外でなんと名乗っているかの
チェックをすることさえやめた。

 


いまだに速水もこみちを名乗って
若い子に失笑されていたとて、
私の知ったこっちゃない。


あんなに気を遣ってあげたのに。
笑いが取れるように教えてあげたのに。



〝あんなにしてやったのに。
『のに』がつくと愚痴になる。

 


‥‥という、
相田みつをの名言が深く心に沁みる、

 

 

あの日の
娘がウ◯コしたいので
事件であった。

 

 

【エッセイ関連記事】

右矢印お洒落れキャンプに憧れ、玉砕する!

右矢印女子トイレ内の秘密の話

右矢印人は見た目が9割・・嘘だろ⁉

右矢印もはや危険生物!「変なスイッチ」 が入った子供

右矢印渾身の昭和ギャグの行く末

右矢印事件は海辺で起きてるんだ!!『渚にまつわる珍事件』3選

右矢印『呪いのミント』との戦い

右矢印渚の狼ボーイとウェットスーツの査定額に驚愕する

右矢印恐怖!!ももちゃんのお兄ちゃん

 


 

ご提供中の鑑定メニュー

 

 

プロフィール


\ 湘南の帝王陰陽命術鑑定師 /

ラジオ パーソナリティ

エッセイ作家/法人役員(役員暦24年)

富岡 紗和子

 

 

経営者、フリーランス、個人事業主からのリピート率 9割超え!
“経営者が信頼する帝王陰陽命術鑑定師” 富岡紗和子です。

人間が成長する大きなきっかけとして『経営者になること』『上司になること』と言われます。なぜなら、どちらも 一筋縄ではいかないことだからです。

経営者にとっては、毎日が選択の連続であり、その選択が未来の自分のみならず、会社や従業員にとって大きな影響を持ちます。

背負うべき責任やリスクに対するプレッシャーもとても大きいですし
不安と孤独との戦いでもありますよね。

そして、中小企業は、経営者の性質や運気で業績が大きく変わります。

したがって
経営者ご本人の運気を上げることにより、
会社の業績が上昇します。


私の鑑定では経営者の運勢や、資質、従業員の才能などを徹底的にあぶりだし、
ビジネスのさらなる発展と安定を目指すお手伝いをさせていただいています!

また、独立、起業を検討中の方には運気やご自身の資質の鑑定を通して、
ものごとを進める最適なタイミングや避けるべき時期、
事業に役立つ才能の活かし方をお伝えします。

算命学や四柱推命は、日本では占いとして知られていますが

 

もともとは古代中国で皇帝の繁栄のために使われていた『学問』ですから・・・

この現代においても経営者を繁栄に導くための
驚くほどのたくさんの知恵が詰まっています。


この『学問』を論理的に使って経営者、フリーランス、個人事業主の皆さんの
運気を上げるお手伝いをしており起業家の皆さんからリピート率 9割超えの
お申込をいただいております!!


⇒さらに詳しいプロフィールはこちら

 

 

 

【エッセイ単行本 著者:富岡さわこ】
 Amazonで販売中!

 

 



↓富岡紗和子のインスタはこちら↓
★占い専用アカウントもあるからチェック!★

 

フォローしてね