【50】頭頚部癌診療ガイドライン | 腺様嚢胞癌に抗うぞ

腺様嚢胞癌に抗うぞ

顔面神経麻痺を調べたら上顎洞の腺様嚢胞癌ステージⅣでした。
重粒子線治療をしました。

 

  追加治療について

 

先日の手術で、副鼻腔からの生検で腺様嚢胞癌が生き延びている事を指摘されました。

しぶとい。。。

 

頭頚部癌ガイドラインが2022年5月末に出版され、以下の事などが記載されています。

私は楽天ブックスで買いました。

 

がん薬物療法の総論では、

初回治療後の再発で救済手術や放射線治療の適応ない場合や遠隔転移のあるような場合には、がん薬物療法の適応があり。

シスプラチンや5FUを併用するPFが古くから標準治療と位置づけられています。

それらにセツキシマブの上乗せ効果なども言われています。

免疫チェックポイント阻害薬についても記載され、

ペンブロリズマブ(キイトルーダ)は「再発又は遠隔転移を有する頭頚部癌」に対し2019年12月に新たに適応追加となっていると

記載されています。

とは言え頭頚部癌には多くの組織型があり、

腺様嚢胞癌について特別に記載されているわけではありません。

 

腺様嚢胞癌が含まれる事が多い唾液腺癌の再発・転移に対して薬物療法は有効かのCQ9-7には、

いくつかの薬物が記載されていますが、結論的には標準的なレジメン(治療)の確立には至っていないと記載されています。

そして、使用可能な薬剤のなかではカルボプラチン+パクリタキセル、カルボプラチン+ドセタキセル、シスプラチン+ドセタキセルといったプラチナ製剤とタキサン系抗がん剤の併用が比較的良好な成績であるため、

十分な科学的根拠に乏しいが、明らかな病勢進行が認められる、

あるいは臨床症状を有する場合には考慮してもよい、記載されています。

ただし、腺様嚢胞癌のように年単位で緩徐に進行する組織型の場合は、

無症状例に対する薬物療法の適応は慎重を期すべきである、とコメントされています。

 

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以前【42】腺様嚢胞癌の治験①で書いたようなペンブロリズマブとレンバチニブなどの話は、

科学的根拠が現時点ないとの事だと思いますが、ガイドラインに記載すらされていません。

 

 

今後の治療方法をどうしましょう。。主治医と相談中です。