スカイローバーPF25mmの名誉の為に | さとしんの星日和

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古スコやB級品を使って星を楽しむブログです。

前回、スカイローバーのPF25mmアイピースについて、見え味について他のアイピースとあまり変わらないとご報告しましたが、本来性能であるフラット性能と周辺部の明瞭度について、人工物を比較撮影してもう一度改めてご報告させて頂きます。

 

というのも、プレミアムフラットフィールドとうたうアイピースに、あんまり良く見えるとは思わないと言ってしまっては、さすがに気の毒だなと思い直したのです。

 

 

 

それでは早速、今回の比較対象になるアイピースたちをご紹介しましょう。なお、私の持つアイピースに高級品はありません。(笑)

 

 

左から、ビクセンのNPL30mm50度、本題のPF25mm65度、ビクセンのLV25mm50度、SVBONYの広角23mm62度です。なるべく25mm周辺のアイピースを選びました。

 

 

 

私の部屋の窓から見える人口物です。田んぼばかりの景色の中に見える貴重な工作物、これは町の上下水道設備です。(笑)

 

 

 

使う望遠鏡はもちろん、わたくし最近ご熱心のタカハシFC-76DCUです。コリメート撮影するコンデジは、久しぶりのキャノンS90で撮影します。

 

 

 

では、トップバッターはビクセンのNPL30mm50度です。ビクセンのラインアップにおいてローグレードのアイピースで、現在オンラインショップでは7,150円の価格になっております。

 

 

 

最終的には「PF25mmはやっぱりフラットでした」に話を持っていく上で、最初のNPL30mmが期待通りの歪曲収差を見せてくれました。しかしこのアイピースの特長であるくっきりとした視野円は気持ち良く、周辺像も悪くない見え方です。

 

 

 

次もビクセンのLV25mm50度で、縮小コリメートに使う為に無残にも私によって見口のゴムが切断されております。ビクセンの中でも3世代前の古いアイピースで、現在はハイグレードのSLVシリーズとしてラインアップされています。ちなみに現在のSLV25mmはオンラインショップでは18,700円で販売されていました。

 

 

 

倍率が上がって歪もやや小さくなりましたが、やっぱり周辺部では曲りが残ります。短焦点鏡筒でコリメートするとき、30mmではなかなか画面が均一な明るさにならないので、もう少し焦点距離の短いアイピースで均一に撮影する為に使っております。

 

 

 

次は、皆んな大好き激安アイピース、SVBONYの広角23mmアイピース62度です。現在SVBONYの販売サイトでは2,380円で販売されています。激安なのに各方面で高く評価されるその性能を見てみましょう。

 

 

 

視野円はくっきりとしませんが、62度の見掛け視界は本当の様で広い視野が広がります。このアイピースはアスフェリカルと表示がありますので、通常60度を超える広角アイピースでは大きく周辺が歪むところを、非球面レンズで補正しているものと思われます。写真でお分かりの様に、広角でありながらも普通レベルの歪みに抑えられています。

 

 

 

では、お約束のスカイローバーPF25mmです。3群4枚改良ケーニッヒ設計、何か凄い光学設計の様ですがそのフラット特性の真価を見てまいりましょう。

 

 

 

おっと!何とか平坦をキープして耐えている感じがしますね。少し曲がってはいますが他と比べるとずいぶんマシです。大雑把に言ってぱっと見は、真っ直ぐに見えると言っても良いでしょう。周辺像も良好で中心部と周辺で明瞭度に差を感じません。フラットフィールドアイピースの名に恥じない補正性能でしょう。

 

また、スマイスレンズを使って無いのでバローレンズとの相性も良く、80gの軽量で対空双眼鏡のアイピースとしても優れているとは販売元の笠井トレーディングさんのPR内容です。

このアイピースは9,900円と比較的低価格で、この類のアイピースが他社だと2万円程度していることを考えれば、コスパに優れたアイピースと言えます。

ただ唯一改良点を言えば、見掛け視野が60度ぐらいしか無いと思われるのでスペック通り65度まで広げるか、スペックを60度に訂正するかのどちらかが求められるでしょう。

 

 

 

 

以上、PF25mmの名誉挽回になったでしょうか。今回も最後まで読んで頂いた皆さま、いつもありがとうございます。(^^)