夜半にならないと30度の地平高度にならない紫金山彗星ですが、昨日の0時を回ったころ東の空に雲も少なく見れそうだったので、双眼鏡を持って探して見ました。
情報があまり多くないのですが明るさは数日前がピークで約8等星ぐらい、しし座の下辺りを東に向かって進んでいるとのことです。
おもむろにカートン8×30を取り出して捜索したのですが全然見つかりません。もっとも私が暗い彗星を見慣れていないので、見えていても同定できないのだと思います。
仕方が無いので予報位置あたりをLX7で撮影しました。
紫金山第1彗星、写りました
ルミックスLX7/90mmF2.3 露出60秒 ISO800
タカハシTS100で追尾
結果論ですが、マーキングのところにお分かりでしょうか、紫金山第1彗星が写っています。
迂闊にも電線が派手に入りましたね。LX7の望遠端90mmで撮って縦サイズをそのままスクエアにトリミングしたものですので、この写真から彗星の小ささをイメージをして下さい(笑)。
それでは先に見つけることのできた、BKP130反射で見た様子を見て頂きましょう。
8倍の大型ファインダーで何度もそれらしい位置に向けて、SV32mm20倍にて捜索しました。ステラリウムWebという便利なフリーのアプリをスマホで操作しながら探します。
なかなか視野内に捉えられないのであきらめかけたその時に、ぼんやりした光が視野の中に入ってきました。思わず「いた!」と声が出てしまいます。
やっと見ることができました。とても暗いという先入観があったので、意外に明るく感じてしまいました。
それでは、はやる気持ちを抑えながらLX7を接眼部にセットアップして撮ってみましょう!
紫金山第1彗星(62P) 1月17日 0時33分
スカイウオッチャーBKP130+SV32mm+ルミックスLX7/24mmF1.4
露出20秒 ISO1600 タカハシTS100で追尾
縮小コリメート焦点距離432mm
何とかその姿を捉えるのが精一杯で、頭部やダストテイルがどうなっているのか詳細は分かりません。しかし、眼視では白いぼんやりした光が淡く広がっている様子が、写真では緑色した頭部が分かります。
アストロアーツに投稿されている皆さんの写真をみると細い見事なダストテイルが見えますが、私の機材と腕ではこの辺が落としどころでしょう。
この秋には紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)という彗星が肉眼彗星になることが期待されていますので、楽しみに待つことにします。
それでは今回も閲覧頂いて誠にありがとうございました。(^^)