昨夜は寒かったですが天気予報が外れて夜半までは良く晴れましたので、BKP130鏡筒を縮小コリメート撮影に投入しました。
それではテンポ良く秋冬のビッグネームを捉えてゆきましょう。
撮影データはすべて以下共通です。
スカイウオッチャーBKP130+SV32+ルミックスLX7/24mmF1.4
露出20秒 ISO1600 TS100で追尾
オリオン座 M42オリオン星雲
残念ながら短焦点による低倍率で周辺が伸びてしまって星像は良くないですが、広画角にてオリオン星雲を捉えることができました。F値が明る過ぎて露出オーバーを画像処理で絞っているので、星の数が減ってしまいました。
視野円がぼけてますが、視点を合わせてクッキリさせると今度は斜鏡の影によって視野ムラが強くなるので、敢えて視点をずらして撮っています。F10のTS100の画像と比較するとかなり劣りますが、廉価な鏡筒なのでこれで良しです。
おうし座 M45プレアデス星団 すばる
この鏡筒だとM45を収められるほど広く撮れました。星像は乱れていますが青いガスが写り始めています。この様な写真が撮りたかったので満足しました。
ペルセウス座 二重星団h-χ
ちょっと中心を外してしまいましたが、たくさんの星の集団が撮れました。大型の星団なのでこの画角がぴったりです。中心部の星像は十分な収束をしてくれているので、銀砂の様な感じが良く写し込めています。
アンドロメダ座 M31小宇宙
TS100鏡筒では大きすぎるM31も、BKP130鏡筒ならバッチリ視野に収まります。かすかに小宇宙の腕構造が写り始めています。星雲状天体の撮影の難しさは、このまま露出を続けてもバックグラウンドが白く明るくなって埋もれてしまうところにあります。空の暗さはこの辺りでも確実に明るくなっています。
さんかく座 M33小宇宙
全体的に微かな姿ですがわずかに渦を感じることができます。この小宇宙には逆に少し倍率が低過ぎた様です。アンドロメダ以外の小宇宙にはTS100鏡筒の方が合っている様ですね。広大な宇宙にぽっかりと浮いているM33の雰囲気をお楽しみ下さい。
ぎょしゃ座 M37散開星団
木目の細かい散開星団は短焦点では集中して写ります。このあたりは天の川の中で星数も多いので、星粒が鋭い姿の散開星団が一層美しく見えます。
いかがでしょうか、1万円もしない中古鏡筒で新たに楽しむ星雲星団の姿。星像は乱れがちで視野ムラも大きいですが、広い画角で撮影する興味深いエリアをもっと探しましょう。この鏡筒も私の星遊びのレパートリーに加えて、これから忙しくローテーションさせてまいります。
それでは今回も閲覧頂いて誠にありがとうございました。(^^)