昨夜は良い天気になりました。
先日、オメガ星団を見に行ったとき車でいけない場所なので望遠レンズで撮影しましたが、ケンタウルス座A(NGC5128)小宇宙なら家の近くから見えそうだということが分かりました。
その場所は家から坂道を50mぐらい望遠鏡を運べば何とか山の端にケンタウルスAが見えるという場所です。星図で見ると以下の様な感じですね。オメガ星団はその位置からは山の下になって隠れて見えません。
ケンタウルス座付近
山のぎりぎりの位置を這うように進むケンタウルスAが見えるでしょうか、それでは望遠鏡を運びましょう!
ここでケンタウルス座Aを少し説明しますと、天体としては小宇宙ですのでいわゆる銀河です。楕円型なのでぼんやりした雲のボールの様に見えるはずですが、この天体を有名にしているのはその前面に大きな暗黒帯が橋の様に横切っている姿の為です。以下にネットに上がっている大望遠鏡で撮った写真を転載します。
非常に印象的な姿ですね。また、この天体は二つの銀河が衝突して強い電波が発せられているのが発見されたので電波銀河とも呼ばれています。
天文台などの写真では有名ですが、10cmの望遠鏡でどこまでその様子が感じられるのでしょうか。
えっちらおっちら重いタカハシTS100を二往復して運んで来ました!
極軸を合わせて早速眼視で探しましょう、と探しましたが見つかりません。買ったばかりのカートン双眼鏡も併用しながらファインディングしましたが見えません。
等級は約7等級の楕円型小宇宙なのでそんなに見えにくいものでは無いと思うのですが、おそらく視野に入っているのですが淡くて気が付かないということだと思います。
電線や外灯で条件の良くない観測地から空の様子を固定撮影をしてみます。
春の南の空
この丸印のあたりを重点的に探していますが、まだ視認できません。
その内、星では無いものが見えるような気がする箇所を順次コリメート撮影してゆきました。何度目かのショットにとうとう写ってくれました。
それではご覧頂きましょう、10cm反射で見るケンタウルスAです。
ケンタウルス座A銀河 NGC5128
タカハシTS100+タカハシLE30mm+ルミックスLX7/24mmF1.4
露出25秒 ISO1600 自動追尾
淡く淡くですが真ん中に写ってますね!ちゃんと横切る暗黒帯も写っているではないですか、大望遠鏡の世界が垣間見えるとても良い写真が撮れました。
眼視でもう一度確認すると、今度はそこにあるはずだと思って見るせいか、ぼんやりした淡い光を感じることが出来ました。
ケンタウルスAは、なかなか手ごわい小宇宙でした。
さて、夜中にはまた夏の銀河が昇っています。
今回は私の部屋の窓から見た天の川を、画像処理やトリミングをしない撮って出しの画像でアップします。
窓からの天の川
ルミックスLX7 24mmF1.4 露出25秒 固定撮影 プロソフトンA
無処理
庭の木や屋根の庇、防犯灯の明かりが写ってリアルな窓からの眺めです。
それでは今回も閲覧頂いてありがとうございました。(^^)