話を戻そう。
自分の自信の無さから、そしてどう見られるかが怖くて、なかなか言えなかった退職の意向。
良く青い顔して、職場のトイレで吐いたりしてた。
それだけ悩んでた。
なんとか勇気を振り絞って、その意向が伝えられた時は、安堵のため息が出たと共に、自分の意志が伝えられた事に嬉しくもあった。
自己表現することができたから。
意向を伝えたけれど、簡単に上司は首を縦には振ってくれなかった。
少し考える時間をくれと。
今では、そんな風に自分を認めてくれていた事を感謝しなければならなかったなと思う。
2週間後くらいだろうか、なんとか上司の了解を取り、晴れて退職することとなった。
その時は次の自分が楽しみでもあったし、これで負い目を感じながら仕事をしなくても済むんだという思いもあった。
退職の日が近づくにつれ、自分でやって良い仕事がほとんど無くなっていき、店番をしてるような日が多かったような気がする。
自分で決めたことなのに、なんだか寂しい思いもしてた。
でも退職したら、すぐに沖縄に1週間の旅行計画を立てていた自分は、早くまた沖縄に行きたいって思いを募らせていた。
勤務最終日、途中抜けてた期間があったけど、約二年半お世話になった職場を一周して、挨拶をして周り、そして何度と無く歩いた通路や階段をゆっくりと周った。
なんとなく切ない思いをしていたような気がする。
色んな思い出と、苦い経験、様々な記憶と共に最初の職場を去った。
一つの組織を離れ、大海原へと漕ぎ出していくことになった。
今思うと、その大海原はあまりにも大きく、そして迷いに迷う迷路の入り口だったのかもしれない。
なにはともあれこんな具合で、一つ区切りをつけて次に進むことになったのだった。


