税理士試験2年目編【最終話】 〜首をながーく〜 | 40代の税理士試験 挑戦の記録

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2019年に税理士事務所に転職し、税理士資格取得に挑戦。

地獄のような試験勉強の日々の記録を残します。

今年の税理士試験の公示がありましたね。

なんとなくHPを見ていたのですが、今年は合格発表日に国税庁HP上で合否が分かるみたいです。

これまでの税理士試験の結果発表はすべて郵送でした(5科目合格を除く)。

そのため、私みたいな田舎在住受験者の合否が本人に届くのは、発表日の翌日か翌々日。

発表日が金曜日だったりすると、土日を挟むため翌週の月曜日か火曜日まで合否が分からないこともありました。

税理士試験の受験生だった当時は、国税庁の従順なしもべとして、試験の運営方法に疑問は抱かなかったですが、振り返ってみるともっと早くHPでの合格発表を導入してくれていたらどれだけ助かったことか。

今回の変更で、世の中のもやもやが少しだけ解消されるのではないでしょうか。

 

 

 

税理士試験受験生時代に話は戻ります。

 

 

私が初めて消費税法を受験した令和3年8月は、東京五輪開催により世の中はどんちゃん騒ぎ。

例年8月上旬に行われる税理士試験は、五輪の影響により後倒しとなり、8月17~19日に行われました。

これに合わせ合格発表も後倒し。

例年12月上旬発表でしたが、この年は12月17日(金)でした。

 

 

 

12月17日(金)になりました。

当然、私のもとに合否の通知が届くはずがありません。

できることと言ったら、国税庁HP上で公表された試験結果の概要を見ることぐらい。

 

 

消費税法の結果をみると、合格率が11.9%で前年比0.6ポイントダウン。

 

 

ふーん。としか感想がありませんでした。

 

 

このときの手応えとしては、簿記論は自己採点の点数が大原ボーダーと同じ点数で合格しているし、大原ボーダーに1点届かなかった消費税法も受かっている可能性が結構あるのでは?でした。

 

 

試験結果が届くのをワクワクしていたと思います。

 

 

翌日の土曜日、試験結果届かず。

日曜日も届かず。

 

月曜日、妻に「試験結果が届いたらすぐ連絡して。早退するとまで伝えていたのに届かず。

 

 

どんだけじらすんや。

 

 

結局、届いたのは火曜日の午後でした。

 

 

妻からの連絡を受け、予定通り職場には「おなかが痛いと伝えた上で早退。

 

帰りの車を運転しながら、やっと消費税法の理論から解放される。子供たちと遊びまくろう。あ、冬だけどキャンプでもしちゃおうかなどとルンルンでハンドルを握っていました。

 

 

自宅に帰りつくと、テーブルの上に国税庁から届いた茶封筒がありました。

 

 

妻は、プレッシャーに耐え切れないと言い洗濯物を持ってベランダに逃げ出しました。

 

 

慎重に封筒を開きます。

合格なら消費税法の欄に「令3合格」、不合格なら点数が書いてあるはずです。

 

 

べりべりべり。

 

 

 

 

 

 

 

・・・ん?

 

あれ?

 

へ?

 

膝からスコーンと崩れ落ちました。

しばらく現実を受け入れることができませんでした。

金魚並みにパクパクしていました。

 

 

55点?

60点以上で合格だから、不合格だとしても58~59点と思っていたのに。

 

 

 

家事、育児を一手に引き受け、受験に全面協力をしてくれていた妻も愕然としたと思いますが、必死に励ましてくれました。

子供たちは泣いていました。

 

 

 

その後、1週間ほど立ち直れませんでした。

 

 

 

大原の先生から試験結果を尋ねる電話がありました。

 

正直に、自己採点ではボーダーに1点足らず。でも結果は55点でしたと伝えました。

 

先生曰く、税法初学者は理論の自己採点を甘くしがち。正しく書いたつもりでも固有名詞が間違っていたり、おかしな文章になっていたりして、本人が思っているよりも減点されていることがありますよと教えてくれました。

 

 

 

 

本試験前に受験科目を1科目に絞った際、税理士試験は4年でクリアすると決意を固めていました。

 

一つ目のパターンは

1年目 簿記論、財務諸表論合格

2年目 消費税法合格

3年目 税法その2合格

4年目 税法その3合格

 

二つ目は

1年目 簿記論、財務諸表論合格

2年目 消費税法合格

3年目 大学院入学

4年目 大学院卒業による2科目免除

 

 

です。

 

2年目にして、税理士試験4年計画は崩れ落ちました。

1年で税法2科目受験は私の力ではとても無理です。

 

 

 

 

・・・ん?

 

よくよく考えると起死回生のパターンがあることに気づきました。

 

1年目 簿記論、財務諸表論合格

2年目 消費税法不合格

3年目 大学院入学、消費税法合格

4年目 大学院卒業による2科目免除

 

 

これや。もうこれしかない。

これなら、計画通り4年でクリアできる。

 

 

 

早速妻に4年計画修正案を伝えます。

妻も、私も大学院に行ったほうがいいと思う。毎年試験結果が届くのは耐えられないとのことです。

ネックになるのは大学院の学費ですが、両親が出世払いで貸してくれることになりました。

 

 

税理士試験3年目の方針が決まりました。

大学院になんとしても合格する、そして消費税法も今年必ず仕留める。

 

 

 

大学院の入学試験は年明け1~2月にあります。

時間はあと1か月程度しかありません。

急いで、税法免除が可能な大学院のパンフレットを取り寄せたり、入試案内をむさぼったりするのでした。