理論のことばかり書いていたため、当時の計算問題対策を振り返ります。
消費税法の計算問題のメインは、売上と仕入を課税、非課税などに仕分けしていく作業です。
つまり、個別取引の分類の仕方をいかに知っているかがカギになります。
軽減税率が絡むとちょっとだけ複雑になりますが、法人税の計算問題と比較とすると単純なものばかりです。
本試験まで時間もなかったため、大原以外の教材は一切無視。大原のテキストと問題集、模試を何度も解きなおしました。
取引の仕分けのほかに大事な論点は、納税義務の判定と調整対象固定資産の調整だと思います。
で、この納税義務判定がくせものでした。
納税義務判定とは、ざっくりいうと「2期前の売上が1000万円を超えると今期は消費税を納める義務がありまっせ」という判定です。
簡単そうに聞こえますが、相続や合併があった場合などの例外規定が多く、ひっかけ問題も多種多様。ぱんぱんでした。
消費税法の計算総合問題は架空の事業者が題材となり、その事業者に納税義務があるかどうかの判定からスタートします。
納税義務がなかったら、その後の計算問題を解く必要はありません。
つまり、本試験ではその事業者は必ず「納税義務がある」となります。
答えは分かっているのに、その結論を導くための計算過程が面倒くさい。
細かい計算式を何個も作り、そのたびに電卓をたたいて小計を求めていました。
大原の講師からは、納税義務は10~15分で終わらせるようにと言われ続けましたが、いつも20~25分掛かってしまいました。
私は理系だったので比較的数学は得意です。
それでも時間が足りません。
どないせいと。
調整対象固定資産の計算もかなり複雑です。
ただ、こちらに関しては、大原の先生曰く「調整対象固定資産の問題は最後に解いてください。でも本試験では時間が足りないですよね。・・・察してください」。
こういう情報をが欲しかったんですよ!
解かなくていいってことっすね。
そんなこんなで法人税法から解き放たれて、消費税法に熱中する日々。本試験直前の模試は上位30~40%に食い込むことができました。
そのパターンは知ってますよ(by沢村)
去年の簿記論、財務諸表論と同じや。
このまま突き進めれば合格できる。
1科目に絞ってよかった。地球に生まれてよかったー!
ただ、不安な点も一つ。
簿記論と財務諸表論の受験対策は、タイムマネージメントを重要視してきたにもかかわらず、消費税法は時間配分をほとんど考えていませんでした。
上位30〜40%となった模試も、実は解答時間を10分ほどオーバー。
本試験は、気合で早く計算問題を終わらせて、理論の時間を確保する!ぐらいのざっくりした戦略でした。
もちろん、消費税法もタイムマネージメントがとても重要です。
案の定、本試験では見事に時間配分ミスをするのでした。。。