総合問題対策として、試算表を使った解法はいたって単純です。
まず問題用紙の試算表のページを丁寧に破ります。
たいてい試算表は1ページにまとめてあるので、
次に問題を解きます。
例えば、「商品100円を掛けで販売した」と問題文にあれば、
試算表の借方の売掛金の欄の横に「+100」と直接書き、
貸方の売上の欄の横に「+100」と書きます。
逆に「商品100円の掛け販売を記帳したが、
売掛金の欄横は「△100」、売上の欄横も「△100」です。
試算表に記載のない勘定科目を書く必要があれば、
仕訳は切りません。T字勘定も作りません。
これですべての問題を解きます。
そして最後に試算表の数字と欄外にメモした数字を合算して、
やっていることは仮計表の作成と似ていますが、
スピードが全然違います。
トータルで5~10分短縮できた気がします。
デメリットは、
見落とす恐れがあるぐらいです。
ただ、
色々工夫をしましたが、まだまだ時間が足りません。
よし、逆転の発想や。
・・・ということで、完答は諦める戦略としました。
タイムマネージメント重視する戦略に切り替えることにしました。
簿記論の本試験は3問(小問2題+総合問題)構成です。
各問題に掛けてよい時間を小問は各25分、総合問題は55分に設
設定時間より早く終わる分には大歓迎。
その代わり時間オーパーは絶対にNG。
あと、5分あれば完答できると思っても、
設定時間に到達すれば強制終了。
次の問題に移ります。
総合問題では55分以内に収めるために、
特に時間が掛かかる特殊商品売買、有価証券、
この戦略だと、絶対に各問題最後まで解ききれません。
ただし、絶対に最後に15分以上の空き時間を作れます。
ここで、解答戦略を固めるための脳内会議を開きます。
問1はあと5分で完答できそう
問2は計算が複雑だから時間がかかる割に正答できるか分からない
じゃあ、とりあえず問1に5分使って、
みたいな感じです。
この方法だと、
問1に時間をかけすぎて問3の簡単な問題を解けなかったー
みたいなミスを防ぐことができます。
そして標的を、時間をかけずに解答できる問題に絞るため、
得点力が上がり、かつ安定するようになりました。
GW後の模試の成績はさんざんでしたが、
本試験が近づくにつれ得点と順位はだんだんと安定してきました。
直前の模試では簿記論は上位20%前後、財務諸表論は上位30%
できるようになってきました。
いずれも合格圏内です。