大原の税理士講座は、模試の目標を上位30%と設定しています。
大原生の上位30%に入っていることができれば、本試験の合格圏内ということです。
本試験3ヶ月前となるGW付近までは、簿記論は概ね上位30%でした。
財務諸表論は理論が足を引っ張り上位30〜50%でしたが、、、
簿記論は合格の可能性あり。財務諸表論はあと一歩といったところです。
と書いてみましたが、実はズルをしていました。
模試は自宅受験です。
解答時間は2時間ですが、
2時間15分〜30分ぐらい掛けていました。
だって問題数が多すぎて解ききれないんだもん。
GW明けからは模試ラッシュが始まります。
本試験を見据えて2時間の解答時間を厳守した結果、
成績がガクンと下がってしまいました。
特に計算問題のみの簿記論では、上位50%ぐらいまで下がったと思います。
財務諸表論の理論暗記に目処がついてきた頃だったため、
今度は計算がやばい!とてんわやんわです。
時短テクニックを編み出す必要がありました。
まず目をつけたのが仮計表の見直しです。
大原では、簿記論、財務諸表論の計算総合問題を解く際は、
下書き用紙に仮計表を作ることを推奨されます。
仮計表とは解答の下書きみたいなもので、
総合問題では、小問を解くたびに仮計表に計算結果を記入していきます。
そして、最後に仮計表で集計した数字を解答用紙に転記します。
この仮計表の作成が時間ロスの大きな原因となっていることは明らかでした。
効率良く仮計表を作るためにあの手この手を尽くしました。
時間を優先するとミスの誘発にもつながります。
簡略化しすぎは命取りです。
・・・結果、もう仮計表を作るのはやめよう、と。
ではどうやって解くか。
王道では勘定科目を仕訳別にまとめるT字勘定の作成です。
税理士試験の簿記論の下書き用紙には
ご丁寧にT字勘定を作るための欄が用意されているほどです。
ただ、私はこのT字勘定がとても苦手でした。
資産が増加した場合と負債が増加した場合では記入方法が異なるため、
ミスを連発していた記憶があります。
簿記1級、簿記2級ではT字勘定を用いる解法がメジャーでしたが、
私はあえて全部仕訳を書き出すタイプでした。
この方法が一番ミスが少なかったためです。
ただし、問題数が膨大な税理士試験ではさすがに全仕訳を書き出すことはできません。
そこで思いついたのが、問題文の試算表を下書き用紙として活用する解法でした。
下書き用紙は使いません。問題文に直接解答を書き込んでいきます。
実はこの方法、簿記1級を学習したプロ簿記で推奨されていた総合問題の解答方法です。
簿記1級受験当時は、習熟度が高い受験生向けの解法だなー、自分には無理だなー、と手をつけていませんでした。
しかし、そんな悠長なことは言ってられません。
使えるものは何だって使ってやろうと。
つづく。