簿記1級編【3】 〜独学でつまづいた理由〜 | 40代の税理士試験 挑戦の記録

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2019年に税理士事務所に転職し、税理士資格取得に挑戦。

地獄のような試験勉強の日々の記録を残します。

簿記1級に落ち続けていた当時は

簿記2級と同じ方法で勉強しているのになぜ!!

とその原因が分からずにいました。

 

当時を振り帰り、私が独学で合格できなかった理由を分析しました。

 

①各論点の重要度が分からない

独学だと膨大な試験範囲の中でどの論点が重要項目で、どの論点が捨て項目なのか分かりません。

参考書は各論点を並列に解説するだけで

「この問題は本試験では解かなくてよいよ」

なんて書いてくれていないからです。

 

例えば特殊商品販売。1級序盤に登場する論点で、すんごい難しいです。

割賦販売、委託販売、試用販売に一括法、その都度法などが入り交じり、

多くの受験生がつまずく論点だと思います。

ただ、さすが1級ともいえる論点でやりがいがあります。

私が独学時代、一番時間を費やした論点かもしれません。

計算方法を忘れないため、毎日30分ほど特殊商品販売の復習をしていました。

 

ちなみに簿記1級における特殊商品販売は捨て論点です。

本試験で解答をしようとすると多くの時間を割く必要があるため

最後に時間が余った場合のみ手を付けるというのが正攻法です。

が、独学だと誰も教えてくれません。。。

 

逆に1級の終盤に登場する論点に連結会計があります。(いまでは2級でも登場します)

1級では最重要論点ではないでしょうか。

にもかかわらず、私は特殊商品販売の勉強ばっかりして連結会計の学習をおざなり君に。

本試験直前に、アップストリームとダウンストリームの仕訳を暗記していただけでした。

 

 

②本質が理解できない

独学の勉強法は、基本的に解法の暗記でした。

なぜこのような処理をするのかという理由なんて考えたことないです。

うまく表現できているか分かりませんが、

映画の結末だけ見るようなものです(意味わかります?)

映画は結末に至るまでのストーリー(本質部分)が一番面白く、視聴者の印象に残るものだと思います。

結末だけ見た映画なんて、タイトルすらすぐ忘れると思います。

 

ということで、私は解法を覚えては忘れてを繰り返していました。

商業簿記、会計学では、一通りすべて論点を勉強した後に二週目をしようとしたら

解法をすべて忘れていたこともありました。

 

悲惨なのは工業簿記でした。

基本であり本質ともいえる勘定連絡の重要性を分かっていなかったため、

どのようなケースで、どのような場面において、どのような差異が発生するかが理解できていませんでした。

たまたま自分が暗記した計算方法が問題の意図と合致したときは

25点中20点以上取ることができましたが、

そうでない場合は5点ほどしかとれません。

なぜ間違ったかも分からず、模範解答を再び暗記していました。

 

当時は、工業簿記はギャンブルみたいなもんだなーという認識でした。

 

また、暗記中心の勉強法をしていると応用問題にまったく太刀打ちできません。

こんな問題みたことないから解けなくていいやってなります。

一方、本質を分かっている受験生は基本的な解法を発展させる力があり、

応用問題でも点をもぎ取って合格していきます。

 

 

 

改めて当時の状況を文章にすると、本当にダメダメ受験生ですね。

当時はそれなりに一生懸命やっていたつもりでしたが、、、

 

もちろん独学で1級に合格された方もたくさんいると思います。

おそらく、学習の質がとても洗練されているのではないでしょうか。

心から尊敬します。